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リゾバ旅のススメ

筆者は京都大学文学部に通う(?)3回生である。現在休学中の身で、リゾートバイトを繰り返しながら各地を転々と旅している。
今回は表題にもある通り、リゾートバイトをしながら旅をする「リゾバ旅」について経験を踏まえながら述べていこうと思う。

リゾバのメリット

そもそもリゾバとは、その名の通り、「リゾート地で働くアルバイト」のことを指す。ただ、最近は求人も多様化(インバウンド需要の増加で世界的に見れば日本全土が”リゾート”になっているという見方もできるが)してきており、東京や大阪などの都市部にも求人が増加してきている。
そのため、あまり”リゾート地で”働く、というところはリゾバの本質ではなくなってきている。
「住み込みバイト」「出稼ぎ」のほうが最近のリゾバの実態に近いかもしれない。

リゾバのメリット


①インフラ投資を限りなくゼロにできるのでお金が溜まる

最近、多くのリゾバ求人では「家賃無料」「水光熱費無料」「WiFi無料」となってきている。人間生きているだけでもお金がかかるものである。特に現代人は家賃や水光熱費に加えて通信費も生活の必要経費になってきている。自分で家を借りて自炊をして風呂に入って…とすると月々バカにならん金額のインフラ投資が発生するが、リゾバだと大体リゾバ先が住環境を整えてくれている。
稀に家賃や水光熱費を取られるところがあるが、そういうところはオススメしない。

②家事の時間を極限まで減らせる

家事の時間はかなり人生の時間を圧迫する。
リゾバをすると家事に充てる時間をかなりカットできる。
賄いつきの職場ならご飯を作る時間をゼロに出来るし(かなり重要ポイントなので後に詳述)、掃除も自室だけでよい。ご近所付き合いの清掃活動やら回覧板も無い。せいぜいが洗濯するくらいのものか。
布団のシーツなんかも言うたら交換してもらえるし、生活必要備品もある程度は揃えてくれる。
生きていく上で必要なインフラ&時間投資を減らせるのはかなり強み。

③人間関係ができる

これは私がリゾバにとりつかれている理由のひとつ。新たな職場に入る度に色んな人と知り合えるし、お酒飲んだり一緒にご飯食べたり、職場の愚痴を言い合ったり夜な夜なゲームに興じたりして仲良くなれる。
そこでできた人間関係がまた面白い転がり方をして人生に刺激を与えてくれる。
それぞれ違うバックグラウンドの人と話すのは刺激的で楽しいし、知らない情報を届けてくれる。ここで聞いた話をもとに次の旅先を決めたりとかね。
同僚だけではなく、お客さんを通して社会勉強にもなる。
「ホテルのグレードの違いでこんなにも客層変わるんだ」とかね。

筆者のInstagramストーリーより抜粋①
筆者のInstagramストーリーより抜粋②

④非日常のアクティビティにアクセスしやすい

選ぶ先のリゾバ先によっては、非日常のアクティビティにアクセスしやすくなる。
例えば、スキー場でのバイトのときは、オフの日にスキーをレンタル(もちろん無料。スキー場リゾバは大体ウィンタースポーツ用品レンタル無料のところが多い)して、滑りまくる。リフト券も貸してくれるので、客として来ると一日平気で1万円くらいするような遊びをタダでできる。
温泉郷で働いてたときは毎日温泉に入って肌ツルッツルになってたし、北海道の農村でバイトしてたときは珍しジビエ(熊の手)食べたりとか、地域のお祭りの神輿担いだりとか。
個人的に次狙ってるのは沖縄、ダイビングしたいよね。その前にライセンス取らなきゃだけど!


