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【感想文】「(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法」三宅香帆

いきなりタイトルから思いっきりおちゃらけている本で、それが文体でも踏襲されている訳だが、内容は至って真面目な文学論。エンタメ中心の浅薄読書家としてこれらの「解凍術」は大いに参考になった。あとがきによれば筆者は「読むって、技術であり、センスであり、かんたんな行為じゃないんだな」と大学院で気づいたそうで、オヂとしてはなんだかそれが羨ましい。紹介されているのが王道バリバリの“名作”中心なのでストレートに読書リストが増えることもなかったが、「ゴリオ爺さん」ってそういう噺だったのかー、と気になっている。
(21/7/11)

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