笠原徹|地方でクリエイティブな仕事をする|ハレノヒ

株式会社ハレノヒ代表/「地方でクリエイティブな仕事をする」(玄光社)著者。 「小さな写…

笠原徹|地方でクリエイティブな仕事をする|ハレノヒ

株式会社ハレノヒ代表/「地方でクリエイティブな仕事をする」(玄光社)著者。 「小さな写真館にできること」をテーマに地方写真館の再定義を行い、人とまちが豊かになる仕組み作りのチャレンジ中。

マガジン

  • 「小さな写真館の作り方」

    2015年、佐賀市に築100年の古民家を改装した写真館をオープン。その経緯を追いながら、地方都市で小さなお店を始めたい人のためのノウハウを紹介しています。2020年5月に発刊の「地方でクリエイティブな仕事をする」(玄光社)発売中です。

最近の記事

【世界の映画祭で10冠!】写真館が地域にできることって?映画「つ。」を佐賀の小さな写真館が作った理由(2023年11月10日公開)

こんにちは。 佐賀の小さな写真館「ハレノヒ」代表の笠原です。 ハレノヒが中心となって全編を佐賀で制作した映画「つ。」の劇場公開が今週11/10といよいよ迫ってきました。 (2023年11月10日〜イオンシネマ佐賀大和にて) 【イオンシネマ佐賀大和HP】 これまで本当に数多くの人や企業様にご支援ご協力をいただいたことで、この度の公開に至ることができました。まずは心より感謝申し上げます。 この映画は、高校生である主人公が日常のモヤモヤや怒り、挫折を味わいながらも、とある体験

    • 第23回 目標達成のためのアクションプログラム作成とやり抜く力

      「自分の写真館を作りたい」など何か目標をもった人が、
 「なぜそれをやるのか?」
という問いに対し、 明確な答えを自覚した後、次に行うのは実際に達成するための事業計画を立てることです。 
その計画書の一つにアクションプログラム(アクションプラン)というものがありますが、これはその企画を実施するための行動計画です。 
今回はそのアクションプログラムを私がどのように作成して、実際に行動しているかを書きたいと思います。 

アクションプログラムを作成するには、まずその目標を達成

      • 第22回 自分を知る大切さ

        「事業を始めるとき、何から始めたらいいでしょうか?」と言われれば、 
私は「自分を知ることから始めるのはどうでしょう。」 と答えると思います。
 以前、SWOT分析というものを紹介しましたが、その中の強み(Strength)や弱み(Weakness)を分析することは自分を知る方法の一つです。
 ただ、今回言いたいのは、そんなビジネスの市場環境においての強みや弱みではなく、もっとあなた自身のパーソナルな部分のことです。 

そのパーソナルな部分とはズバリ
 「気持ちいい!

        • 「小さな写真館の作り方」ブログぼちぼち再開します

          2年近くお休みしてた「小さな写真館の作り方」ブログですが、まずストップしていた言い訳をさせてください。
 理由は昨年(2020年)に出版した「地方でクリエイティブな仕事をする」(玄光社)にある程度このブログで伝えたいことを書いたということと、 その後のコロナ対応&関東出店etc……をしてたためです。 (↑完璧な言い訳) でも、まだ書けることがたくさんあるな。と思ってたことや、この1年でインプット&アウトプットした経験を元に、追加で書けることもありそうだと思ったので、このブロ

        【世界の映画祭で10冠!】写真館が地域にできることって?映画「つ。」を佐賀の小さな写真館が作った理由(2023年11月10日公開)

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        • 「小さな写真館の作り方」
          25本

        記事

          第21回 起業する理由に加えたいこと

          「あなたが起業したい(する)理由やきっかけはなんですか?」 自分に問いかけて、できる限り本心を心の中に浮かべてみて下さい。 お金がもっと欲しいから? 会社に縛られず自由になりたいから? 夢? 人と違うことがしたいから? モテたいから? 楽しそうだから? 仕方なしに? どうでしょう。 上記の理由については「第18回 経営者、個人事業主になるということ」に近い内容なのですが、今回はもう少し踏み込んで筆者なりのビジネスに必要な考え方について簡単に書きたいと思います。 起業の理由

          第21回 起業する理由に加えたいこと

          第20回 雇われカメラマンが写真館を開いたら(プレイングマネージャーの仕事)

          大学卒業後から15年以上、雇われカメラマンであった私はプレーヤーとしてシンプルにただただ目の前のお客様の喜びのために写真を撮っていました。その後会社を設立し経営者になりました。 一般的に経営者は会社の戦略を練って人と会い、部下に指示し会社をマネジメントしていく。そんなイメージかもしれませんが、技術職であるカメラマンの独立起業しかも店舗開業はそんなに単純なものではありませんでした。 どういうことかというと、カメラマンだった私が経営者となり写真館を開業し人を雇い始めたら、プレイン

          第20回 雇われカメラマンが写真館を開いたら(プレイングマネージャーの仕事)

          第19回 写真館でかかる経費

          「自分で自分の責任を取る。」その覚悟はできたでしょうか? 責任の中にはお金をちゃんと支払う。というものがあります。そこで今回は写真館を始めるとかかる経費について書きたいと思います。 独立開業すると何かとかかるお金。
私自身、始める時そして始まってから「こんなものも必要なんだ」と想像していなかった経費もたくさんありました。 知らなかったでは済まされない経費のこと。開業後の参考にもなりますので書き出していきたいと思います。項目は将来法人化した時に必ず目にする損益計算書という会社

          第18回 経営者、個人事業主になるということ

          ここ数年「起業」や「独立」なんて言葉をよく耳にするようになりました。自分が起業したから余計目につくのかな?とも思ったりもしますがどうなんでしょう。いずれにせよ、自分の周りにはそんな人が多いのは事実です。 前回、開業までの時間について書きましたが、そこに踏み出す前の段階の人には知っておいて欲しいこともあります。 それは、もしあなたが今どこかで雇用されている立場で将来的に起業や独立を考えているならば、その道には少しだけ覚悟というものが必要ということです。一見華やかに見える独立開

          第18回 経営者、個人事業主になるということ

          第17回 開業までの時間は何をする?

