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人生を変えた五島での20日間と、その後…

元薬剤師 × 英語大好き はるかと
離島暮らしのクリエイター まきこ。
道を外れた薬剤師2人が送り合う「はるまき交換日記」

今回ははるかがお届けします。


まきこ日記を読んで

私の五島での生活は、常にまきこが一緒に歩いてくれた20日間だった。

まきこがたくさんの縁をつないでくれて、
(これはホントそう!)
タイミングを考えてくれて、

退職後の生き方について、自分で決断を出すことができた。

体調が悪い時も、仕事が忙しい時も、常に気にかけてくれたこと、大きな愛情をくれたこと、絶対に忘れない。

本当にありがとう!


3月は奈留にとって、別れの季節。
本島から赴任して来た職員さんとその家族、
大学進学や就職に行く高校生、
まるで島民のように、私もお見送りさせてもらった。

島民ではない私でも感じるものは多かったから、
ずっと一緒にいたまきこは相当辛かっただろうなって思う。

1つ1つの別れは、心が締め付けられ、感情を揺さぶられた。

奈留で経験したこの気持ちは、
人との繋がりを大切にしようと思える、
一緒にいられることが永遠ではないと気づかせてくれる、
島の魅力の一つだよね。

そして、4月にまた新しい仲間が増えたんだね。
新しく奈留住民になった方に会えるのを楽しみにしてる!


奈留での当初の目的

まきこが日記に書いてくれたように、
私は3/14に薬局での最後の出勤を終え、
3/21から奈留で島民生活をさせてもらいました。


今回奈留に行こうと思った一番の目的は
「留学する国と期間を決めること」だった。

奈留には、なかなか出会えないような、面白い体験をした方が住んでいる場所。
いや、彼らがたどり着いてしまう場所。
海外経験豊富な方や海外志向の方が、たくさんいる場所。

みんなと話しながら、留学エージェントさんと相談しながら、決めようと思ってたんだ。


奈留で気づいた自分の価値

留学について決めるはずなのに、
結局留学しないことになりました(笑)

カナダに1年間行くつもりだったんだけど、
環境を変え、たくさんの時間を費やしてまで英語に集中する必要性を感じなくなったし、
日本にいても十分に英語の勉強はできるって納得できた。

必要であれば、短期間で英語力が上がり、出費も少なく抑えられる、フィリピンに行こうと思ってる。


でも、この答えにたどり着くまで、いろんな葛藤があったよね。


まきこも気づいた通り、島民生活を始めた当初、
私はすごく自己肯定感が低かった。

私の良いところをみんないっぱい口に出してくれるのに、
認めることができなかった。

私はたぶん、理想像が自分の実力と見合わないほど高いんだと思う。

そんな私が、愛情たっぷりの奈留の人たちと過ごしちゃったから、
みんなの秀でたところと自分のダメさを比較しちゃったんだと思う。

自分自身の理想と現実のギャップ、
自分と奈留のみんなを比較して感じた余裕の無さ、
「こんな私を何でみんな褒めてくれるの?」って、
訳が分からなくなってた。


前の薬局で、自分を犠牲にすることが多かったのも原因かな?

他の従業員が困っていたら手伝ったり、大変な仕事は代わりにやった。
でもそれに見合うだけのお返しはもらえなかった気がする。

自分は満たされていないのに、人のことばかり考えていて、
自分をケアする余裕がなくなったのかもしれない。


五島でやっと気づかせてもらったよ。

どんな自分でも、何をしていても、一生懸命生きている。
頑張っていて、愛しくて、ステキだと思っていいんだ!って。

ちょっと自己肯定感が上がった気がしたし、
人を愛する余裕もできた気がする。


そしたら、最初に書いた通り、留学の必要性を感じなくなった。

今の実力で「英語話せます!」って言って良いと思えた。
必要な部分だけプラスで勉強すれば良いと気づけた。


最近の私

五島から地元に帰って来て、
ちょっとだけ前の薬局でヘルプで働いて、
(コロナにかかって人手不足になったらしい)

4月末から1週間くらい体調くずし、
(長崎の飲み会、行けなくて本当に申し訳なかったです)

