関ジャニ∞とSixTONESと星野源と。

「きっと絶望って、ありえたかもしれない希望のこと」
(坂元裕二『往復書簡 初恋と不倫』)

絶望だったよ、7人での未来がなくなる可能性なんて1ミリも考えてなかった。何年経ってもおじさんになっても7人で楽しくバンドやってアイドルやって。そんなありえたかもしれない未来を想像してしまう絶望にまみれた日々を思い出す。

SixTONESを好きになって、いま一番怖いのは、ド直球に言うと
脱退や解散など、6人が6人じゃなくなってしまうこと。

「永遠はない」「人の気持ちは変わる」という
ある意味当たり前で普遍的だけれど、なかなか忘れてしまいがちなことを、関ジャニ∞で身をもって実感したので、怖くてたまらないのです。
好きになりたてで、一番楽しい時期だからこそ余計に。

マスカラの「終わりがあるのなら、始まらなきゃよかった」という歌詞が
現実にならないか、不安だった。というか今も不安。
いつ恋の木穂ちゃんのように、ペンが書けなくなることを想像してしまう。
本当は、思う存分、好きを認めて、開放したいのに。

私は新しいペンを買ったその日から、それが書けなくなることを想像してしまう人間です。 (中略) 買ったばかりの新しいペンで、思う存分あなたを好きだとつづりたい 脚本:坂元裕二 【いつ恋】第3話

だから、SixTONESが気になりだしてから、沼にズドンするまで結構時間がかかった。昔の自分だったら、すぐにズドンしてたと思う。
でも今回は慎重に慎重に。
好きになって大丈夫か?傷つかないか?何度も問いかけた。

だけど、
好きという気持ちは、そんな問いかけをいとも簡単に飛び越えてしまう。
もう沼落ちすることは既定路線だったね。

前回の記事にも書いたけど、関ジャニを好きになったばかりの一番楽しかった時期のことを私はあんまり覚えていない。

楽しかった日々を忘れてしまった事は残念だ。
けれど星野源「不思議」の歌詞にもあるように、忘れてしまった記憶の中に
大切な想いや心が動く瞬間は確かにあったのだ。

丸ちゃんが久々に出てたドラマ「着飾る恋には理由があって」の主題歌として、なんとな~く聴いていた曲だけど、ある人からCDを貰って。
歌詞をじっくり読んで、聴いてみた。

「遺らぬ言葉の中に こぼれる記憶の中に 僕らはいつも居た」

自分が言った言葉や思った事、年を重ねていけばいくほど、完全には残らないし、記憶からどんどんこぼれていってしまうけれど、大切な思い出は、記憶の中に、確かに存在していた。そこに、ちゃんと居たんだ。

源さんの伝えたい事が、そういう事かは分からないのだけど
私はこの歌詞をそう解釈した。

楽しかった記憶が、つらい記憶にすり変わってしまったとしても
大切な思い出は、ちゃんとそこにあったんだ。

だからね、もう ごちゃごちゃ言わずに、SixTONESを好きだと認めよう
これからどうなるかなんて誰にも分からないし、もし辛い結果になっても、ちゃんと大事な思い出になる。お守りになる。
怖いけど、怖さも認めて、それも全部ひっくるめて
新しいペンで、思う存分、あなたを好きだとつづろう。




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