リゾバの選び方

人それぞれアルバイトに求めるものは違うと思う。
とにかく高時給でいっぱい稼ぎたい人、短時間勤務で遊びたい人、とにかく非日常な体験がしたい人。
その中で、自分が何を最も大事にするかを明確にすることがリゾバ先の選び方で最も大切なことだ。

私の場合は「金を稼ぎながら徹底して自分の可処分時間を増やすこと」がリゾバ選びの鉄則になっている。

そこで
・賄い付き←必須
・車持ち込み可
・通勤時間は可能な限り短く
・時給は1000円以上なら選り好みしない
・可能なら通し勤務

というのが私がリゾバ先を選ぶ基準だ。
一つ目は前述のように、家事の時間を極限まで削るという発想に基づいたものである。
ご飯を作るというのは、当たり前の話だが、かなり時間のかかる無賃労働である。メニューを決め、材料の買い出しに行き、実際に調理して、食べた後は洗い物をする。一人でこれをやるとゆうに2~3時間飛ぶことなんてザラだ。この時間を徹底してカットすることで、自分の自由時間が生まれる。
また、自分で作るよりも本業の人間に作ってもらった方が美味い。
ちなみに今まで行ったバ先で一番ご飯が美味しかったのは某フェリー会社である。船の飯は美味い。これは古今東西変わらぬ真理である。

某ホテルの賄い(従食と呼称)
某フェリーの賄い(船食と呼ぶ)
フェリーの船食はバイキング形式

続いて二つ目の「車持ち込み可」である。
リゾバ先というのは往々にしてド田舎・ド辺境にある。スキー場もそうだし、北海道の農村・離島もそうだった。温泉郷も然り。最寄りのコンビニまで徒歩30分、なんてことがザラである。これはかなりのストレスだ。ちょっと甘いものが食べたくなってお菓子一個買いに行くのに往復1時間?人生の時間を無駄にし過ぎである。
ところが人間の偉大な発明、自動車はこの時間を10分の1程度にまで短縮してくれる。徒歩30分(4km/h換算で2km)というのは車で3分である。往復すれば55分も可処分時間が増える。
また車があると休みの日に近くの観光地まで遊びにもいきやすいし、リゾバ先まで行くのも帰るのも重い荷物を運ばなくていいので楽である。

ちなみに私は基本的にレンタカーを借りている。
数週間、場合によっては数カ月単位で車を借りるとなると費用面を心配する声もありそうだが、心配ない。
激安レンタカーのガッレンタカーが我々の味方だ。
長期のレンタルに強く、圧倒的なコスパを実現している。
車自体はオンボロだが(今まで借りた車の総走行距離の平均は大体12万kmくらい)、この安さには抗えない。


ここまで挙げてきた「賄い付き」「車持ち込み可」の条件は、私の人生初リゾバでの失敗に基づく。
1400円という高時給に惑わされて選んだリゾバ先が賄い無し&最寄りスーパーまで徒歩30分の悪条件だったのだ(ちなみに賄い無しは一概に悪条件とは言えない。リゾバ派遣の法律で、雇用主にはアルバイターに対して「出勤日2食以上の食事提供」か「出勤日1食600円×2食分の食事手当を支給すること」が義務付けられている。つまり、自炊を徹底して1日1200円以内に食費を抑えれば差額が全て懐に入ってくる)。
食事を用意しなければならないが一人分しか要らないため、大量に買い貯めすることができず、細かい間隔で買い出しに行かねばならなかった。また、車を持ち込むという知恵もなかったため、スーパーまで毎回往復1時間をかけていた。
食事手当を毎日1200円貰いながら1日あたりの食費を500円前後にまで削ったため、そもそもの高時給と合わさって3週間(実働15日くらい)で20万円稼いだ。
とはいえ、自由に使える時間が少ないのはかなりのストレスだったので、もう二度と賄い無しのリゾバ先は選ばない。

リゾバの勤務形態は大きく分けて「中抜け勤務」と「通し勤務」がある。
中抜けとは、例えば以下のような例である。
07:00~11:00 勤務
11:00~16:00 休憩
16:00~20:00 勤務
で合計8時間働く、というものだ。勤務と勤務の間に長めの休憩があることから中抜け勤務と呼ばれる。
対する通し勤務はいわゆる9時5時のフルタイム労働である。
これは本当に人によって好き嫌いが分かれるが私は通し勤務の方が好みだ。好み、というだけで「絶対イヤ!」ではないので、なんやかんや中抜けシフトのリゾバもちらほらやってきている。
私が経験した中抜けの具体例で言えば、
・温泉郷のホテルフロント(チェックイン・チェックアウトで人がスポット的に欲しいため)
・利尻島昆布干しバイト(昆布が干しあがるまで時間がかかるため)
・某フェリーレストランホールスタッフ(朝昼晩の食事時間帯に開きがあっるため)
らへんである。

