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【論文読んでみた】「母親による夫婦ペアレンティング調整が育児協働感および夫婦関係満足感に与える影響」:加藤ほか(2013)

前期の授業も終わりに近づき、四本目の論文でございます。
11月出産で、冬にあまり論文を読めないだろうことを考えると、来週からはペース上げてもっと読みたいところ。


ひとことでいうとこんな感じ

子育てにおいて、父親は、母親から支持・尊重・激励(ここでは「促進」と総称)などを多くしてもらったり、拒否・非難(ここでは「批判」と総称)が少なかったりすると、より育児協働感・夫婦関係満足を高めるし、逆も然り。

研究の目的・仮説

以下を検証すること

  1. 母親の促進・批判が、母親の感じる育児協働感と夫婦満足感に与える影響

  2. 父親の認知する母親の促進・批判が、父親の感じる育児協働感と夫婦満足感に与える影響

研究の進め方

父親500名、母親500名(夫婦ペアではない)からのアンケート調査。末子年齢・促進高低群・批判高低群を独立変数、育児協働感と夫婦関係満足をそれぞれ従属変数とする3要因分散分析を実施。

研究の結果

母親の促進・批判が母親の感じる育児協働感と夫婦満足感に与える影響
→促進が多く批判が少なければ、母親の育児協働感と夫婦満足感は高まる。
なお、末子年齢が低年齢であるほど、母親の育児協働感と夫婦関係は高まる。

父親の認知する母親の促進・批判が父親の感じる育児協働感と夫婦満足感に与える影響
→促進が多く批判が少なければ、父親の育児協働感と夫婦満足感は高まる。なお、末子年齢が低年齢であるかどうかは、父親の育児協働感と夫婦満足感に対して有意でない。

知らないことば

なし。でも、父親の促進・批判は母親の育児協働感・夫婦満足感にどう影響するか、調べてみたい。


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