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【海日記】#12 濃厚接触してるウミウシを見かけた…【葉山】

2021年9月5日に行ってきました葉山・芝崎でのフィンスイム&磯でごろごろで見つけた生き物を紹介します。
今回から観察ケースを持っていきましたので、ウミウシなどの小さな生き物のサイズ感もお伝えできればと思います。

1. 9月5日の潮回り

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この日は大潮。午前10時に潮位24cmまで干きます。
干潮時刻をはさんで8時から11時の3時間程度遊んできました。常に平均干潮位線より下の潮位なので、磯遊びには最適の時間帯です。

2. 葉山・芝崎海岸までの移動からエントリー

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いつもどおり逗子駅からのバスでの移動です。曇り空で雨が降った後がみられますが、この後の天気予報では雨は降らない予報となっていました。
天気予報…最近外すことも多いですが、信用してますよ…

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到着。
すでに結構干いていますね〜。今回も沖に向かって右側の磯を泳いだ後、浅いところでごろごろしながら生き物を探してきました。

3. フィンスイム中に出会った生き物

いつものエリアを1時間ほど泳いできました。雨が続いている影響で透明度はかなり悪めでしたので、魚を見つけても写真がほとんど撮れない状況でした。泳いでいても視界が悪いとストレスが溜まります。

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サメジマオトメウミウシ。
葉山でフィンスイムを始める時は膝下くらいの浅いところでエントリーして深いところに移動するのですが、エントリー直後にサメジマオトメウミウシと出会いました。
いつも見ているオトメウミウシが青くなったタイプですが鮮やかな青は目を惹きますね〜。
ちなみに名前の「サメジマ」はこの磯の奥にある鮫島が由来で、実はこの磯で発見・記録されたウミウシなのですよ!!

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ハコフグ。
結構な大きさのハコフグですね〜。ハコフグの仲間は泳ぐのがあまり上手くないので、比較的近くまで寄れます。
この写真を見ても透明度の悪さが窺えますね…

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視線をくれました。
このアングルから見るとさかなクンさんの頭に載っているやつそのものですねw
ヒレをあげて万歳してるみたいでなんだか嬉しそうです。

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モンツキハギの幼魚。
濁っている中で一際目を惹く黄色い魚を見つけました。キイロハギかな?と思っていましたが、帰ってから調べると顔や頭の形からモンツキハギの幼魚だとわかりました。
キイロハギもモンツキハギもどちらも南の魚ですので、いわゆる死滅回遊魚(季節来遊魚)ですね!

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クロユリハゼの幼魚。
こちらも代表的な死滅回遊魚です。透明ボディに黄色とピンクの模様がかわいい。

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ホンソメワケベラの幼魚。
大人になると白黒の色分けになりますが、幼魚のころは黒に鮮やかな青いラインが入った姿をしています。
他の魚の体表についた寄生虫を食べるクリーナーとして有名な魚ですね!

透明度が悪いので前半的に写真に上手く色がのらないし、暗くてシャッタースピードが遅くなるのでどうしてもブレが出てしまいました…。
こういう日はどうすれば上手く撮れるんやろな…??

4. 磯をごろごろしながら出会った生き物

一通り泳いだあと、浅いところの石をひっくり返しながらのウミウシ探しです。ルーティンではありますが、今回からは観察ケースを導入したので、いくつかの生き物のサイズ感をお伝えできると思います。

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アオウミウシが3匹だんごになってました。
これはおそらく交接していますね〜

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お〜!がっつり繋がってます!!
ウミウシは雌雄同体で生殖器が体の右側にあるので、こうやってお互いに精子を交換して生殖を行うのです。磯遊びをしていてもわかるとおりウミウシってそれほどそこら中にいるわけではないから、確実に子孫を残すためには雌雄同体にして他個体と出会ったら確実に交接できた方が有利なんでしょうね〜

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それはそうとして…、君たちラブラブすぎんか??

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ハクセンミノウミウシ。
葉山の磯で石をひっくり返して探せばわりと見かける種類のウミウシです。

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観察ケースに入れてみました。
体長は5mm。しっかりとウミウシ探しをするならこのサイズのウミウシを的確に見つけることが大切です。

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トゲミノウミウシ。
見つけた時はみたことないけど角があるからウミウシなんかな??
というなにもわからない状態でしたが、後で詳しい人に聞いたところ、トゲミノウミウシという種類だそうです。

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観察ケースに入れるとじっくり観察できるなぁ!
触角の先端がもこもこしているのがかわいい。

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体長は8mmくらいですね〜。
石をひっくり返して注意して探せば見落とさないレベルの大きさです。
今回初めて見たウミウシなので次にいつ会えるのかはわかりませんが…

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ツマグロモウミウシ。
さっきのトゲミノウミウシを元の環境に帰した後、ふと横をみるとこの子が歩いていました。
石の裏よりも表面を歩いていることが多いウミウシです。

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こぢんまりとしていてなかなかかわいい。
黄色の体に黒のとげとげという色合いもなかなか味わいがあります。

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体長は4mmと小さめ。モウミウシの仲間はどの種類もだいたいこのくらいのサイズですね〜。

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ハオコゼ。
どこの磯にもいる小さいオコゼん仲間ですね〜。背鰭に毒があるので刺されるとかなり痛いし腫れます…。

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観察ケース側に追い込んだらあっさりと入ってくれましたw
君はそれでいいのかい??野生で生きていけるのかい??

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普段はあまり相手にしないメリべウミウシですが、観察ケースに入れてしっかり観察すると透明ボディがなかなかきれいですね…新たな発見です。

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コノハミドリガイ。
光合成をする藻を体内に共生させていることでも有名ですね〜。最近は頭を切断しても再生できる再生力の高さでも注目されています。

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観察ケースんいれても元気に歩き回ります。
写真を撮るためにはもう少し落ち着いて欲しいのですが…
体長は1cmくらいなので見つけやすいウミウシではあります。

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ミヤコウミウシ。
先週の真鶴に続いて今回も出会いました。ここ数年見かけなかったのはたまたまなのでしょうか?それとも今年は当たり年なのでしょうか?

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体長は3cmなので今回見つけたウミウシの中では一番大きなウミウシですね〜。
ちなみに今までに見たウミウシで一番大きいのは50cmのミカドウミウシです。

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オキウミウシ…かなぁ…(自信なし)。初めて見つけたウミウシです。
くるぶしくらいの深さのところにいたので、浅いところを好むウミウシなのでしょうか?
観察ケースに入れてみたのですが、丸まってしまってくっつかなかったのですぐに元の場所に戻しました。
アクリル面が苦手な種類もいるのでしょうか??

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アカボシツバメガイ。
ツバメガイの仲間は今シーズン初めての出会いです。
頭にM字型の白い模様が入るのがアカボシツバメガイのかわいいところです。

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体長は1cmくらいですね〜。
わりと動き回るタイプのウミウシなので居れば見つけられると思いますよ!

5. EXIT

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そろそろ上がりましょう。
透明度が悪くフィンスイムはちょっと残念でしたが、ウミウシは大量に見つけたと言ってもいいでしょう。初めて見つけたウミウシも3種類あったので充実した磯遊びでした。

それではまたどこかの磯でお会いしましょう〜♪

前回はこちら↓
【海日記】#11 小さな魚の群れにぎやかな海!ウミウシもたくさん!!

前回の葉山はこちら↓
【海日記】#8 葉山・芝崎海岸での磯遊び&ウミウシ探し(5)

今回の磯遊びの様子をまとめた動画はこちら↓
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