2024年の睦月を振り返る
早いもので1月も31日である。この1ヶ月間に起きた出来事を思い出すと基本的に暗澹とした気分になってしまう。なにか楽しいことあったっけ？
できるだけ楽しい話で振り返ろうとおもいます。
愛宕神社で初詣
年が明けて2日。ふだんならダラダラ寝て過ごすところですが、なんせ前夜に大きな地震がありました。この度の震災で被害に遭われた多くの方々には心よりお見舞い申し上げます。
なので無事であることにお礼を言わねば、と思い、柄にもなく初詣したわけです。
向かうは愛宕神社。虎ノ門ヒルズや神谷町駅から歩いて5～6分という都内でも指折りの好立地に聳える標高26メートルの愛宕山山頂に鎮座まします神様でございます。
ご利益は「防災、防火」「印刷・コンピュータ」「商売繁盛」「恋愛成就」と、いまのわたしが欲しい領域全てをカバーしております。D・A・T・E 恋したっていいじゃない。
家からはクルマで10分。お正月ということもあり環状2号がまるで『TOKYO NOBODY』のようなガラ空きぶり。この辺のゾッキーは知らないのかな？ダブル切りながらキリモミ暴走したら絶対気持ちいいのに。
正面の大鳥居から伸びる『出世の階段』を登ります。40度と非常に急で、なおかつ一段が高いのでおばあちゃんなんかついうっかりすると後ろに転がり落ちてしまいそうで危険です。一説には86段あるそうです。
わたしはまだおじいちゃんではないのでなんとか登りきります。そして長い行列について参拝。昨年一年間大きな怪我も病気もなく、仕事もそこそこ順調でした。ありがとうございました。と心の中で念じます。
そこまではいいんですが、社務所の前にある工事中の池のほとりで、こんな立札を見つけました。
なるほどそうなのか、と正面から受け止めるだけの度量はわたしにはありません。
この立札に書いていないことに情報量が多すぎる。まず池の鯉とひとことで言うが、全員を指すのか？だとしたら一斉にバカンスに出かけたのか？バカンスってどこへ？っていうかどうやって行ってどうやって戻ってくる？
参拝時あるいは直後の穏やかな心はチジに乱れるわけです。
そしてそんな心で引いたおみくじは『大吉』でした。いい年になりそうです。
ご難つづきのフィアットパンダ
愛宕神社で大吉をひいたわたしは意気揚々ですよ。しかしご利益の中に「自動車」が入っていなかったんですね。年明け早々、愛車のフィアットパンダにトラブルが続発します。
まず6日の夕方。湾岸線を走っていて、なんだか妙に前が暗く感じます。でもそんなの30年落ちのパンダではよくあること。ちっちゃいことは気にするな、それワカチコワカチコ！というラテンマインドで走り続けます。
ちなみに古いイタリア車に乗るならこれぐらい「じゃ、まいっか」のジャマイカマインドでないとしんどいです。細かいことや異音が気になって眠れなくなっちゃう三球イズムの持ち主にはおすすめできません。
しかし一般道に入るとさすがに前を走る車との車間が詰まり、テールにわがパンダの前照灯があたります。そこで発覚したのが「バルブが切れとる…」でした。
新年早々ついてないなあ、と思いながら辻堂のガレージに連絡入れるとなんと部品があると。そして明後日の月曜日は休日だけど店をあけると。こんなありがたい話はございません。
成人の日、朝早くから湾岸線、首都高、横浜新道を経由して辻堂に向かいました。紋付袴のゾッキーに会えるかな、と期待したのですが朝型の個体は見当たりませんでした。
それからちょうど二週間後の土曜日。機械式の駐車場からパンダを出して、手動で折りたたんだミラーを戻し、車内から角度を調整しようとレバーを握ると「ガゴン！」と、あきらかにしてはいけない音がします。
「お…折れた？」
これは参りました。これだけ古いクルマだと、ミラーの交換とひと言でいっても部品があるかどうか。辻堂のガレージには確かに部品取り用の廃車パンダがあったと思いますが、それをそのまま流用してもらえるかどうかは不明です。
ソッコーでガレージに連絡しますが、部品探してみますねー、の回答。どうやら今年、俺のパンダは厄年なのか？正月早々2回もトラブルなんて。でも、そんなときはインスタをみます。そうすると全国各地のパンダ仲間があっちが壊れた、こっちが壊れたとやっています。
