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キリヒラ#07 高橋さん~あの先輩に聞く!キャリアを切り拓いた瞬間~「俺の❝俺像❞」できりひらいた!


<インタビュアー紹介>

写真左から:福山(ふくやま)、赤峰(あかみね)

福山(ふくやま):入社4年目の福山です。大学院まで建築を学び、展示会チームを1年経験し、今は常設、内装を専門とするチームにいます。ゲームが趣味で、休日にやる友達とのゲームの時間はいろんなことを忘れさせてくれます。最近思っているのは「運動したい」

赤峰(あかみね):製作として入社し、2年目からは配信チームに。3年目かPMとして主に展示会案件・主催案件を担当しています。好きな映画は『ビッグ・リボウスキ』と『リコリスピザ』と『カモンカモン』です。

4年目社員が、さまざまな先輩にキャリアを切り拓いた瞬間を取材する”キリヒラ”企画の第7弾!
今回は、UNIT2プロダクトマネジメント部の高橋大輔さんにインタビューさせて頂きます!

赤峰)今回取材をお願いした経緯なんですが、大輔さんはPM部署のなかでも積極的に新しい取り組みを共有する活動をしていたり、パートナー開拓をしていたりする方で、一度しっかりお話を聞いてみたいと思ったんです。

福山)僕は某会社のコンペで、大輔さんの頼りがいに惚れ込んで今回お声がけさせて頂きました!

大輔)ありがとうございます!…あの案件は、負けちゃったけどね!!笑

1.これまでのキャリアについて

赤峰)大輔さんは今年で博展17年目ですよね。学生時代から今日に至るまでの経緯を教えて頂けますか!

大輔)大学4年間は建築系の学部で学んでいたものの、建築士になろうと思うほどのめり込んでいたわけではないんですよね。
ゼミでアートトレンナーレに出展した際に、大学生ながらに設営の面白さを感じて、就職活動ではイベントの設営が出来る博展に入社を決めました。

入社後配属された制作部には6年間在籍し、展示会では同時に何ブースも受け持って現場管理をしながら施工から撤去までしていましたが、2011年の大震災で展示会の仕事がほぼ0になったことがきっかけでPMに異動となりました。

PMに異動して4年目に商環境事業部の前進である「建装推進室」が小規模でスタートした際に「常設工事って楽しそうだな」と思って「やってみたいです」という希望を出したら、あっさり「いいよ」と言われたんですよね笑
そこから6年間は商環境に携わっていました。
その間に社内のPMの担当領域が広がって展示会・イベント・半常設が出来るようになり、2年前にPMに戻って今に至ります。

2.ターニングポイントについて

福山)その中で一番のターニングポイントは何ですか?

大輔)えー…何だろう?俺いつも、水の流れてる所に千切った葉っぱを流した感じだったからなぁ(笑)
でも、建装に入ったことは、自分で進んでやりたい!と言って未来を変えた、俺の数少ない水に逆らった案件の一つっすっね笑

福山・赤峰)かっこいい!!

赤峰)制作➡PM➡建装➡PMと部署が変わる中で仕事に対する意識や取り組み方が変わったきっかけは何かありますか?

大輔)某ハイブランドの店舗内装かな。物凄くきつかったから今でも頭に残ってる。
先方から声をかけて頂いたのが始まりなのだけど、既にN社とかT社のエリートが専属で何年もやっていてチームが出来上がっていた。
そのような中に急に博展が入って、下請けではなくいきなり彼らと同列のポジションだったから、それはもうきつかった。

福山)求められるレベルが高かったのですね?

大輔)そう。全国展開しているから各地方の直営店の内装を各社で振り分けるんだけど、内装のデザインが各店舗によって異なるにも関わらず、クオリティは全店舗で合わせなくちゃいけない。
毎週サンプルを出す定例に呼ばれるんだけど、N社やT社と同じクオリティで作れるパートナーが当時博展にはいなくて、色々な会社に声をかけまくったよ。
そんなことしてると施工も追いつかないし、本当にあの時期は大変だった。
あのクオリティの施工基準を超えるようなものは未だに現れてはいないかな。
「良いものを作って名前をその方面に売る」という覚悟がないと、あそこまでの仕事は出来ないと思います。

赤峰)大輔さんはハイブランドの案件を沢山やっているイメージですが、それでもその案件が一番大変でしたか?

