海で溺れた話。
こんにちは。
長崎の五島列島に位置する小さな島
おぢかじまに移住したはるちゃんです🌻
今、島は夏真っ盛りです。
移住して7ヶ月が経ち、
島で過ごす初めての夏を経験しています。
すぐそばに海があるので、
「あ〜暑いから飛び込みたい!」
と思ったらすぐにドボンできるのは
しまんちゅの特権です*
浴衣着て花火をしたり
スイカ食べたり
漁師さんに乗せてもらって無人島に行ったり…
たくさんの夏イベントを楽しんでいますが、
「私は今から死ぬんだな」
と感じる体験もしました。
生まれて初めて海で溺れました
島に移住する前は、海はそこまで
身近な存在ではありませんでした。
子どもの頃に両親に連れて行ってもらって
親の管理のもと、安全な浮き輪に乗せてもらって
ただ、ぷかぷか浮かんでる
楽しい場所という記憶
海が危険な場所であることは分かっていても
ちゃんと身に染みて感じたことはなかったです
ゴーグルを首にかけて
ビーサン履いて
身一つで
穴の空いてない
ドリンクホルダー付きの
上に乗っかるタイプの浮き輪に乗って
子供の頃のようにぷかぷか
上を見上げて漂ってました
ふと浜辺にいるみんなの方を見ると
すごく遠く感じて
下を見ると
とっくに足はつかない場所まで
流されていました
戻らなきゃと思って慌てて浮き輪から降りたら
ひっくり返って
足はつかない
手元には水の入ったペットボトル
ゴーグルも首にかかったまま
浮き輪は私を置いて
どんどん沖に流されていって
身一つになってしまいました。
浜辺にいるみんなが遠くに感じた時
「あぁ自分バカだなぁ、やっちゃったなぁ」
って思っても遅くって
溺れている時はただ孤独でした。
落ち着いて、落ち着いてって思っても
みんなが気づいてくれているか分からないし
なんなら笑ってるように見える
だからこそ焦って「助けて!」って
声を出そうとして
どんどん沈んでいく体
手足を必死を動かして浜に向かおうとするけど
一向に進んでいる気もせず
「あぁ私今死ぬのかぁ」
って思いました
死ぬ時は人は孤独だと聞きます
まさしく一人で寂しく死ぬんだなあって
とっても悲しい瞬間でした
あと案外受け入れちゃうんだなって
今になって思いました
息を吸おうとすることに必死になっていたので
何分間溺れていたのかはわかりません
気づいてくれた人が
浜辺に落ちていた長い浮きを渡してくれて
水をたくさん飲むこともなく
陸にたどり着くことができました
気づいてくれた優しい方達
ゴミとして流れ着いた浮き
全てにありがとうございますと
ごめんなさいでした
その後は何事もなく
ごはんも食べ、砂浜で遊び
生きているいつもの日常に戻りました
海の怖さを知っている人からすると
本当に馬鹿野郎だったなと思います
死はやはりいつも隣り合わせで
あっけなくやってくるのかもしれない
帰ってから両親に
「海で溺れて大変だったよ」
って軽く連絡したら
速攻で電話がかかってきました
とっても怒られて
とっても心配されました
お盆の時期に海に近づくことは
死者が寂しくて連れて行こうとするので
本当はよくないことのようです
お盆周辺の時期には
毎年海や川で亡くなる人も多いです
自分の無知さにまた気付かされました
ちなみにこの期間は
殺生もだめみたいです
(どんなに小さい虫でもね)
死を身近に感じて
自分の危機管理能力の甘さにも
改めて喝を入れて
なぜか少し
気が引き締まった気がします
この体験もご先祖様からの
何かのメッセージだったりするのかな💭
ごめんなさい
そしてありがとうございます
まだまだちゃんと生きますね
体験を生々しく残しておくことで
何か気づきになればいいな
自分にとっても誰かにとっても
みなさんもどうかお気をつけて
楽しい夏をお過ごしくださいね🏄
私が溺れた海です
小値賀島から行ける世界遺産の島
とても美しいです*・゜゚・*
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