インド再訪。
こんにちは。
前回の記事からずいぶんと間が空いてしまいました。
およそひと月前に僕は父を亡くしました。
その日以来、僕の時間は止まったままです。
しかし僕の時間は流れを止めても、明日は強引にやってきました。
それでも僕は敢えて、自分の時間を動かそうとはしませんでした。
血を分けた父親を亡くすという一生に一度しかできない経験をじっくりと味わおうと思ったからです。
この1ヶ月、たくさんの方の優しさに触れました。
時間が止まってしまった僕にとって、この世界の時間はあまりにも急速すきましたが、
それでも周りにいる方は、僕の前では自分の時間で緩めて僕の速度に合わせてくれました。
病院関係の方々、葬儀の関係者の方々、牧師先生、お悔やみのお言葉を下さった方々、その後の煩雑な手続きに関わってくれた方々、空けてしまった仕事の穴を嫌な顔一つせず埋めて下さった仕事関係の方々、家族親族、そして何も言わず寄り添ってくれたパートナーには殊更に感謝しています。
僕は今、インドに向かう飛行機の中です。
この旅については、ずっと前から決まっていました。
父の死に直面し、旅のキャンセルも考えましたが、家族の後押しもあり決行することにしました。
そしてせっかくならばと筆を執りました。
最愛の父を亡くした息子の今の気持ちと心の機微と、そして「死とは何か」という永遠のテーマにも触れてみたいと思ったのです。
さらに、同じ悲しみの中にある方や、同じ思いにある方、さらにはいつか必ずやってくる「死」に不安を募らせている方々に少しでも寄り添うことができればと、このエッセイの公開を決めました。
そして、このエッセイは決してネガティブなものではありません。
父とは今もエネルギーで繋がっていると実感していますし、何よりもなぜなのか僕は今、とても晴れやかな気分なのです。
執筆がどれほどの頻度になるのか、どんな内容になるのはは分かりませんが、よろしければお付き合いくださいね。
夕べのは父の夢を見ました。
夢に登場した父は、見たことのないような満面の笑みで僕に何かを言っていました。
それは規則的な高周波の音以外は何も聞きこえない、映像だけの夢でした。
父は何と言ってたんだろう。
僕を笑親で送り出してくれたのか、
はたまた、これから始まる男同士の親子の旅を喜んでいたのか。
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