見出し画像

キツイ読書

 小野一光「完全ドキュメント 北九州監禁連続殺人事件」を読んでいる。これがなかなか「キツイ」のだ。

 長年にわたり報道に従事していたこともあり、ドキュメンタリーやノンフィクションの新刊も幅広くチェックする。このジャンルは作り物ではない事実の重さと、それに対峙する筆者の姿勢が読ませどころ。

 しかし本作の凄惨さにはとことん戦慄、読み進むうちにとことん気分が沈んでいく。というか、被告松永のあまりの悪逆ぶりにはある種のグルーヴ感まで味わうという、、、。ここまで徹底的な洗脳による支配ができるものなのか。筆者の執念の取材もお見事。

 500P超という分量があるのにページがちっとも進まず、他の図書館本にも行けず、軒並み返却期限が迫ってくるというピンチを迎えている。まいったなー。(23/4/29)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?