ひとりじゃないって～♪
すってきなことっね～♪
傷を舐め合いながら待つこと数日。「ありましたよ！ちょっと汚い中古だけど純正のビタローニ社製のでーす」と連絡が。神様！酒井様！頼りになるのはガッティーナでございます。
かくしてその週末、ふたたびいそいそと辻堂詣とあいなりましたとさ。
しかし2度あることは3度ある、といいますし、ちょっとマジで成田山の交通安全祈祷殿でお祓いしてもらおうかしら。
こんどエックスフレンドの池田さんにご利益のほどを聞いてみよっと。
ラーメンイヤー
その年のいちばん最初に食べるラーメンが何か、ということはわたくしにとって非常に重要な問題であります。今年一年の麺運を決める、というと大げさなようですが、それぐらい重きを置いているのです。
で、ある以上は、店選びは慎重に。吟味に吟味を重ねる必要があります。
年頭から意識していないと、ついうっかり新年会の帰り、赤羽OK横丁入口付近にて屋台のしょっぱいラーメンを口にしてしまった、などという悲劇が起きかねません。
あるいはつまんないチェーン店（世の中には面白いチェーン店もあります）の特にこれといって特徴のないラーメンで新年のスタートを切ってしまうことも考えられます。
これは避けねばならない。
なんとしても避けなければなりません。
しかし、愛宕神社で大吉をひいた（くどい？）今年のわたしはひと味違います。なんならふた味もみ味も違う。
なんたって、あの千駄ヶ谷の聖地『ホープ軒』で初ラーメンをキメたのですから！！
『ホープ軒』の霊験はあらたかで、その後時をおかずして藤沢の『ラーメン黄金』でスタミナラーメンを食す機会を得ることになります。ま、それは上でも書いたパンダのバルブ切れが原因なのですが…とはいえラーメン的には幸先いいスタート。
この2麺の詳細はこちらのnoteをご覧ください。
さすが『ホープ軒』ではじまると、やたらラーメンと縁が生まれます。1月はこのほかに神泉『砦』の味玉ラーメン、吉祥寺『春木屋』の中華そば、原宿『九州じゃんがら』のじゃんがらみそ全部のせ、藤沢『来来亭』のこってりラーメンと、対前年比200％の勢いで麺をいただいております。
砦は忙しそうでした。スタッフが足りないようで、上手くオペレーションが回っていない様子。他店舗からの助っ人で賄っているとのことです。人材募集中です。
春木屋で驚いたのは店先にテクノな券売機が置かれていたこと。伝統とは変革の連続である、とは京和傘の老舗「日吉屋」五代目の西堀さんの言葉ですが、味だけでなくオペレーションにも変革がじわじわ来ているのですね。レッツDX！
じゃんがらは昔つきあっていたイラストレーターの彼女が机を借りていたデザイン事務所が原宿にあったことから、20代前半の頃に時々二人で暖簾をくぐっていました。当時のわたしのお財布には高すぎるラーメンでしたが、2つ年上の彼女が毎回「全部のせ」分の料金を奢ってくれたのを思い出します。
黄金ラーメンのスタミナラーメンへの味の改善希望がなかなか叶わない中、国道一号沿いでやたらと行列ができていた『来来亭』に初チャレンジしました。チェーン店なので過度な期待はしませんでしたが、かなりこってりしたスープに敢えての細麺レコメンドという意欲的な一杯。もしかすると二度、三度と訪問することでいつしかわたしも行列の常連になるやもしれません。
と、いうことで今年はおそらくとってもラーメンな一年になりそうな予感がします。血圧と相談しながら楽しい麺ライフを皆さんにご紹介できればと思います。今年もよろしくお願いいたします。
それにしてもラーメンの写真に限らず、わたし、写真下手くそね。幡野さんの本を読んでもちっとも上達しません。
今度、エックスフレンドの池田さんにラーメンの上手な撮り方を教えてもらおうかしら。
ではまた来月。
来月は今月よりも、世界中の皆さんに幸せなことがたくさん起こりますように。悲しみのない、というのはなかなか難しいので、できるだけ少ない社会になりますように。
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