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e-taxに悪戦苦闘する

 この時期は毎年かなり憂鬱になる。サラリーマンだがマンションの家賃収入があるために確定申告が必要なのだ。面倒で仕方がないのである。億劫で逃げてばかりなので3月中旬の期限ギリギリになるのも年中行事だ。

 とはいえ10年以上もやってきたので届け出の仕組みや概念はわかっている。問題は手をつけるまでの腰の重さと、1年前のことを忘れていることか。

 昨年は初めてe-taxでの申請をやってみた。こちらも億劫でマイナンバーカードを取得していなかったのでわざわざ税務署まで赴いて申請のための番号を取得したのである。

 その反省もあってことしは年末になってようやくマイナンバーカードを取得、「むふふ、ことしはあっという間にできちゃうんだよね」と油断していたのである。

 で、きのうの夕刻に会社でカレンダーを眺めていて気がついた。「あ、この週末が〆切前の最後の週末だ」。せっかくの週末に読書の時間をつぶして自宅でやるのもゾッとしない。幸い仕事は一段落していたのでノロノロとスマホやパソコンで当該サイトを開く。まったくアホである。

 ところがこれがなかなかの難物だった。「マイポータル」なるアプリとiDeCoや国税庁に連携させたりするのがかなりややこしい。説明動画もあるが、いちいち20分ほどの長さがあって、見ているうちに気が急いてしまって結局アタマに入らない。

 不動産所得を確定させてからの所得税申告という流れは紙と同じだが、昨年までの実績を参照するために家に電話してカミさんに書類を引っ掻き回してもらうこと数度。自動で取得してくれるはずの源泉徴収票の取り込みは最後までできずに手打ち。扶養の次男の名前を打った際にはパソコンの単語登録が祟って自分の氏名のうしろに次男の名前を登録して「戻る」ボタンを連打していたら、まったくのふりだしになってしまって頭をかかえる。

 すべて終わって提出したのは定時から2時間もあとになっていた。ぐったり疲労困憊と、それでも提出できた達成感のチャンポンである。

 ま、これでやっとコツはつかんだようだ。問題は、来年になるとまたかなりの手続きを忘れて億劫になるだろうこと。

 そして。

 トシのわりにはパソコンやスマホを使いこなしているつもりでも、一連の手続きに対応する能力はほぼ限界だったというのがいささかショックだった。
(24/3/9)

 

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