「通勤時間は可能な限り短く」これはリゾバに限らず、バイトを選ぶ際に私が重視している事柄である。
「実質時給」という考え方がある。
実際に貰った給料を勤務時間だけでなく準備や通勤に充てた時間をすべて足した時間で割ったものである。それは当たり前だが、額面時給より下がる。
自分の価値を下げることに他ならない。
振り返ってみると、通勤時間5分以上のバイトを単発以外ではやったことがない気がする。
時給制は、最終的にいかにして実質時給を底上げするか、というところに帰着する(時給制だとサボった方が労働者的にはお得なので生産性が低下する…?というのはまたどこかで)。
食事の時間は難しい言葉で言えば”労働力の再生産”のための時間である。食べなければ生きていけないのみならず仕事もできない。だから資本家は労働者に休みの時間を与えてfeedするのだ、という話だ。
「実質時給」を目減りさせる要因としては前述の賄い無しの場合の食事準備時間が一つ。リゾバ先だと、どうも強く食事を”労働力再生産のために時間”と考えてしまう。不思議なものだ。
そして第二に、通勤時間が挙げられる。往復1時間使って勤務先まで行くと、その時間で給料はもらえない代わりに勤務先のために使っている時間であることは間違いない。一時間無給で働いているに等しい。

時間を可処分時間としてあてられないのなら金銭に変えたい、というのが私の考えである。


リゾバの持ちもの一般論

リゾバに行くに当たって何をどれだけ持っていけばいいのだろうか。
ここでは一般的なリゾバ先への持ちものを以下にリストアップする。
場所によって気候も変われば勤務の際の服装も変わる。
これをベースにマイナーチェンジしてほしい。

・私服上下好きなだけ
私服をどれだけ持っていくかは各人の自由である。着回しできるタイプなのか、お洒落したいタイプなのか。私は4セットあれば洗濯で回せて良いと思っているが、実際のところよくあるのがTシャツ×7、長ズボン×2、短パン×2。これは私が自然によく分け入っていくのでドロドロになりやすいという習性を踏まえたもの

・下着、靴下
これも好きなだけ。私は前述の理由から常に登山用靴下とかworkmanのインナーが常備されており荷物が膨らむ。

・爪切り、綿棒、髭剃り
これ結構忘れがち。大体のバ先で言ったら貸してくれる。私はこのへんの衛生用品とか電池、割り箸、ライターなんかの便利グッズが入ったポーチを持ち歩いてる。

・サンダルorクロックス
着脱容易な靴を持っていくと、「ちょっとそこまで」や館内移動がやりやすい。私は「ギョサン」と言われる漁師さんがよく船の上で履いてるようなやつを愛用してる。クロックスに比べて薄いのでかさばらない。

・洗剤
大体のリゾバ先は「洗剤は自弁」である。荷物が膨らむ原因のひとつ。
液体洗剤と柔軟剤を持っていくとそれだけでかさばるし、重い。
ジェルボールは革命である。軽くてかさばらない。洗剤と柔軟剤が一体化してるので取り扱いも楽。

・延長コード
必須である。これがあるだけでQOLが爆上がる。
何かと電化製品に囲まれる現代人、PC使いながらスマホを触ってスピーカーで音楽聞くなんてザラである。これらの電子機器を全部充電しようと思ったら、部屋のコンセントだけじゃ足りない。
延長コードを持っていこう。
リゾバ先、大体こういうのは貸してくれない。皆に貸すほどの個数余裕ないからね。

・電気ケトル
これはバ先によっては貸してくれるから行く前に要チェック。
部屋から出ずにお湯を沸かせるって最高です。
夜中に突然カップラーメン食べたくなることだってあるじゃんね。
カップラーメンだったり、ティーパックだったり、何かとお湯を沸かしたくなることがあるのであるとかなり便利。

・ドライヤー
これも行く前に要チェックだが、忘れたら数週間髪の毛が悲惨なことになるので私はどこに行くにもリゾバ先には絶対持って行ってる。
温泉や大浴場を使えるところでは備え付けのものがあるので良いが、寮のユニットバスでお風呂を済ますようなバ先だと無いことが多い。

