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真夜中の味方、チョコチップクッキー

人と比べなくていい。

世間ではそんな風によく言われるし、比べても仕方ないと自分でもわかっているつもりなのだけど、
やっぱり、ついつい、比べてしまう。

人の生活の充実ぶりや、仕事ぶりや能力と比べて、落ち込む。
逆に足踏みしている人を見て、安心したり、優越感を得てしまう時もある。
どちらにしても、この行為はよろしくない。
なのに比べてしまうのはなぜだろう。

特に深夜は危ない。

真夜中に仕事や勉強をしていると、
まるで自分がこの世界でひとりぼっちになったような、妙な、漠然とした不安に駆られる。
夜中にまで仕事や課題をやるはめになっている自分がとてもダメな人間であるようにも思えてくる。
そしてSNSやらYouTubeやらを覗きはじめる。
その先に待っているのは”比較タイム”だというのに。

こんな時の私の味方は、
即席の温かい紅茶と、
チョコチップクッキーである。

電子レンジで温めたお湯の中で、
紅茶がじんわり染み出してくる様子を横目に、
クッキーの表面にゴロゴロと鎮座している、大きめのチョコチップを眺める。

湧いてきたウキウキした気持ちによって、心の中心にいた不安や劣等感が、ちょっとだけ横に押し退けられる。

チョコチップとクッキーが紅茶の暖かさに溶けていくと同時に、私の不安も端っこの方から少しずつ溶け出していくように思える。

こんな真夜中に、甘い甘い炭水化物の塊を食べるなんて、、
と罪悪感を抱きつつ、
寂しさとか不安を追い払うために、やっぱり食べてしまう。

できれば毎日、
SNSやYoutubeにありがちの、
朝早くに起きて、、白湯やレモン水などを飲みながら、、、とか、、窓を少し開けてゆっくり体操をしたり、勉強をしたり、、、みたいな朝型の素敵なライフスタイルを送りたいものだと思ってしまう。

だけど、そうもいかない日だってたくさんある。
こうやって、チョコチップクッキーを齧りながら、目の前の問題やら課題に必死に向き合うこともある。

きっと、二つの間に優劣はない。

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