最近の記事

三味線から辿る楽器の旅 その3

三味線のルーツを辿って作ったマップ更新。 パンドゥーラ、西アフリカの三弦楽器をいくつか追加して、弦鼗の記述を修正。 作ってみて感じたこと… ネットの記事を見ていると、三味線のルーツはリュート属のルーツであるエジプトのネフェルという記述をいくつか見たような気がする。一方で色々と文献を調べていると、現状最古の史料はエジプトではなく、お隣の西アジアのパンドゥーリのようで、時代的にはネフェルの史料から1500年ほど遡る様子。 重要そうな中国の三弦のルーツは、史料がはっきりせず、

    • ハーディ・ガーディを買うにはどうしたらいいのか

      筆者はハーディ・ガーディ(Hurdy Gurdy)を所有していません。 そして、いま最も欲しい楽器がハーディ・ガーディです。 勢いでオーダーしてしまいそうで危ないので、購入方法を書いて購入した気になることにしました。(安易に手を出さないよう戒めとしても…) この手の楽器を買う時の手法はUilleann Pipesを何度か購入した経験から大体見えていて、 メーカーに直接頼んでデポジットを払ってウェイティングリストに載せてもらい、順番が来るのを待つ 中古の取引が行われるコミ

      • 三味線から辿る楽器の旅 その2

        三味線を起点にした弦楽器のルーツを辿っていたのですが、はっきりしていないことが多いせいか、わかりやすい図表のようなものも無かったので、下記のようなものを作りました。 画像だと文字までは読めないので、PDFも置いておきます。 この図面は下記の内容を反映しています。(個人的な推測や考察は含まれていません) 三味線の伝来については、中国の三弦が沖縄に入り、沖縄では三線となり、その後、堺に入り、琵琶の影響を受けて成立した、ということになるようでした。 ゴッタンはその由来がはっき

        • 三味線から辿る楽器の旅

          三味線を起点にした弦楽器のルーツを辿っています。 エジプトのネフェルが起源という説があることから、文献を頼りにそこまでの道筋を辿れれば…と思い調査をしましたが、結果としては一歩手前でつながりませんでした。 特に、中国の三弦の起源(これは意外)、キルギスのコムズ、チベットのドラニェンの周辺情報が乏しく、また、中央アジアからエジプトとのつながりにおいてそれらしい情報が得られませんでした。 という状況ではあるものの、それなりの形になりましたので置いておきます。

        三味線から辿る楽器の旅 その3