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キリヒラ#08 鈴木亮介さん~あの先輩に聞く!キャリアを切り拓いた瞬間~「きりひらいてない!?」できりひらいた!


<インタビュアー紹介>

写真左から:竹内(たけうち)、三宝(さんぼう)

三宝(さんぼう):プロデューサー職を経て、現在はマーケティング部に所属。営業促進に向けた施策の企画運営を行っている。趣味は旅行と美味しいものを食べること。
竹内(たけうち):旧IMC局→商環境→UNIT3と各営業部を経て、現在はUNIT1に所属。展示会案件を主に、カンファレンス案件や常設案件も少しずつ担当している。趣味は最近キャンプに絶賛ハマっているとのこと!

4年目社員が、さまざまな先輩にキャリアを切り拓いた瞬間を取材する”キリヒラ”企画の第8弾!
今回は、UNIT2クリエイティブ局の鈴木亮介さんにお話を伺っていきたいと思います!

三宝)今回、亮介さんに取材をお願いしたのは、私がT-CELLツアーの企画で関わる中で、これまで色々な職種や役割を経験されてきたことを知って、その経緯を聞いてみたいと思いました。あとは、”HAKUTEN CREATIVE”への熱いこだわりなども聞いてみたいなと。

竹内)ぼくは、これまであまり接点がなかったので、いい機会だなと思いました!

鈴木)竹内は、千葉県出身というところだけが共通点だよね(笑)。バスケ部の練習試合であたる学区が一緒でした。

竹内)そうですね(笑)。それでは、本日は、よろしくお願いします!

1.これまでの経歴や趣味について

三宝)それでは、早速これまでの経歴について教えてもらえますか?
まずは、デザインやアートに興味を持つようになったのはいつ頃なんですか?

鈴木)幼稚園のころから、絵を描くことが好きで、部屋の模様替えなどを自分でしていたかな。
その後、建築の大学に進んだんだけど、脳みその構造的には文系なこともあり、構造力学の授業などは数式で、、、苦労しました。そんなこともあったり、気の合う人があまりいなかったこともあり、大学ではあまり友だちができずに、大学のベンチで一人、「カラマーゾフの兄弟」などを読んでたりしました(苦笑)。

三宝)とても意外ですね...!博展に入ったきっかけは、何だったんですか?

鈴木)実は大学4年のときに、大学の先輩の倉沢さん(現 展示会事業部の部長)に大学主催のヨーロッパ視察旅行で出会いました。そして、大学院に行こうと思っていたんだけど、博展に倉沢さんが就職したことを知って、社会に出て実践的に学びたいと思い直して…。
ただ、就職活動したのが遅すぎて、博展以外を受けることができず、博展もギリギリ応募できて入社することができました。

三宝)倉沢さんとそんな繋がりがあったとは。それでは、博展での経歴について教えてください。

鈴木)今日のために、経歴を見直してきました(笑)。

竹内)ありがとうございます!

鈴木)そんな感じで、2009年に空間デザイナーとして新卒入社して、同期は結構多くて、齋藤、木島、圷、岡部、高橋(広)、柿沼、深谷、酒井、堀田、川口、スプラシアの本岡の代。
4年目ぐらいまでは展示会、常設空間などの空間デザインに携わっていました。たまに、変わった案件で逗子の海の家を担当することもあったり。4年目のときにチーフになり、その後、2016年にクリエイティブの課長になりました。

三宝)その当時はどのような課を担当していたんですか?

鈴木)そのときは2つの空間デザインチームをみていて、その後、2018年にコンテンツデザイン課の課長になりました。
コンテンツデザイン課には、映像、グラフィック、デジタルコンテンツのクリエイターがメンバーにいました。そのときに、今のDI(デジタルインテグレーション)チームのメンバーと仲良くなったかな。

竹内)コンテンツデザイン課は今はコンテンツデザイン局になって、メンバーも増えていますよね。

鈴木)そう。実は、1年間コンテンツデザイン課を担当してたときに、より影響力を大きくして、局に昇格させようとしていたんだよね。ただ、その後営業に異動することになって。
2019年に営業部の課長になり、主にtoC系の大手スポーツメーカーなどを担当して、その後、オリンピックが終わったあと、再びクリエイティブにルーム長として戻ることに。今期の4月からは、局長というポジションになるとともに、サステナビリティ推進部にも兼務で所属しています。

三宝)本当に色々な職種やポジションを担当していますね…!

竹内)ちなみに、趣味は何ですか?

鈴木)趣味は、身体を動かすことで、ランニングや今はもうやってないですが、スケートボードなどかな。読書も好きで、主にミステリー、刑事もの、デザインものが好きです。あとは、カメラも好きで、photo ZINEで自分が撮影した写真の本をつくったりもしてます。

竹内)経歴同様、趣味も多岐にわたってますね。

過去に作られたphotoZINE
(結構売れたり、海外のPUBLISHERから声がかかり海外の本にも出たことがあるそう)

▼鈴木さんの撮影した写真を掲載しているサイト(Tumblr)

2.キャリアを切り拓いたきっかけ~その1「デザイナー編」~

三宝)それでは、これまでのターニングポイントについて教えてください。

鈴木)これまでいくつかターニングポイントがあって、まず初めのは、空間デザイナーをやっていたころ。
ある釣り関連の展示会のブースを担当していたときに、図面でミスをしてしまって、、、施工現場で展示物が入りきらず、上部造作を撤去することに…。当時、そのプロジェクトにはアートディレクターとして南さん(現 執行役員 Chief Creative Officer)が関わっていて、自分のミスなのに、代わりに南さんが謝罪に行っているのを見て、もどかしい気持ちになったのを覚えてます。

