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サステナビリティ・アンバサダー レポート Vol.02 会場にもサステナビリティが求められる時代?パシフィコ横浜ノースを視察してきました! |社内報 HAKUTEN COLOR

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※この記事は、過去に社内公開した内容を、note用に再編集したものです。

 2021年4月より始動した、博展のサステナビリティへの取り組みの一環「サステナビリティ・アンバサダー制度」。選抜されたZ世代の若手社員たちが、サステナビリティについて学び、社内外へ発信していくレポート Vol.02では、サステナビリティへの取り組みを推進する会場「パシフィコ横浜」へ視察に行った様子をお送りします!

なぜ視察に行ったのか・・・?

 博展のサステナビリティ・アンバサダーは3つの課題別のチームに分かれて活動しています(詳しくはTEXブログへ)。

 その中の「ファシリティ評価(会場のサステナビリティに対する指標作成)」チームである私たちは、会場や施設をサステナブル観点でヒアリングし、リスト化することを目標に活動しています。 

今回はその調査のために、横浜市にある「パシフィコ横浜ノース」へ視察させていただき、施設の方からお話しを伺いました。

 パシフィコ横浜はサステナビリティ活動に力を入れている施設であり、2月に行われた「サステナブル・ブランド 国際会議」でも会場としてご協力いただいた施設です。

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写真引用:パシフィコ横浜ノース

8つのゴミ箱?!徹底したゴミ分別を行う理由とは…?

 パシフィコ横浜は、”廃棄物の100%リサイクル”を目指しており、廃棄物のリサイクル率向上に向けて、「徹底したゴミの分別とリサイクル」に取り組んでいます。サステナブル・ブランド国際会議 横浜」に参加した方ならご存知だと思いますが、パシフィコ横浜施設内のゴミ箱は多くの種類に分類されています。

※会場視察に行った当日は8つのゴミ箱に分類にされていました。

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 パシフィコ横浜がゴミ箱をここまで細かく分類することの目的は、「廃棄物を再資源化しやすくするため」で、利用者がごみを捨てる段階から細かく分類をすることで廃棄物処理業者のゴミ選別作業の効率化につながっています。

 また、実際に会場視察をした私たちは設置されたゴミ箱を見て、ごみ箱の分類数の多さ以外にも驚きがありました。

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画像引用:パシフィコ横浜の廃棄物100%リサイクルにむけた取り組み

 なんと、ゴミ箱と一緒に”ゴミが資源化されるまでのMAP”も展示されていたのです。このMAPを見て、サステナブルな活動を自社だけで行っているのではなく、「パシフィコ横浜に訪れた来場者にもサステナブルについて考えてもらうきっかけを与えているんだな」と感じ、サステナブル活動において周囲を巻き込んで、活動していく重要性を今一度感じる取り組みでした。

パシフィコ横浜 施設のサステナビリティ

 ゴミを分別するといった施設内の取り組みは皆さんも目にすることがあり、とても分かりやすい事例だと思うのですが、実はパシフィコ横浜では会場の施設自体もSDGs※の達成に向けた配慮がされているんです。

※SDGsとは:「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。

 代表的なものだと”屋上緑化”の取り組みで、ヒートアイランド現象の緩和、省エネルギー、空気の浄化、CO2の削減などに効果があると言われています。

 他にもパシフィコ横浜では多くの取り組みが施設自体で行われています。

<取り組み例>
・遮熱効果フィルム使用による省エネ 
・雨水再利用システム
・ガスコージェネレーションの導入  
・環境負荷の少ない清掃薬剤の使用
・エコタイルカーペットの使用    
・ワックスの水研磨によるリサイクルシステム …など

 こうした取り組みは他の会場や商業施設などで目にしたり聞いたことはあったのですが、会場視察の中で特に驚いた取り組みがありました。それは”可動式間仕切りによる可変式トイレ”です。

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 イベントあるあるとして、女性用トイレの前にだけ長蛇の列ができてしまっているのをよく目にしませんか?

 それがパシフィコ横浜では、女性用トイレ・男性用トイレの間の壁面を動かせることで、男女トイレの個室の数を変更することができるんです! 

 つまり、開催されるイベントの来場者属性に合わせて事前に男女トイレの個室の数を変更することができ、混雑を緩和することができます。他の新しい会場/施設でも同じような設備が導入され始めているみたいです。

 他にも、宗教配慮の観点で礼拝室と礼拝マット/コンパスを貸し出すサービスを行っているなど、誰ひとり取り残さず会場を利用できるような配慮がされていました。

 この設備/サービスを通して、男女でトイレの数を同じにすることが平等なのではなく、性別関係なく全員が不自由なく使用ができることが本当の平等なんだと再認識する機会になりました。

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礼拝前に体を清められる洗浄スペース

これからのイベント会場選びに必要なことは?

 今回紹介した以外でも、パシフィコ横浜ではより良い会場を選ぶ際のヒントになるような取り組みが多くありました。

 環境に関することはもちろん、”様々な人が快適に使うことができる"ことが、会場のサステナビリティ活動の中で、重要であると改めて感じるきっかけになりました。

 これから会場を選ぶにあたって、広さやアクセスなどの基本項目だけではなく、その会場が取り組む「サステナビリティ活動」は重要な項目になってくると考えられます。 

 皆さんも会場を調べる際にはその会場の取り組みを見ておくと、新しい視点で提案ができるかもしれませんね!

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