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こだわりのます寿司屋・関野屋さんの鱒カマ塩焼き~「居酒屋はしもと」

富山土産の最高峰はやっぱります寿司。

家庭によってひいきなます寿司屋さんがあるのは富山では当たり前の話。

さて、今回ご紹介したいのは、そのます寿司屋、ではなく、ます寿司を作った時に出る廃棄する部分を引き取り、お酒のアテに提供している居酒屋さんです。

ずっと気になってたんですよね。まるっきり個人宅のような店構えだから。

それは富山市の街中から一本入った通りにある「居酒屋はしもと」さん。

久々に外食したくって、家人と街をふらふら。早い時間で予約なしで入れるお店はないかなーと歩いていた時のこと。

灯りがついてオープンしている様子が目に留まったのがはしもとさんでした。

ついに入るときが…戸をあけるとごく普通の家の玄関でした。

「靴のままおあがりください」の文字はあれど、まるで家に土足であがるようで緊張しながらさらに先の戸を開けてみると、8席のカウンターにお客はなし。

「予約していないんですが‥‥」と伝えると、
「大丈夫ですよ、どうぞ」
とのことで、初入店成功です。

どうやらおでんがウリで、まさに家庭料理の延長のようなメニュー。でも、こういう居酒屋に行きたかったんですよね。

その中に気になったのが表題の料理でした。

「関野屋さんの鱒カマ塩焼き」

関野屋さんといえば、ます寿司屋の中でも変わらず天然サクラマスにこだわり続けているお店。そう、関野屋さんから卸されているますはそのこだわりのます。美味しくないわけありません。

もちろん頼みましたよ。

そしておでんも。おでんにも気になる具材があったのですよ。

なんとだし巻き卵のおでん。出汁で巻いた卵を出汁で煮るという何とも不思議なメニューですが、これ、ありでした。

やってきました、鱒カマ。

とろりとほどけるサーモンピンクの身からは脂がしたたり落ちて。でもそれがしつこくなくするりと喉を通り抜けていきます。本当に上質な身と脂。そして皮も厚いように見えるけれどもとっても歯切れよく、骨以外すべて美味しくいただけました。

そしてびっくりしたのが家人の反応。

普段魚についてはあまり褒めることのない彼が「美味しい美味しいと」べた褒め。

さすがこだわりのます。そしてそれに目を止めるはしもとさんのすばらしさ。

生ビールもとてもクリアで美味しく、自家製果実酒も数種類あったりと、お酒類も気になるものだらけ。

そのうえオーダーしたものすべて美味しいのですよ、これが。

あとから来た客が「ここ、何食べても美味しいのよー」と友人に話しているのを聞いて、心の中で頭を縦にぶんぶん振った私なのでした。

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