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あなたのつく嘘が好き。 わたしを笑わせてくれる優しい嘘。 好きって言ってくれないのも分かってる。 正直なところが顔に出ているわ。 器用で真っ直ぐなところも、不器用な意地悪さも、 わたしが聞いた時だけ照れて目を逸らす仕草も、 小さく聞こえてくる「好き」の言葉も、 全部、ぜんぶ、大好きよ。 「愛してる」は言わないで。 もっと聞きたくなるから。 あなたにつく嘘が嫌い。 あなたが笑うと嬉しいの。 あなたの笑顔が見られるなら、 そうしてつく私の嘘。 その目で見つめて。言葉で触
追い風に押される背中がくすぐったくて 横を向いてみた そよと鳴る風の音が 私だけに優しく聞こえた気がした 小さく息を吸って 大きく吐き出す ふわっと舞うスカートの裾 揺れる想いに似合う気がして くるりと回ってみた ふわっと吹く風の音 もったいなく大事に響いた気がして ふと笑顔がこぼれてく 今はまだこの先の風より 生まれた風を感じていたい
肩にかかる髪の香りに包まれながら 見えない愛に憧れていた 何も言わないふたりの声 電車の音で聞こえないふりをする 向かいの窓に映る君が 少し寂しそうで切ない こんな風にただ寄り添ってた日 気づけば少しずつ離れていった いつもよりも短い帰り道 手を繋いだらきっと離せないから いつもより君を見ていた
見え隠れした心 僕だけのものだと思ってた ありのままでいた これが僕だと思ってた 問いのない答えに 変わっていく僕がいる 寂しい歌で満たしてく 悲しいくらいの幸せを 思い出すのは君の影と笑顔 そして声 朝と夕方の言葉 ずっと君でいてほしい この時のまま いまのまま 気まぐれな猫のように近づいてきて 毎日のように僕の心を奪ってほしい