・ボディーソープ、シャンプー、リンス
これまた行く前に要チェック。
温泉や大浴場のあるバ先なら備え付けの物を使えるが、無い場合もあるのでこれまた自弁した方が良い。
ホテル系のバ先だと、客に提供するアメニティをパクって使えるのでドライヤーほど神経質にならなくてよい。
ちなみに私は旅のお供のボディーソープ・シャンプーは、詰め替え用のものをそのまま使ってる。ボトルはかさばるし、トラベル用のは容量ちっちゃいし。詰め替え用のソープをジプロックに入れて持ち歩いてる。

・筆記用具
黒ペン、印鑑は必須。業務で使うこともあれば、そもそも契約書書くのに使ったりもする。
私はルーズリーフに勉強中の事項をまとめて仕事の最中暇なときに眺めるっていう隙間時間勉強法をやったりもしてた。
あとは紙とペンで絵しりとりやったりワードウルフやったり。結構色々使える。

・ザバスの容器orナルゲン
意外と大事なのがこれ。バ先の飲み物問題があって、毎回ペットボトル飲料を買うと高くつく。そこでお茶を沸かして容器に入れて飲んだり。
この2つの容器の良いところはメモリが付いてるとこ。自炊するってなったときにこいつらを計量カップ代わりに使える。
あと密封性が高いので、濡れちゃいけないものを入れる容器としても活躍。


・ロープ
基本的に洗濯ロープとして活躍する。ハンガーを持って行かなくてよくなるので荷物の軽量化に繋がる。((私はリゾバとセットで大体アウトドアな遊びをするのでよく使う))

ロープの使用例。奥のハンガーは備え付けのもの

・ナイフ、ライター
だって突然モノを切りたくなったり燃やしたりしたくなるじゃん!?!?

・充電器系統
充電器、ケーブル、モバイルバッテリー等は忘れないように。


リゾバの探し方

これは結構皆悩むところなのではないだろうか。
特に今までリゾバの経験がなくて、探し方も分からずなかなか一歩を踏み出せないという人もいると思う。
そこで今回は筆者のリゾバの探し方を伝授する(とはいえかなりトリッキーなので参考になるかは分からないが…)。

インターネット全盛のこの時代、基本的にリゾバの情報はネットから拾ってくる。「リゾバ 求人」みたいなキーワードで検索をかければすぐにヒットする。
その中でもおすすめのサイトは以下3つ。

【リゾートバイトダイブ】
ぶっちゃけ、ここか、次に紹介するリゾバ.comで選んでしまえば特に苦労することはない。

・働きたい勤務地
・働きたい期間
・希望時給
・その他希望条件(賄い付き、寮費無料、光熱費無料、往復交通費支給など)

で自分の希望に合わせて絞り込みをかけると条件に合致する求人を一覧で出してくれる。
派遣先が決まったあとも担当者がLINEで細かく連絡をくれて、不安点(職場に備品として何があるかや職場の雰囲気など)を都度解消してくれる。
掲載されてる求人数もかなり多い。


【リゾバ.com】
このサイトもダイブ同様、求人掲載数と検索のしやすさでかなり使い勝手の良いサイトだ。


以上2つが実質二強みたいなもんだと思ってる。
一番オーソドックスで普通の求人が多い。

選び方のコツとして、複数サイトを比較検討してみることを強くお勧めする。
サイトによって働く期間が変わっていたり、何より時給が違ったりするのだ。50円の差でも一日400円、一ヶ月で8000円の差である。
働きに行ったリゾバ先で同僚と時給が違うなんてことはあるあるである。同じ仕事をするのなら、より高時給の方がいいだろう?
「実質時給を上げよ」という考え方である。
リゾバ選びの時点でちょっと頑張るだけで、かなりここが変わってくる。