大輔)ハイブランドでも、POPUPと常設の内装案件では、求められるクオリティーとスピード感が少し違いますね。
あと、ハイブランドの求める基準っていうのは、作ったことのない人に言っても全く理解して貰えない。
俺が分かっていなかったら伝えられないから勉強もしたけど、分かってくれるところを見つけるのが辛かったな。

福山)印象的なエピソードはありますか?

大輔)ナイキ様の仕事が入り始めた時に、Nikeイノベーションハウスっていう内装案件を受注できたんだよね。

建装に入って一発目の担当だったのだけど、難しい装飾も増えた今の時代にやってもおかしくないくらい、特殊な装飾でした。
ムービーに合わせて仮設の壁をぶち破ってマーキュリアルが飛び出ているような設計で、壁から糸だけで支持しているのだけど、計算や糸の石膏・造形の施工が本当に難しかったです…
当時はこういう事をやっているチームが社内にはおらず、全て自分で考えてしなければいけませんでした。
もう一回やるかと言われたら…ちょっと考えますね!笑

福山)僕が見てもどうやっているのか全く想像がつきません。すごい技術ですよね。大輔さんは、それ以降もNikeのお仕事を多くされていますよね?

大輔)そうですね、2016年に代理店の直接アカウントになってから6年間、Nike案件の納品を受注から納品までずっと一人でやっていました。
2人分の稼働で一人で何億も売り上げたので、正直もうちょっと給料が欲しいなともと思ってました(笑)

福山)確かに大輔さんって、アカウントからPMまで一貫して出来る人ってイメージあります。

大輔)そうですね、スタイルが確立したのは代理店のアカウントとして窓口業務から製作管理、施工管理、納品まで行っていた仕事してたこの時期ですね。
博展の他のPMの方々とやり方が少し違うのはそのせいかもしれません。
ゼロからイチを生み出すわけでは無いけれど、アイデアをどうやって形にするか、パートナーとどう付き合いながら仕事を回していくかを学びました。
当時開拓したパートナーとは、今でもお付き合いがありますし、
この6年間の経験ですごく成長させてもらったと思います。
今、PMは2年目だけど「博展スタイル」も取り入れつつやっています。

3.仕事へのスタンスが変わったきっかけ

赤峰)博展にも制作部がありますが、外部パートナーを開拓するきっかけは何だったのですか?

大輔)はっきり覚えてないけど、商環境って博展の制作部だと分野外の工事が多いので、内装屋さんに依頼したことがきっかけかな。
常設案件が増えるたびに適材適所に依頼していくと外部パートナーが増えていった感じですね。

福山)勝田印刷のショールーム案件を見たときに「なにこの床!!こんな不思議な事やってくれるPDさんがいるんだ!博展には凄い人がいるんだな!」と思ったのが僕が大輔さんを認識したきっかけです。

大輔)塗装を塗ったら寒くて、乾く前に凍ったやつだ笑

福山)博展の仕事柄、「きちんと」仕上げられているものが多い中で、
このテイスト(良い感じのムラ感)のものを納品してくれることにびっくりしました
博展のものじゃないみたいで!
こうゆうのを作る大輔さんがPMにいないとだめだと当時思っていました。

大輔)それはありがとう(笑)
パートナーにやる気になってもらう、楽しくやってもらう、
僕も面白そうなことを一緒にやってくれる人と仕事をしたいから、
パートナー選びにはこだわっていますね。
むこうから声を掛けてくれたからといって「じゃあお願いします」とはならなくて、一緒に仕事をする人は自分で選びたいかな。

4.仕事へのこだわりやモチベーション

赤峰)それが仕事へのモチベーションに繋がったんですね。

大輔)そうですね。幸いパートナーは面白い方たちばかりなので、普通に仕事をすること自体が面白くて、モチベーションの一つではあります。
コミュニケーションツールで情報を共有するときにもスタンプを使用したりして、仕事しているのか遊んでいるのかわからない感じで仕事するスタイルです笑
やってる案件が面白そうだったらなおさらです。

福山)大輔さんっぽいですね笑 大輔さんの「面白そう」の基準って何ですか?

