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もはや“ワクワクのワンダーランド”ではない

(写真はみんフォトより。池袋店ではありません)
 
 音羽の護国寺は毎月18日にご本尊の如意輪観音さまをご開帳する。きのうは「テレワーク」をきめこんで、参拝に行った。

 佛道参拝で平穏な気持ちを保つこと、自宅と会社の往復から外れて街の空気に触れること、巨大書店で新刊の動静をチェックすること。いずれも「最適なサラリーマン精神を維持する」ことにつながる“立派な業務”と思っている。カミさんに言わせれば、「インチキのズル休み」らしいが。

 自分にとって護国寺と池袋はほぼ同じ街。片道徒歩15分はウォーキングにも最適だ。

 池袋ではジュンク堂書店とサンシャイン通りのブックオフの“徘徊”にそれぞれ1時間以上をかける。

 ジュンク堂。

 産まれたての新刊たちに出会って読書熱がインスパイアされるだけではない。気になってリストアップしている本の実物に触れる大切なチャンスだ。目次などをパラパラ眺めて「やっぱりこりゃ面白そう!必ず読もう」と意を強くすることもあれば、思っていたより難解でとても歯が立たない本を見切るのも大切な時間だ。

 ブックオフ。

 久しぶりの訪問で驚いた。とにかく値上がりした。110円コーナーが激減しているほか、そうでない比較的新しい書籍たちの値引きもほんのわずかで、体感的として新刊とあまり変わらない。

 「え、読みたかったこいつがこの値段で買えちゃうの!?」という掘り出し物との出会いのワクワク感がまったくなくなってしまったのである。

 「ブックオフの1時間は、そのまま読書に充ていた方がよかったなあ」のがっかりを味わった。

 ま、それを確認できたことも「テレワークでの勉強」だった、と考えることにした。
(22/11/19)

 

 

 


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