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「若い世代が夢を」

 宇宙飛行士の若田光一さんがISS=国際宇宙ステーションへ向けて出発した。「59歳、5回目」は、日本人として最高齢・最多だという。同年齢として誇らしい気分になるが、「半年間も滞在するとはなんともご苦労なことよ」とも思う。もちろんちゃんと休養日は確保されるのだろうが、娯楽・気晴らしはどうするのかな?

 若田さんが出発前に「ISSは月や火星探査に向けた技術実証の場でもあり、若い世代が夢をつなげるよう取り組みたい」と話していたのが目にとまった。この年齢はたいていの企業では定年退職の直前。たとえそれがない立場の人でも、どのように後進に道をゆずるのかを考え始めているだろう。

 坂本貴志「ほんとうの定年後」を読んでいる。

  第二の人生では地域を支える「小さな仕事」を通じて生きがいや健康を見つけていくべき、ということをさまざまなデータを提示しながら説く。実際に第二の人生を送っている方の事例も示していて、ベストセラーになっている。

 本書によると「現代の日本人が働く上で感じる価値観は大きく6つに分類できる」という(P124)。

 「他社への貢献」「生活との調和」「仕事からの体験」「能力の発揮」「体を動かすこと」「高い収入や栄誉」。そしてその価値観は年齢ごとに大きく変動する。これまた大いに納得させられた。

 次の世代に伝えられることは伝えながら、「大きな仕事」ではなく「小さな仕事」でストレスなく働く。いま自分が考えていることにまさに合致していて、参考になった。
(22/10/6)

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