ダメリーマンのあがき#1『プロローグ』
会社員ってこういうもの。
パソコンに目をやる。どこか知らない部署の若い社員から、社内一斉メールがとどく。
こんなセリフが必ず入った退職メール。
お前は誰なんだよ。お前なんか知らない。
(あぁ、また根性なしが辞めていくのか)
(会社は勤め上げることに意義があるのに)
ほおづえをつき、パソコンの画面をぼんやりとながめながら、上司からもらった仕事を何となくこなす。
(うわ、また研修受けろってメール来た)
会社はスキルアップだ、リスキリングだ、研修うけなさい、としつこい。仕方なく、研修さえも何となく、何の興味も目的もないまま消化する。
また面倒なのが、1年に2回ある業績の面談。
これはさ、もらう仕事で結果なんか決まっちゃうんだし、面談なんかひつようないのよ。
もらった仕事がうまく行った時には成果を自慢して、うまく行かなかった時にはもらった仕事が悪いんだって文句を言い、やった仕事の範囲で自分を必死にアピールする。
こんな感じで。
運よく中堅どころの会社にはいって30年。結婚して、子供も出来て、嫁さんに小遣いをもらいながら出来る範囲で自分の時間を楽しんでた。
自分のやってきたことにこれっぽっちも疑問をもたずに生きてきた。
だってこれがサラリーマンでしょ。
やれる範囲でがんばれば100点でしょ。めっちゃ優秀じゃない、俺。
そう思っていた時代が、僕にもありました。
そう、これがプロローグ。
50代でも出来る、より楽しい人生選びを伝えます。今この瞬間が一番若い!動くなら今です。