新天地で輝く為に~ベイルへの提案~
◆ウェールズのグラディエーター
紅きドラゴンの紋章を掲げたウェールズ代表のエース。
マドリーでは苦しんでいる。
ケガが多すぎる。ベイル自身のスピードを生む爆発力に体の筋肉が反動に追いついてないという説もあるが定かではない。
ただ筋肉系はケガは多い。
出場機会が限られ、かつ、シーズン中で活躍するのは大舞台で。
良いことだが、選手として、安定感がない。
リーグで活躍するなり、途中出場でも活躍するような安定感がほしいのだ。
今までのベイルの功績を鑑みると、
移籍金はとうの昔に回収しているのだから。
やはり、ネックとなるのは安定感。
個人的にはそう感じる。
◆ベイルの過去の実績
第一次ジダン政権でのCL3連覇の試合となったリバプールとの決勝戦。
主役である。
3点目の相手GKカリウスの判断ミスを誘発したミドルシュートはもちろん。
2点のバイシクルキックはCR7がユベントススタジアムで決めた時と、同じ時間に得点した。
コパ・デル・レイ決勝バルサ戦でバルトラをぶち抜いてゴールを決めたのも、今となって懐かしい。
◆自分の評価と適正ポジション
裏に抜けるスピードは良い。
シュートの威力が強く、ミートさせる技術もある。ただし、精度は高くはない。
ミドルレンジならいいが、近すぎるとシュートを枠から外れてしまうことが多いイメージ。
自分の適正はプリマプンタ、センターFWだと思う。
長い距離を走った筋肉への負荷軽減。
とはいえ、急激なダッシュで壊れる可能性。化け物スペックでのオーバークロックは諸刃の剣。
スパーズ時代はトップ下の経験あるため、最前線に置くことは充分可能だと思う。
サポート役はベンゼマ、イスコ、ハメス・ロドリゲス、選択肢はある。
安定したコンディションで出場できるのであれば、このポジションで必要不可欠になれると思う。
とはいえ、来シーズン終了で契約満了になる。
★現状と今後市場価値は、2019-2020シーズン開幕時で6300万ポンド(※約92億8000万円)。24歳で加入した時からは、3000万ポンド(※44億2000万円)ほどの損失予想となっている。
※当時のレート個人的に、彼は他のクラブで輝くスーパースターだと感じる。ベイルは、自分が王様になれるクラブに行くべきだと思うのだ。
◆ベイルの移籍先の提案
自分はインテルへの移籍を薦めたい。
アントニオ・コンテ監督はチェルシーやユベントスで、スター軍団をまとめてきた実績が充分にある。
インテルでは苦戦しているが、戦力としては申し分ない。
ただ、スター選手が足りないのだ。そう思う。ユベントスには、CR7とディバラがいる。
故に"宝石"にとっては"貴婦人"でもアルゼンチン代表でも悲運なのだが……。
◆マロッタCEO
インテルの最高経営責任者はマロッタ。
2018年10月にユベントスのGMから退任。2018年12月からインテル・ミラノのCEOに就任した。
マロッタのユーベの実績としては、ピルロをフリーで獲得。
ビダルやヴチニッチ、リヒトシュタイナーを2011年夏に補強。
アントニオ・コンテもこの時にユベントスの監督に就任した。
結果としてユベントス史上初のリーグ戦無敗優勝を成し遂げた。
2014-2015シーズンに3連覇の立役者、コンテが電撃辞任したが、翌日には、マッシミリアーノ・アッレグリを招聘。
エヴラを200万ユーロ、"骨を埋める"前のモラタなど、実力と将来性のある選手を補強。
その後も、ピルロやビダルなどの連覇に貢献した選手を放出しつつも、ディバラやマンジュキッチ、ケディラなどを獲得し大幅な血液クレンジングを敢行。
クラブ新記録となる15連勝で勢いに乗り、セリエA史上4チーム目となる5連覇を達成。
2016-2017シーズン前にポール・ポグバを当時、史上最高額の移籍金である1億500万ユーロでマンチェスター・ユナイテッドに売却。
タダで獲得した選手を、元の所属クラブに放出し、天文学的な売却利益を出すという離れ技を成し遂げた。
余談だが、3000万ユーロで獲得した選手の"骨"を5000万ユーロで売却にも成功している。
まぁチェルシーさんが7000万ユーロで"贋作"を購入してくれたので良かったの結果としてマドリーも売却益を得たのだが……。
その時、当時のチェルシー監督だったアントニオ・コンテというは、また何かの運命の"イタズラ"なのかもしれない。
さらにユベントスは、9000万ユーロでナポリからイグアインを獲得。
ユーベとしては獲得に費やした史上最高額であり、セリエA史上最高額の移籍金でもあった。
ローマからとピャニッチを3200万ユーロで引き抜きしている。
リーグは最多タイの6連覇を達成。
UEFA CLでは決勝に進出。大会最小失点で"前回王者"に挑んだが、CR7の先制点。
マンジュキッチの個人技で同点と前半は拮抗したが、カゼミロのスーパーなミドルシュートと、"元マドリー"のケディラの絶妙なアシストにより"¡Madre mía, qué golazo!"が炸裂。名手ブッフォンですら触ることが出来ない逆転ゴールが生まれた。サミ!ナイスアシスト!
