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ステレオタイプ〜わりと身近な心理学①

noteを始めたときに、学びで得た心理学のことをアウトプットしようかと思ってましたが、いよいよ、少しずつ書いていこうと思います。記念すべき(?)第一回目は、「ステレオタイプ」についてです。社会心理学の概念で、私自身、学部の卒論で取り上げたテーマでした。

ステレオタイプとは

ステレオタイプとは、集団のことを一定のイメージで捉えることです。
例えば、B型の人は〇〇だ…とか、女性は数学が苦手とか、世の中でなんとなく言われていることがあると思いますが、それです。
初めてあった人のことを知るにはヒントがほしいですね。あまり時間と労力を使うことなく、相手のことを知りたいと思いませんか?どれかの集団にあてはめて、理解しようとするために、必要なことと言えます。

ステレオタイプの良いところ・悪いところ

コミュニケーションでは、人と会話をして、その人のことを知ろうとします。しかし、人は、思考の節約をしがちです。そのため、その人がどの集団の成員なのかについて、ヒント、枠組みが必要となります。早くわかり合うためには必要なことかもしれません。しかし、極端な話ですが、それがバイヤスにつながることもあり、さらには、偏見につながることもあります。なので、早くコミュニケーションを取ろうと思うと必要なことだと考えますが、一方では、偏見を生むことにも繋がります。

バイヤスとは

バイヤスとは、偏った思い込みのような意味で、思考や行動の偏りということです。
この時期は、新しい人が組織に来たり、新たな出会いがありますね。
前情報があるのとないのとではどちらが良いでしょうか。
もちろん受け入れ側にとっては、少しでも情報がわかっていたほうが、安心しますね。心の準備と言いますか。
しかし、それが良い情報だけではなかった場合はどうでしょう。
例えば、「今度来る人は前の部署でいろいろミスしたから異動になったみたいよ」なんていう情報が耳に入ったらどうでしょう。その人に対して、バイヤスがかかった、偏った見方をしてしまいますね。その人自身も事実だったとしても、そのように周囲から思われながら仕事をするのは大変ですし、挽回のチャンスが欲しいですよね。
個人的には、前情報は、ほどほどに…をお勧めしたいです。

ステレオタイプ脅威

異動してきた人に対するバイヤスが良い情報によるものであれば良いのですが、悪い情報のときもあります。前段の「いろいろミスをする」という人に対して、周囲の人がバイヤスを持ってしまうと、当の本人は、その通りに行動してしまうということがあります。「まちがえないように気をつけなさい」と周囲から言われながら仕事をするとかえってミスをする。周囲の「間違えるのではないか」のとおりになってしまうということです。同義がわかりませんが、プレッシャーでかえって緊張してミスをする…なんてことありませんか。
それがステレオタイプ脅威です。

偏見と差別

偏見と差別とは、偏った見方をすることにより、現れる感情や行動、態度です。偏見は、感情で行われることをいい、差別は行動や態度で行われることをいいます。
コロナ禍から3年。コロナに関する差別や偏見についてもずいぶん話題になりましたが、私自身が2022年12月にコロナに罹患したときは差別は感じませんでした。しかし、偏見はあったかもしれません。
行動は目に見えるので、される側にもわかるのですが、偏見は感情なので、周囲がどのように感じていたかは、実際のところはわかりません。
偏見や差別は、前述のステレオタイプやバイヤスによって起こるとも考えられています。イメージで捉えることや、偏った思い込みをもつと、自分の周囲の人たちを正しく認識できなくなることもあります。
いろいろな出来事が起き、いろいろ人(たち)がいて、というような、柔軟な考えを持ち、さまざまな事が許容出来ると、偏見の目で人を見ることも、差別的な態度を取るようなことが無くなるのではないかと考えます。

今回は、ステレオタイプ、バイヤス、偏見、差別についてお伝えしました。
わかりやすく、例を挙げてお伝えしたつもりですが、主観的でしたらすみません。

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