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仲良くなりたい欲センサー

 性格の良い、優しい人が大好きだ。普通すぎて、あんまり言わないかもしれないけど、まじで好き。
誰にでも平等な気持ちで接することができたり、人のために自分の足を動かせる人。自分の意見は少し弱くても、相手のことを思える人。

 本当に優しい人って、そんなにいない。ほとんどの人が、優しいって形容するには優しくない部分を持っている。私もそう。私は普通に性格悪いだけだけど。でも私がどんな人を好きでいようが、誰にも関係ないので言うけど、優しい人が大好きだ。

 同時に、優しい人は、私のことを好きにならないとも思う。なぜなら私は根が悪いから。自分のために人に優しくするから。本当に優しい人は、自分が好かれようが嫌われようが関係なく優しい。で、ちゃんと周りも、この人は優しいって認めてる。人を認めることができる人達に囲まれている。

 後輩の子、優しくて可愛くて、私は大好き。たくさん話したいなって思ってたくさん話しかけたし、それなりに話せる仲になった。けど、なんとなく、私はその子を楽しませることができないなって話してるうちに確信した。だから嫌だとか、好きになってほしいとか、そういうことではないんだけど、ただ、なんとなく、私に本当の意味で心を開くことはないし、仲良くなることもないなって、感じた。

 優しい人は、うすーく、常に、なるべく気付かれないように、心の壁を作り続ける。ある程度の距離感で、それ以上相手が近付いてこないようにするために、壁、っていうか透明のシールド?みたいなのを張る。これは誰にも突破できない、唯一そこを通ることができるひとは、同じく優しいひと。私の夢は、それを突破すること!自分のままで。偽らないで。

 でもやっぱり、優しい人って、私のそういう部分を本能的に見分けて、避けてくる。後輩と話してる時も、優しく話を聞いてくれてるのに、なんか届かないなって、思う瞬間が多々あった。別にそれが不快だから直してほしい!とか変えたい!とかそういうわけじゃない。ただ、私は性格が非常に悪いから、その子を幸せにできないんだなぁって、実感する時間が生まれる。楽しい時間の合間に、自己理解の時間が生まれる。
 あとは、わたしはすごくわかりやすい人間だから、好きだっていうオーラが出過ぎてしまってるのかもしれない。そんな人いたら関わりにくい。それもあるかも。

 そんなこと考えていたからなのか、今日、先輩に「こいつみたいなタイプが1番危ないからな」って言われた。確かにそうなんだけど、なぜそう思われたのか、ほんとにわからなくて、あんまり関わってない後輩に聞いたら「たしかに、怒ったら怖そう、溜め込んでる分」って言われた。ひえー!こわくないよー!
 わたし、基本的に人と話すのがすごく好き。安心するし、笑い合うことで、過去にあった嫌なこととか、その人の嫌なところとか、全部忘れちゃう。だから今日は怒ろうって決めても、話し始めるとつい忘れちゃうし、誰かを傷つけるほどの勇気もないから、最後に善の言葉を付け足してしまう。すごく弱い人間。でもなぜか、怒りとか憎しみを多く持っていて、会話の途中にも相手に言えない台詞を思いついては没にしている。あとは、言えない集でいったら、めちゃくちゃ下ネタとかね。頭も心も大変弱い。

 仲良くなりたい人と、大抵仲良くなれない。私はこれ、ここ数年間、好きな人と結ばれないと乙女が悩む重さと同じ重さで、悩んでいる。わたしにとって友情は恋愛と同じくらい、下手したら恋愛より大事なもの。好きな人に、好かれたいよ。

 物欲センサーって、本当にあると思う。昔からゲームのガチャ回す時、願って回すと当たらないから、そっぽ向いたりしてた。それと同じで、この人と仲良くなりたいっていう気持ちもセンサーが察知しちゃって、仲良くなれない方向に持っていく。仲良くなれそうだなって思う人は、センサー反応せずに仲良くなれるのに。。
 そのセンサーのせいで、私は仲良くなりたい人と一向に仲良くなれない日々を送っている。多分、恋も同じ手口でミスをしている。SHOCK。

普通にこれ、好きセンサーか。

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