モドリッチのインターセプトからCR7の3点目は、何回見てもゴールするまで認識できなかったんだろなぁという、ディフェンスの間を巧みに抜けた素晴らしい得点シーン。ブッフォンがビックリしてるように見えるゴールである。
アセンシオの4点目はこれぞ、マドリディスモ。
最後まで気を緩めないで、止めを刺すという意識を持ち続けた、勝つためのメンタリティがそこにあった。
毎試合そのメンタリティで試合してほしい、マジで。
2018-2019シーズン、7月10日、クリスティアーノ・ロナウドのユベントス入団が正式に発表された。
移籍金は1億ユーロ。ユベントスとセリエAの獲得に費やした史上最高額の移籍金であり、イグアインの記録を2年で更新することとなった。
このオペレーションを完遂させて、ジュゼッペ・マロッタはユベントスのGMを退任。
インテルのCEOとして"電撃移籍"をするのであった。
2019-2020シーズン、冬のマーケットでインテルはスパーズからエリクセンを横槍を刺して獲得。
相手は"曲者"ダニエル・レヴィであったのにも関わらずだ。
自分は移籍期間ギリギリまで引っ張ると思っていたのだが、"短時間"で交渉をまとめる手腕は流石である。
マロッタの実績は、CR7のゴール数のように化物じみたものだとわかる。
★何故、ベイルの移籍先をインテルと考えるのか?
さて、ベイルの移籍先に、インテルを薦めたい根拠である。
◆環境
2016年6月、蘇寧グループがインテル・ミラノの株式の約70%を取得して買収。それに伴い、蘇寧グループのチャン・ジンドン会長の息子であるチャン氏がインテルの取締役会に加わる。
2018年10月にインテルの会長就任。
そして、2018年12月にジュゼッペ・マロッタはCEOに就任した。
アントニオ・コンテ監督を招聘し、
「彼の勝利精神が多くのイタリア人選手に浸透し、親密なグループを強くしてくれると思っている。」
と語った。
まず、ベイル。スペイン語を話すつもりが無い。
いや、本人は話す気があるかもしれない。ゴルフ取り上げれば。
しかし、インテルにはプレミアリーグでもチェルシーで監督を経験したアントニオ・コンテがいる。
所属選手だが、
ルカクがいる。
エリクセンがいる。
アレクシス・サンチェスがいる。
アシュリー・ヤングがいる。
ビクター・モーゼスがいる。
…………。
いや、多いな。想像より、入りやすくない?そんなことあるよね?
全員移籍しないとは思うから大丈夫だろう。
英語が話せる監督と選手が多い環境なのだ。
マドリーよりはフィットしやすいと思う。
これが1つ目の理由。
◆代理人
次に、イングランド出身のFIFA公認代理人のジョナサン・バーネットの顧客ということ。
ライオラや、メンデスよりも稼いでいるらしい。
クリーンな感じはしないけど。
"ピザ屋さん"はイタリアで活動を制限されそうになったり、メンデスは脱税疑惑にかけられてる。
顧客に影響が出るかは不明だが、多かれ少なかれ可能性はありそうだ。
そこでベイル。
マドリーで燻っている。
休みはゴルフで紳士のスポーツ(は?)。
脱税とかのイメージもない。
そして、バーネットがセリエAへの本格的参入の起爆剤に成り得る。
ライオラの天下を崩そうと、虎視眈々と狙っているはずだ。
イタリアは経済不安であるが、蘇寧グループだって、スター選手とユニフォーム売上などのマーチャンダイズ、広告の収入など大幅に上げるはずだ。
イングランド、もしかしたら英国全体にアピールできるかもしれない。
余談だが、ピレリ(インテルのスポンサーのタイヤメーカー)。
2019-2020シーズン、サードユニフォームはピレリのタイヤをイメージしたものだ。
モデルさんが可愛い。後でご覧になってほしい。
これが2つの理由。
◆放映権料
イタリアの放映権料。
「試合を独占出来る権利」。
価値のあるとされているクラブほど、放映権での収入は多くなる。
ちなみにイタリアのクラブの平均年収は四大リーグで最低。
少し前のデータでは、
1位のユーベが85.3
2位のインテルが83.7
3位のミランが77.3
ブンデスリーガは、
バイエルンで65.4
ドルトムントで64.1
ラ・リーガは
マドリーが137.6
アトレティコが102.9
プレミアリーグは
1位のリバプールが167.1
2位シティが165.5
"最下位"ハダースフィールドが103.9
セリエAよりもプレミアリーグの最下位の方が放映権料を得ている。
もちろん、他の収入で補っているから、
インテルよりもプレミアの下位クラブの方が収入多いとは限らない。
だが、これはクラブとしては大きな要因になる。
リーグの魅力を上げないといけない。
