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「日の東・月の西」の扉

はじめまして、日の東・月の西へようこそ。

昔々のお話です。

私が物心ついた頃から家の本棚に、
分厚い小学館の童話集がありました。

「世界童話宝玉選」

監修したのは佐藤春夫先生。
その552頁にあったのが、アカウント名の由来、
ノルウェー民話の「日の東・月の西」のお話でした。

物語はギリシャ神話の「プシュケとエロス」が起源と言われ、同じ流れがフランスに行き「美女と野獣」のお話が生まれたようです。

私の心に強く残ったのは、

主人公のカーリ(プシュケ)が、
飛び去った王子様(エロス)を探して、日の東・月の西という地図にない国へ、東風、西風、南風、北風の力を借り辿り着くまでの試練のくだりです。

地図にない国?
もし自分だったら、こんな果てしのない旅に挑めるだろうか?

と思う反面、
自分もいつかこんな冒険をしてみたいと、
子供心に思ったものでした。

前置きが長くなりましたが、

実は私も今から20年前に同じような経験をしました。但し相手は王子様ではなく、当時の配偶者になります。

今は別々な暮らしをする私達ですが、元配偶者の「心と体が引き裂かれた症例」を間近で見て、あの「日の東・月の西」のお話を思い出しました。

そして、プシュケ(心)とエロス(体)が引き裂かれた物語は、一人の人間の中でも起こりうる現象-心と体の分裂を、寓話仕立てにしたものだったのかもしれない、と再認識しました。

当時、メンタルが病んでいた元伴侶を救済する方法はないものかと、病名も付かない症状の治療法を探して、ありとあらゆる本を読みました。

それは、プシュケの試練のように引き裂かれた半身を、無限の暗闇で探すような旅であり、

嵐の中、荒れ狂う龍の背に飛びついて、命懸けでその宝珠を掴み取るような体験でもありました。

そしてそれこそ真に求めていた、
今まで周りが明る過ぎて見えなかった光の形を、
闇に飛び込む事で掴み取れた瞬間でした。

後日その代償で大病をする事になりますが、
私にとっては、自己確立のため必要な光の形(真理)を垣間見れた貴重な体験だったのです。

この、あえて困難に飛び込むような私の習性は、私のホロスコープの蠍座に宿命のマーク、ドラゴンヘッドがある由縁からかもしれません。

この星回りには、蠍のように自己破壊をしながら変容する特性があり、自己確立のために難解な問題を探求し続ける宿命があるようです。

「日の東・月の西」は、私にとっての難解な問題であり、辿り着きたくても辿り着けない「地図にない国」なのです。

犬も歩けば棒に当たる、
これからも不可能と思えるような難題に出くわしては探求することでしょう。

これまでと、これからの私の探求の軌跡を、
少しづつ、このnoteで残してゆきたいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。

どうぞ気長なおつきあい、
よろしくお願いします。

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