【Indeed】

言わずと知れた日本最大級の求人検索サイトだが、これが意外と良い。
Indeedと言えば正社員の求人や転職求人が多いイメージがあるが、検索機能で「パート・アルバイト(派遣社員)」を選択できる。
ここの強みは、他のリゾバサイトに載っていないニッチな求人が数多く掲載されていること。
見た中で面白かったのは、「小笠原諸島 野ネコ駆除」とか「小豆島 のり養殖」である。
後者に関しては、「船舶免許持ち優遇」とあったので応募しようかと思ったが、小豆島に半年間も閉じ込められなきゃいけないことに耐えきれなくなって、断念した。
ちなみに私はここで某フェリー会社のバイトも見つけた。
結構オススメ。

https://jp.indeed.com/


他に私が勧めるリゾバの探し方は以下

【Twitter(現X)】
検索機能がGoogleなんかに比べて貧弱なので、ここから見つけてくるのはなかなか至難の業だが、結構面白いバイトが転がっているものである。
北海道の過疎地駅の冬季期間の除雪作業とか山小屋バイト、利尻島昆布干しアルバイトの求人情報が転がっていたりもする。
コツは検索条件(特に地名)を絞り込むことである。
「北海道 リゾバ」ではなく、「利尻 リゾバ」。「離島 リゾバ」ではなく、「宮古島 リゾバ」のように絞り込むと割としっかり出てくる。
あとは、リゾバ関連の情報を発信している人を積極的にフォローするようにすると、おすすめのツイートが流れてくるようになるので試してみる価値有り。

【口コミ】
結局人づての紹介が一番強いのである。先輩、同期、友人、SNSのフォロワー。どこかに伝手はないだろうか。リゾバをやってた人に話を聞いて直接雇用してもらう方法である。
派遣会社を間に通さない分時給がはねあがったり、選考で落とされることも滅多になかったり、「〇〇さんの紹介なら安心ね~」と最初からバ先の人が優しかったりと良いこと尽くしだ。
直接雇用をもぎ取ると、マジで時給が上がる。
某派遣会社を通して時給1400円で働いてたとき、バ先の人に話を聞くと、私を雇用するのに1時間当たり2000円も払っていたらしい。600円も中抜きされているのである。馬鹿らしい。こんな搾取があってたまるか。
また、紹介でしか雇用していないリゾバ先にアクセスできるのも強みだ。

「自分にはそんな人脈ないよ…」というそこの貴方。
とりあえずなんでもいいからリゾバをしてみてくれ。
そこで出会った人がコネとチャンスをくれることが多い。
ちなみに慣れてきたら自分もコネを提供する側に回ろう。
この世はギブアンドテイクで回っている。

【旅】
旅をしよう。それも地方を。結構オモシロ求人が転がっているものである。
チラシや幟で広告を出しているところもまだ多い。
ネットに上がっていない情報は自分の脚で稼ごう。


北海道ネタしか無いのは許してください。北海道ばっかり行ってるせいで…。

【地方自治体のホームページ】
人手不足に悩む地方自治体は、地域の求人情報を一括してホームページに掲載していることが多い。
利尻町の昆布干しバイトなんかがその好例だ。
暇があれば色んな地方自治体のホームページを覗いてみることだ。お宝情報が結構眠っていたりする。





リゾバtips

その他、リゾバ行くに当たっての豆知識をいくつか紹介する。

・カンパの概念を導入せよ。
リゾバ先で仲良くなった人間と一緒にご飯に行ったり、遊びにいくことがある。そんなとき、自分が何かしらの負担をしたら相手からちゃんとカンパを貰おう。逆に何かしてもらったら気前よくカンパを弾もう。
これ結構大事である。基本的にリゾバに来てる人間は皆お金を稼ぎにきてるので、自分の金銭支出についてはシビアである。どちらかだけが我慢をすると、ストレスが溜まって後々人間関係のトラブルのもとになる。
自分が持ち込んだ車に乗せたり使わせたりしたらガス代をちゃんと取っていいし、逆も然りだ。飲み会の割り勘なんかもきっちりしよう。

ちなみにこれは私の人心掌握術だが、

「払うときは多めに、貰うときは少なく」

が基本だ。
というか例外は無い。
行動の具体例としては、例えば478円の授受なら、
貰うときはPayPayでちょっきりを、払うときは500円玉を握らせる。

これをして喜ばない人間はいないし、金銭面以外のところで結構得したりもするのでこちらも損した気分にならない。

・オンラインワークを持っておけ
リゾバ先で決まっているのは「1日8時間働く」ただそれだけである。
つまり残りの16時間は毎日自由なわけだ。
そして、休みの日に僻地で1日暇を与えられると人間ほんとに何もやることがない。本を読んだり映画を観たり、というのも限界がくる。
そこでオススメなのがオンラインワークを何かしら持っておくことだ。
スケジュールを上手く調整すれば、Wワークで毎日休みなく稼ぎ続けることもできるし、午前・午後で働くこともできる。
何よりも暇しない、というのが人生大事である。
やることが無い人生ほど面白くないものはない。
ちなみに私は家庭教師(高校生、中学生)と調査業務を請け負っている。