GW明けから「よーし!頑張るぞ!」と意気込んでいたんだけど、
実際は、なんかもやもやするっていう日が多かったんだ。


留学しなくなったからと言って、前の職場に戻る気は、もちろんない。
前の職場で経験すべきことは終わったから、
退職っていう決断ができたんだもん。

次の仕事を「決めたい」と思うまでは、
英語の勉強したり、旅行したり、友達に会いに行ったり、
今しかできないことを、気持ちの向くままに行動するって決めた。


楽しく過ごしているんだけど、
あっという間に毎日が過ぎて行く。
「私今日何したっけ?」
「私の1日充実してた?」
そう思う日が多くて、何か不安になっちゃうんだ。

英語に関しては「レベルアップしたい」っていう気持ちはあるんだけど、
実際に使う場所もなければ、
目指したいゴールがどのレベルなのかも分からない。

そんな日々に飽きてきたのかなって思ってる。



あと、同居の親とケンカになる日も少なくなくて…。

「自分のやりたいことって何だろう?」を追求している私に対して
「一般的な道」「安泰と言われる道」を良いと思っている親。

安定の薬剤師を辞め、
急に奈留島に20日間も住んじゃうし、
帰って来たと思ったら「留学行かない」って言い出すし、
毎日家にいるし、
私のこと理解できないよね。

一緒にいると傷つけあってしまう。
離れた方が良いんだろうなって思い始めているよ。


これからの私

奈留にいた時、まきこがこんなことを言ってくれた。
「はるかちゃんは今まで十分インプットをして来たから、どんどんアウトプットできると思うよ。」

私も最近そんな気がして来たよ。

このまま地元にいても、
未来がぼんやりしか見えない日々にイライラしたり、
親を傷つけてしまったり、
マイナスの部分が強くなる気がする。


五島滞在中、まきこと福江に遊びに行った時に、
「グッドニートハウス」というゲストハウスに宿泊させてもらって、
今もLINEグループに入れてもらっているけど、

毎日いろんな人が出入りしていて、
いろんなイベントや学びがあって、
楽しそうな写真が投稿される。

私も行こうかなって思ったこと、何度あったことか。


薬剤師辞めてぼーっとしていただけで、何もしていない1ヶ月半だったけど、
仕事をしている時には気づけなかった、必要な壁にぶつかったのかなと思うようにしてる。

何も成し遂げていない状態だけど、
とりあえず福江に移動しちゃおうかなって思い始めています。

環境が変われば、
どんな風に働きたいか、どんな風に英語を生かしたいか、
何か見えて来るかもしれないし、
新たな出会いがあるかもしれない。


6月の下旬「福江にトライアスロン見に行くよ~」って言ったと思うんだけど、
その後1週間くらい福江にとどまって、
住むところ・働くところを見学しようかなと計画中です。

もし、まきこも興味あったら、一緒に見て回ろう☆



なーんてカッコイイ言葉をならべたけどさ、
奈留・福江で過ごした日々が楽しくて、
今1番好きな場所が五島だから、
とりあえず行こっかな!って感じ。


でもさ、この生き方って人間らしくない?

頭で「正解」を探したって分からない。

五島で20日間、とにかく人と話して、行動して、
「これが好きなんだ!」「これが大切なんだ!」って気づけたから、
悩んだら動いてみるっていう元の性格に、さらに磨きがかかったかも。


これから先、ずっと福江にいるかは分からないし、
数ヶ月住んだだけで、また別の場所に行くかもしれない。
はたまた、地元に戻るかもしれない。


何も決めないでフラフラしている私を、
理解できない人は少なくないと思う。

でも私たちは、
楽しむために
冒険するために
いろんな人と出会うために
この世に生まれて来たんだよね。

遅かれ早かれ行くつもりなら、今行く!


最後に

今回の交換日記もめちゃめちゃ遅くなってごめんね。

まきこに早くお礼を書きたかったんだけど、
書いては止まり、そのまましばらく書けないという日が、何回も続いたんだ。

今回最後まで書けたので、やっと納得する答えが出たのかな?
ここら辺でまきこにバトンを渡します。


最近のまきこは、
奈留から遠く離れたある県で出店したり、
長期の旅行に行ったり、
いろんな場所で、いろんな気づきをもらっているんだろうと思います。

次の日記も楽しみにしてるよ!

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