大輔)いわゆる「映える」案件が好きです。
感性に訴えかけるような案件、時代の先端をいっているような案件に携われるのが面白いですね。
そういうのばっかりやってたいと思っているから、集まってきてるんだとも思う!
もしかしたら「何であいつばっかり…」と思う人もいるかもしれないけど、
俺が作り上げた「俺像」みたいなものがそうさせているのかとも思います笑
2人もやりたいことは「やりたい」って言っていった方がいいよ、絶対。

福山)仕事へのこだわりは何ですか?

大輔)「優秀な人にどう仕事をしてもらうか」にはこだわっています。
図面を引いたり構造計算といった実務は、自分がやるよりも他の人がやった方が良いものになるから、その人達に気持ちよく能力や実力を発揮してもらうにはどうしたらいいかを考えて調整をします。
下請法は頭に入っているので、こんな風にへらへらして話しつつも、内容的には失礼のないようにしています。
一応、施工管理技士なんで!笑

福山)マネージメントに近いですね!

大輔)パートナーに対してはマネージメントしてる!
でも、社内に対しては皆がみんな忙しいから「マネージメント」という言葉がピンとこないんだよね。
「やってくれるパートナー、自分で探し当てていいですか」って思っちゃうから笑

福山)それは…社内のマネージメントには向いてないですね笑

大輔)向いてないね笑
   
赤峰)私も案件の規模が大きくなるにつれて、パートナーさんと一緒にどうやってスムーズに案件を推し進めるかが課題になっているので、今日の大輔さんのお話は凄く参考になります!

大輔)3.4年目の頃ってあれもこれも自分で作業しちゃうと思うけど、それが色んなことを害するボトルネックにもなるんだよね。
忙しいとイライラして手が回らなくて、満足な納品ができなかったり事故ったりして、始末書書かされる羽目になる。
何でかなって考えたとき、仕事を一人で抱えすぎなんだよね。
意識して仕事をはがしていかないと、忙しいだけで納品のクオリティが低い人になっちゃう。
僕も途中で気付いて修正しました。

5.大輔さんのこれから…

赤峰)今後やってみたいことや展望はありますか?

大輔)挨拶をしようかな笑
先日、田口さん(博展・代表取締役社長)もキックオフで、
「みんな挨拶はちゃんとしよう!」とおっしゃっていて、
確かに僕も入社当時のモチベーションで最近挨拶してないなぁと思って。
無視されてもいいから、明るい人に見られるようになろうかな。
挨拶・早寝・早起き・睡眠がやっていきたいことです。

福山)人間としての本質に行きつくんですね(笑)

大輔)そう!あ、あとバスケです。

赤峰)バスケも!(笑) 

大輔)健康に明るく元気にやってれば、皆から楽しい人って思われて、面白い仕事が出てくるんだよ。多分。
俺は背が高いから威圧感があるのか、「怖い」「シャイそう」って言われるし、マスクしてると余計「がん飛ばしてるんじゃないか」と思われているかもしれない(笑)
メンタル面でもキレたりはしないから、怖い人じゃないよって広報したいです。
そうじゃないと分かってもらうには、俺が意識して見せないといけないんだなって、やっと気づきました。
入社して17年、高橋大輔Ver.5.0あたりですね、今(笑)

赤峰)笑。では、社内外の皆さんに一言お願いします!

大輔)楽しそうな案件があれば、相談してください!

あとがき

赤峰)大輔さんとはお仕事をご一緒したことはありませんでしたが、PMの部会ではインパクトのある案件や、博展の中でも新たな試みになるような案件を多く手掛けている印象があり、じっくりお話を聞いてみたいと思っていました。
お話を聞いてみて、案件の内容を冷静に見極め、課題を炙りだし、解決策を導いていく戦略家の一面が垣間見えました。準備段階でも現場でも、前のめりになって案件を進めるだけでなく、一歩引いた視点できっちり納めていく格好良さは本当に見習いたいと思います。
貴重なお時間をいただきありがとうございました。

福山)大輔さんのラフさと頼りがいが共存する感じはとても素敵だと思っていました。
今回それがどのように形成されたかが見えたと思います。
時に「流されるように〜」なんて言っておきながら、その後に大輔さんの芯のあるエピソードや想いが聞けたりと、痺れました・・!
いつか一緒に何かを納品したいです!

Special Thanks:森さん(タイトル画像制作)

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