          私には写真館をオープンすると決まってから、実際に開店するまで1年半という準備期間がありました。今回はその準備期間に何をしたか、そして何をするべきかを書いていきたいと思います。 当然開業するまでの間も生活があります。なので撮影の仕事は続けました。また公庫からの融資もあるとはいえ、開業資金も潤沢にあった方がもちろん良いでしょう。 しかし私の場合、がむしゃらに働いてお金を増やすというよりは、時間のある間にできることをしようと思いました。その多くが自己投資です。 ・写真館を始めるに

          第17回 開業までの時間は何をする?

          第16回 個人事業主か株式会社か

          前回の創業補助金ではサラリーマンから個人事業主か、個人事業主から法人化かという条件の話がありました。今回はその個人事業主か法人かというお話をしたいと思います。 個人的な意見として結論からいうと、最初はどっちでもいいと思います。 私は創業補助金を利用するためにそれまでの個人事業主から法人にする必要があったので会社になりましたが、そこにこだわっていたわけでは全くありません。このブログはあくまで専門的な観点からというより、私の経験や知識の範疇で思うことを書いているので、その2つの違

          第15回 事業計画その3(事業計画書の書き方)

          今回は事業計画書の作り方の私なりのポイントを、私が採択された「創業補助金」を例に書いていこうと思います。 ちなみに創業補助金とは、サラリーマンだった人が新たに起業したり、個人事業主が会社にして事業の発展を行ったりする際、その対象資格を満たし申請書(事業計画書)を精査の上、採択されると国から最大200万円の補助金が出る。というものです。補助金や助成金については毎年募集内容が変わったりしているので、現在のものは専門家や専門機関などに問い合わせてみてください。 さて私が出した平成

          第15回 事業計画その3(事業計画書の書き方)

          第14回 事業計画その2(事業計画書は嫌でも作る)

          「事業計画」と言われてピンときますか? 私自身もともと計画は苦手な方ですし、会社を作るまで未来の計画など立てたことありませんでした。むしろ自分だけの人生なら、目的も無く直感に身を任せて仕事をし、計画なんて無い方がいいとさえ思っています。しかし、会社となるとそうはいかないようです。 そこで前回の「ぶれない柱(目的)」が効いてきます。柱がしっかり固まると、目的に向かっていくために何をすれば良いかが明確になってくるのです。それこそが計画となるため、まずは『柱』を決めることはとても重

          第14回 事業計画その2(事業計画書は嫌でも作る)

          第13回 事業計画その1(まずはブレない柱をつくろう)

          今回から再び写真館開業や独立に必要だと思われる知識を、私の経験からお伝えしたいと思います。まずは質問から。 ①あなたは何を達成するためにその事業を行おうとして(行って)いるのですか? ②その事業を行っていく上で、大切にしていることは何ですか? 世の中には企業理念や経営理念と言われる「理念」や、ミッション・ビジョン・バリュと言われるものがあります。(毎回書きますが、私はその道のプロフェッショナルではないので、上に書いたような言葉の本当の違いはうまく理解できていません。よかったら

          第13回 事業計画その1(まずはブレない柱をつくろう)

          第12回 なぜ写真館だったのか?(その5・お店を持つメリットデメリット)

          なぜ写真館だったのか?シリーズのラスト。 そもそも写真館になるまでの経緯として、自分のスタジオが欲しかったことから始まっていることはお話ししてきた通りです。 「写真館」と「自分の撮影スタジオ」 その大きな違いは普段営業しているかしていないか。つまり「お店」なのか「事務所」なのかということです。 私の場合は写真館という実店舗(お店)を作ることを選んだのですが、ではお店を持つことのメリットとデメリットってなんでしょうか? まずはデメリット。これについては大きく2つ。 それは「時

          第12回 なぜ写真館だったのか?(その5・お店を持つメリットデメリット)

          第11回 なぜ写真館だったのか?(その4・マイナスイメージは逆手に取れ)

          前回「写真館」という言葉にはサービス内容がすぐに伝わるという素晴らしい価値が存在しているというお話と同時に、「古くさい」などのマイナスイメージも与えてしまうかもしれない問題があると書きました。 改めて伺います。みなさんは「写真館」と聞いてどうイメージしますか? 「重厚な作品・高級な額・暗いスタジオ・お堅い写真・入りにくい・おじいちゃんカメラマン・ジャケットにスラックス……」 じゃあ「子供写真館」のイメージはどうでしょう? 「明るい店内・可愛いアルバム・ぬいぐるみ・キーホルダー

          第11回 なぜ写真館だったのか?(その4・マイナスイメージは逆手に取れ)

          第10回 なぜ写真館だったのか?(その3・写真館という言葉の価値)

          「お仕事は何をされているんですか?」初対面の方によく聞かれる質問です。 私はこう答えます。 「佐賀で小さな写真館をしています」すると半数以上の人が「へぇ~……」と答えた後、「じゃあ、人を中心に撮ってるんですねー……」となり話はだいたいそこで終了です。 もし私が男女問わずモテようとするならば「フォトグラファーです」とか「フォトスタジオを経営してます」なんて言えば良いのかもしれませんが、私はそう言いません。(それも違いそうですが) それはなぜか?今回と次回は私が写真館をつくること

          第10回 なぜ写真館だったのか?(その3・写真館という言葉の価値)