・車を持ちこめ
前に詳述したが、リゾバ先はたいてい田舎である。車がないと「ちょっとコンビニまで」もおぼつかない。
かける必要の無い時間はどんどん短縮しよう。自分の人生の可処分時間を増やそう。リゾバなんてそもそも自分の人生の時間の切り売りである。それ以上無駄に自分の人生の時間を減らさなくていい。

(by タイパ重視のZ世代)

・実質時給を上げろ
これは結構大事である。
リゾバなんて所詮派遣アルバイター。やっすい給料でこき使われる毎日だ。
そんな真面目に仕事をしなくていい。手を抜きつつ、怒られない程度に仕事をこなせ。
ただこれは、筆者がシゴデキすぎて、ガチで働くとしんどいのでそうしてるだけで、仕事力が無い人間は真面目にやろう。
そもそも仕事ができないのにサボって周りに迷惑をかけて怒られるのは誰も得しない。
派遣先で自分が求められてる仕事量をしっかり把握し、その中でうまく立ち回ろう。
仕事をしない時間を増やせば増やすほど、1分、1時間あたりの給料は上がっていく。
成果型じゃない報酬体系だからこそできること。
シーズン終了間近のスキー場バイトでは、勤務中普通に映画観たり、外国語の聞き流し教材のディクテーションやったりしてた。自己研鑽に充てながらお金が発生する、これがバイトとして一番良い。
大体日本人は真面目に働きすぎなのである。この話をすると長くなるので割愛するが、諸外国なんて小売店でも皆椅子に座って接客してるし、商品持っていくまでスマホを見てる。労働なんてその程度の熱量でいい。
私は他にも、ルーズリーフに勉強内容をまとめて勤務中暇なときにチラ見するだとか、スマホアプリの教材を使ったりだとかをしている。
普通にゲームしたりSNS見たりしてもいいのだが、「勤務中」という縛りがあればこそ普段はやりたくならない勉強も楽しく思えてくるものである(テスト前に部屋の片づけをしたくなった経験は皆さんもあるだろう。普段は部屋の片づけなんて楽しくないからやらないのに、テスト前の勉強に比べれば楽しいからやっちゃうのである。それと一緒。)。


筆者が経験したリゾバ一覧

各々の詳述は次回noteに回すとして、ここでは最後の参考資料程度に筆者が今まで経験してきたリゾバの職種を列挙しておく。

・ホテルフロントスタッフ
・フェリーのレストランホールスタッフ
・ホテルのバトラー
・農作業、漁業の手伝い
・スキー場のリフト誘導係員
・林間学校補助スタッフ

ホテルフロントやレストランホールなんかは一度経験してしまえば他の職場でも融通が利くので、一回やっておいて損はない。


終わりに

筆者は、大学に入って以降、各地を転々と旅しながら稼いで京都に戻り、飲み屋に行って金が底を尽きるとまたリゾバに出る、という生活を繰り返してきた。
その中で出会った人たちとの関わりは筆者の経験や人生観に大きな影響を与えている。
ある地域についてよく知るには長くその場に留まらなければならない。
しかし、普通の旅行だと、すぐに金銭が尽き果てる。
そこで私が提案するのが、リゾバをしながら各地を旅するというライフスタイルだ。現代におけるノマド的な生き方を志向している。
最近、リゾバや出稼ぎについて相談を受けることがよくある。
その中で見えてきたものを今回こうしてオープンにしてみようと筆を執った。
この文章が一人でも読者をリゾバに駆り立てることがあれば筆者としては望外の喜びである。
もしここに書いてあること以外で質問や疑問点等あれば、いつでも気軽に連絡してほしい。
それでは良いリゾバライフを。

連絡先:Twitter(現X @halfupman)




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