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オクシモロン

今回の個展タイトル「キレイとキタナイ」は

“ Fair is Foul, and Foul is Fair ”

「 きれいは 穢 い、 穢 いはきれい」
(『マクベス』新潮文庫 ウィリアム・シェイクスピア/著 福田恆存/訳)

「マクベス」に出てくる魔女のセリフからとったもの。

これは相反する言葉が並ぶオクシモロン、撞着語法、矛盾語法と呼ばれるもの。

私自身の思考癖がまさにこれで、子供のころから私の頭はまるで合わせ鏡のようだと思っていた。
相反するはずのものが当たり前のように向き合っていて、我々は同じでございますという顔をしている。

好きは嫌いで、嬉しいは悲しい、始まりは終わり。
いつもワンセット。

そんな私が作品を作ったら
切り絵は、面から線へ
刺繍は、線から面へ
表面では集合体になった糸(刺繍)は、裏面でははばらけて漂う
白という色も、空白ともいえて、空白ではなく。
自由な領域であり、絶対に汚してはいけない領域。

モチーフもそう。
花卉は自然で非自然。
以前よく対にして描いていた花と骨は「生と死」「人為的に形を変えられたものと、一つ一つに必要があってそうなった形」「un naturalと、natural」

こんな感じに合わせ鏡の間にいるように作っている。

これは私の思考癖であって、理屈はないといえるのだろう。

【個展】
「キレイとキタナイ」
2023/7/6/thu〜23/sun
木金土/12:00-19:00
日/12:00-17:00
月火水/close
iwao gallery(蔵前)
https://iwaogallery.jp/

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