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“濃厚接触者”になった

 サラリーマンの長男が月曜日に帰宅するなり「どうも風邪っぽいから、葛根湯を飲んで寝る」と元気がなかった。翌朝になって38度の高熱を出し、家族で「こりゃあインフルエンザかもねえ」と話していた。

 翌、火曜日。同僚とランチをしていたところに長男からのLINEが舞い込む。3文字だけ「コロナ」と。あとから聞くと、クリニックはとても混んでいて、高熱にもかかわらず廊下の丸椅子で2時間も待たされ、本当にキツかったそうだ。

 感染症法の位置づけが変わったことし5月からは、たとえ家族がコロナに感染しても「濃厚接触者」とされることはなく、自宅待機も要請されない。しかし、やはり家族が感染したとなると、マスクなしでランチを食べていることにも“罪悪感”が出てくる。しかもこの日はオフィシャルの懇談夕食会が予定されていたが、「私、参加を取りやめますわ」と即断することになった。

オフィスに戻ってすぐに買い置きのマスクを装着。久しぶりとあってかなり鬱陶しい。
「あーあ、あの頃は世界中でコロナを恐れていたな」と2020年のことを思い出す。
 
 発熱するととっさにインフルエンザを疑ってしまうほどコロナのことは「喉元過ぎれば熱さを忘れる」になっていたことを、ちょっぴり反省した。
(23/12/7)

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