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栄光浴〜わりと身近な心理学②

わりと身近な心理学の第2回の今回は、社会心理学分野の「栄光浴」についてお伝えします。

栄光浴とは

私は野球のことは全く詳しくないのですが、WBCで日本が優勝したことで、日本中の人が日本人として誇りに思ったことでしょう。
さて、今回のお題である栄光浴とは、文字通り、人の栄光を浴びるということなのですが、それにより、人の栄光を自分自身に浴びせるということです。
例えば、知り合いに芸能人がいると言うことを周囲に話をすることで、自分に注目を向けるという行動をする人がいると思うのですが、そういうことが当てはまります。
有名大学に進学したり、有名企業に就職した家族のことを話しするということも当てはまるといえます。
また、スポーツ選手、オリンピック選手の親で、子供が良い成績をおさめ、インタビューを受けているシーンを観たことがあるかもしれませんが、まさにあの光景も親が子供の栄光を浴びている状況、栄光浴であると考えられています。
一方で、否定的な評価を受けている人とは、結びつきを弱めようとするところがあります。
例えば、有名人の〇〇さんと同じ誕生日であるとうれしい気持ちになるが、□□さんと同じ誕生日であることは隠したい…と思うことなどが当てはまります。

栄光浴の要因

栄光浴は、誰しもが持つものだと思うのですが、なぜ、そのような行動をするのでしょうか。
もちろん、とても名誉なことなので、
いろいろな人に話したいという気持ちがあるとも考えられますが、
自尊心が低い人が栄光浴を使う傾向があります。
自分自身には誇れるものは何もないと考えがちで、子どもや家族の栄光や、有名人を知っている…などの話題をして、周囲から良い反応があることを喜びとする傾向にあります。

他人の栄光だけではなく、自分を見つめてみると…

誰しも誇れるものがあるはずです。
例えば、女性で家庭に入った主婦の方は、自分のことより夫のこと、子供のことに日々奮闘されていると思います。自分に誇れることより、子供の成長、夫のキャリアアップなどを喜びにしているのだと思います。しかし、自分自身を振り返っていただくと、自分自身のことも誇れるものがあると思います。


今回は「栄光浴」についてお伝えしました。わかりやすくお伝えしたつもりですが、主観的な表現がありましたらすみません。
わりと身近な心理学でした。

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