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チラシの怪

 毎朝配達される新聞。折込み広告にも一応目を通すことにしている。といっても墓地やマンションや、最近とみに増えた「自宅の貴金属、買取ります」などを読むことはない。気になるのはスーパーの安売り情報と家電量販店くらいか。

 けさ驚いたのはドラッグストアの同じチラシが6枚も入っていたこと。カバー写真がそれである。

 本来ならば1部につき1枚ずつ入っているべきだろう。何が起きたのか。

 自分なりに推測すると、広告を手差しする販売店スタッフが面倒くさがってガバっと一度に数枚ずつ入れているのではないか。店に届いただけの枚数がなくなってしまえば作業は終わるのだから、こんな仕事をする動機はある。

 だとすれば、なんとも雑なことをやるものだ。これによってこのチラシが入らない家庭が出ているかもしれない事態を考えると、クライアントはたまったものではない。

 新聞は部数が落ちるばかりで販売店も苦しいだろう。そういえば、毎週入っていたユニクロの広告も最近は年に数回の特別セールの際だけになった。それだけにスタッフさんの苦労もあると思う。

 だからといって「依頼した業務はしっかり遂行されるはず」という当たり前のことを蔑ろにしては、長期的にビジネスモデルの信頼性が毀損する。

 「日本ってこんないい加減な仕事っぷりが出てきちゃうような国になったんだな」と思うと、ガッカリしてしまうのである。
(24/4/23)

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