CLの出場権を確保して出場ボーナスと、CLの放映権料を得ることを目指さないといけない。
つまり、リーグの上位確保と魅力的なチームを作らないといけないのだ。
これが3つ目の理由。
◆ベッカム法
2004年にスペインで税金に関する法律変更が検討されて、2005年に施行。
ユナイテッドからマドリーにやって来たベッカムが最初に適用されたので、「ベッカム法」と呼ばれる。
この法律によって高年俸の外国人選手の最高税率が43%から24%に引き下げられた。
アスナール元首相とペレっさん。
2人の"ドン・プレジデンテ"やったな。
2010年に、変更がされて年俸60万ユーロ未満の選手に対してのみ適用となった。
ただ、変更前に移籍した選手は移籍後6年間は所得税率を24%にするという応急措置が取られた。
そして、イタリアで2020年1月から適用される見通しの法律。
2年の居住歴がない者、または移籍後2年
はイタリアに住むことを条件に最高税率が引き下げられる。
イタリアの、北部で30%、南部で10%になる。
インテルは北部ミラノのチームなので30%の最高税率になる。
しかし、肖像権はイタリア国外で得た収入に含まれる。
年間最大10万ユーロの税金を納めればいい。
マロッタとバーネットがベイルを広告として活用する為の、スーパースターにインテルが出来れば、大きな収入になる可能性がある。
これが4つ目の理由。
◆コンテとジダンと関係。
ユベントスで選手の時代にチームメイト。
ここら辺も潤滑油として機能してほしいところではある。
冷静と熱血の違いはあるが、ベイルにとってはプレミアリーグでの監督経験があるコンテの方が合いそうではある。
これが、5つ目の理由。
年俸さえクリアすれば、ベイルは移籍すると思う。
高額年俸をもらってるクラブから減俸してまで出て行きたくない。
契約に守られている。
試合に出れないならゴルフをすることが出来る。給料をもらいながら。
だから、マドリーでの年俸よりも100万ユーロでも上がったら、移籍するだろう。
個人的な妄想だが………。
◆今後の補強希望の1人
ベイルがインテルに移籍するとして、マドリーが獲得を目指す選手は、
スーパースターでなくてはならない。
アザールではまだインパクトが足りないし、ケガでシーズン終盤に間に合えば良い方、しかし無理はできない。
7番の重圧に耐えられるのか?
そこも来シーズンの課題である。
では、7番が別の選手なら?
例えば、アザールが空いた11番を背負い、"移籍してきた"スーパースターが7番を"再度"引き継ぎだとすれば……。
そう…………。
クリスティアーノ・ロナウドの帰還である。
可能性はゼロでは無いと自分は思っている。
ベルナベウでの、クラシコを観戦にやって来た時、フロレンティーノとの関係はメディアが報じたものとは違うと、マドリディスタは確信したと思う。
その場だけの、関係修復では無いと。
マドリディスタはノスタルジックな気分と、彼のカリスマをまた、一夜限りとはいえ味わった。
しかし、こうも思ったはずだ。
また、クリスティアーノのゴールが見たい。
マドリーの選手として、"CR7"が見たい。
そう、感じたと思うのだ。
CR7のユベントスとの契約は4年。
CLでの優勝の為に移籍したクリスティアーノが燻っていてもおかしくないのだ。
自分は可能性はあると信じている。
マドリーでの思い出と今の現状を比較しているのだと感じた。
かつてのライバルを席から注視していたと思う。
クリスティアーノに感化されて、ベルナベウを劇場へと変えたとも言える2人のゴール。
スペクタクルな試合と、興奮し続けるボルテージ。
時折見せる焦りと冷静さ。
すべてがマドリディスモに支配された、因縁の一戦だった。
CR7が帰還を願っても、歓迎されることが多いだろう。
そう、感じるほどにプロットに書かれた物語は劇的でスペクタクルで小説よりも奇な程に現実だった。
心を揺り動かすには、充分だったはずだ。
もしかしたら、
クリスティアーノ・ロナウドが袖を通すユニフォームは、来シーズンは、黒が混じらない、純白の鎧かもしれない。
彼とフロレンティーノとの関係は"悪いものではない"と証明されたのだから。
あのクラシコをドラマチックにした、影の演出家の動きにも、自分は注目している。
自分は、マドリーで引退するクリスティアーノ・ロナウドに7番の系譜を、次の世代に引き継いでほしい。
次に7番を背負う選手。それが誰なのか?
ちょっと先の未来が教えてくれるはずだ。
夢の切符を受け継いだスーパースターがきっとまた、誕生するのだから。
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