『眼差し』で始めるハッピーサイクル
こんにちは。
今日は眼差しについてのお話です。
先日の軽井沢滞在では、とあるドッグトレーナーさんとたくさんお話をさせていただきました。
お聞きした中で印象深かったもののひとつが「犬の状況判断材料の80%が視覚から」というもの。
嗅覚が人の何倍も優れている犬でも状況の判断のほとんどを視覚に頼っているんですね。
当たり前といえば当たり前かもしれないですが、僕にとっては意外でした。
トレーナーさんは言いました。
「犬とのコミュニケーションは、優しい眼差しで、しっかりと目を合わせて。決して睨んだりしないように。」
人間と同じですね。
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さて、ここからは僕の瞑想の先生から教わった、「意識」についてのお話です。
「意識」と聞いてあなたは何を連想しますか?
「目に見えないもの」、「フワッとしたもの」、「なんだか怪しげ」、「よく分からない」、「目に見えるもの以外は信じない」など様々かもしれませんね。
それでももしも、そんなよく分からないフワッとしたものが、僕たちの身体を変えているとしたら、どうですか?
* * *
例えば、あなたが思いを寄せる男性(あるいは女性)に「大好き」と言われた時のことを想像してみてください。
そんな時、あなたの脳内には大量のドーパミンやオキシトシンが分泌されることでしょう。
脳内がハッピーホルモンでいっぱいになるわけです。
それであなたはとつもなく幸せな気分になる。身体はポカポカとして心拍数は上がり、汗をかくかもしれません。きっと力もみなぎってくる。
では逆に、あなたが想いを寄せる男性(あるいは女性)から「大嫌い」と言われたら?
その瞬間にあなたの脳内のハッピーホルモンは跡形もなく消滅し、あなたは不幸のどん底のような気分になるでしょう。
身体の力が抜けて、立っていられなくなったり、視界が狭まってしまうかしれません。涙が出たり、息ができなくなってしまう人もいるでしょう。
* * *
ここで、あなたの身体に変化を起こしたものの正体について考えてみましょう。
あなたは想いを寄せる異性に抱きしめられたわけでもなければ、頬を打たれたわけでもありません。
目に見えるような物理的な刺激は一切受けていないのです。
それなのに、ポカポカな汗が出たり、絶望で立っていられなくなったりする。
そうです。この場合あなたの身体のスイッチを押したものの正体は「言葉」です。
目に見えない「言葉」が、身体を物理的に変化させたのです。
そして、「言葉」や「眼差し」や「考え方」のような目には見えないもの、それこそがここで言う「意識」です。
* * *
そう考えてみると「意識」が身体に変化を及ぼすという実例はたくさんあります。
例えば、食事中のテレビに悲しいニュースが流れた途端に食欲がなくなった、運動会で家族の声援が聞こえていつもより速く走ることができた、なんてよく聞く話ですよね。
また、ある実験では、健康管理に無頓着なグループと病気を心配して過剰に摂生をし続けるグループとを比較すると、後者の方が病気にかかりやすかったという研究結果も出ています。
病気への過度な「意識」が身体を変えてしまったと言えなくもない。
我々の身体は案外、目に見えない「意識」の影響を受けているんですね。
* * *
それならば、僕たちは「意識」次第で身体や環境を変えていけるということです。
誰かと接する時は、優しく眼差しや暖かい言葉を心がける。
すると相手の身体はハッピーに変化する。
その相手は人間のみならず、犬にも猫にも花にも葉っぱにも建物にも、世界のものなら何にでも。
少しの心がけで、ハッピーサイクルが始まるのです。
そしてハッピーサイクルのスタートとして一番簡単なのが、冒頭でお話しした「眼差し」です。
「言葉」や「考え方」は急には変えられないかもしれないけれど、「眼差し」ぐらいならちょっとした心がけで変えることができます。「言葉」と違い「眼差し」は世界共通ですし。
おすすめは、世界中のすべてを動物の世界として擬人化する方法です。
怖い上司は虎、大変なクレーマーは子犬、無愛想な店員さんはマンボウ、ノロノロ運転の車はコアラ、逆にせっかちな運転手はカンガルー、なんて。できる限りチャーミングな画風で世界を描き換えてみてください。笑
何はさておき、世界を暖かい眼鏡を通して見つめてみる。あなたからはじまるハッピーサイクル、試してみては如何でしょうか。
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本日も文末までお付き合いいただきありがとうございました。
それでは、また。
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