竹内)それは、つらいですね・・・。

鈴木)あと、5年目のときに関わったスポーツメーカーの大きなイベントがあって、自分はデザイナーとして関わっていたんだけど、お客さんとの直接的なコミュニケーションは、南さんがやり取りしていたんだよね。このままいつまでも南さんの下にいては、クリエイターとしてマズい、自分もそこにいかなくてはと思って、南さんがこれまで携わっていない領域を自ら探すことにしました。
そして、その当時の営業部長だった中島さん(現スプラシア社長)に相談して、セミナー・カンファレンス領域のデザインに携わらせてもらうようになりました。
やりたいと思ったことを自分で社内調整して、入り込んでいったことがいい経験になったと思います。

三宝)南さんとは違う領域のところに?

鈴木)同じラインに立ちたいと思ったんだよね。セミナー・カンファレンス領域では、南さんのようにお客さんに対峙できるのではと考えました。その領域の仕事には、2年ぐらい携わったかな。そこから、初期のサステナブル・ブランド(SB)国際会議のデザインにも関わったりして、SB事業部のメンバーとも親しくなりました。

鈴木さんがデザインを手掛けた当時のSB国際会議

三宝)そうだったんですね。マネジャーとしては、どうだったんですか?

鈴木)その当時を思い返すと、恥ずかしながら、”課長”というポジションへの憧れだけで、マネジメントはあまりできていなかったかなと思う。その当時のメンバーには無理をさせたかもしれないな…。マネジャーとしてよりは、アートディレクターとしての成長がありました。
同期に堀田というデザイナーがいるんだけど、彼は職人気質なデザイナーで深く突き詰めていけるタイプ。一方で、自分はそういうタイプではないと思って、深さよりは広さと考えて、色々な経験をすることで成長することができたと思う。

3.キャリアを切り拓いたきっかけ~その2「営業編」~

三宝)営業に異動したのは、どういうきっかけがあったんですか?

鈴木)アートディレクターとして、博展という一企業としての視点しか持っていないのは、弱みになると考えたんだよね。
あと、クリエイティブは、当時、基本的にアサインを待ってしまっているスタンスだったので、営業がその前段階でどういうステップで仕事を取ってきたのか、あとは見積もり作りなどのスキルも身に着けたいと考えました。
そこで、アートディレクターをやりながら、実は小さい案件では営業の役割もやらせてもらって。見積もりを作ったり、顧客と直接やり取りをしたりしていました。

竹内)営業としては、ありがたすぎます。それで、営業になったんですか?

鈴木)経験がもっと必要と思っていたときに、ちょうど営業への異動の声がかかりました。
そのとき、南さんからは「クリエイティブに戻ってくるな」と言われたんだよね。

三宝)え、厳しい…。

鈴木)僕は逆に、クリエイティブに戻ってこないぐらいの気持ちでいないと、しっかり学ぶこともできないという意味だと思いました。

三宝)前向きですね!営業になってみて、どうでしたか?

鈴木)想像以上にきつかったですね…。案件を生み出すパワーやプロジェクトの責任者としてのプレッシャーなど。営業の割とそばにいるクリエイターだと思っていたけど、いざその立場になってみると、知らなかったと思うことが多かったですね。
あとは、クリエイティブを外から客観的に見てみて、クリエイティブをこうしていった方がいいなということも発見できました。

三宝)営業にはどのぐらい所属していたんですか?

鈴木)2年半ですね。ちょうど営業になって、コロナになってしまったけれど、最後の方は、オリンピック関連のプロジェクトを生み出すことができたのはよかったです。

三宝)そこから、またクリエイティブに戻ることに?

鈴木)オリンピックが終わって、色々あって、南さんから、「またクリエイティブに戻ってこないか」という打診をいただいたんだよね。今のクリエイティブに必要だと言ってもらえて。
クリエイティブに戻ってからは、プランナーと局長というポジションになりました。

三宝)これまでの営業などの様々な経験は、クリエイターとして役に立つという考えから自ら切り拓いていったんですか?

鈴木)結論を先にいうと、実は僕は切り拓いてないんですよ(笑)。
切り拓いてないことで乗り越えてきたのかなと。明確にこうなりたいというイメージはなくて、常にそのとき、そのときで最大限のパフォーマンスを出していくことで、何者かになれるのではと思っているんだよね。

4.仕事へのモチベーション

三宝)最大限のパフォーマンスを出すために、亮介さんの自分を高めるモチベーションって何でしょうか?

鈴木)意図があって任せられたことに対しては、責任を持って応えたいという想いがベースにあるのかな。

三宝)プレイヤーのときは目の前のお客さんに応えたいみたいなところは分かるのですが、マネジャーポジションになったときに視野が変わりますよね。お客さんではなく会社に対しても応えたいという想いが生まれたんですか?

鈴木)かちっと固まった会社ではないので、自分たちで未来をつくっていく余地があるところが面白いと思っていて。入社時は年商30億ぐらいだったし、やりたいことをやってきた延長線上で考えているのかも。

三宝)仕事は楽しいですか?

鈴木)仕事が好きで、楽しいです。
忙しくはあるけど、自分がやりたいと思ってやっていることは、基本的にポジティブに受け止めてやっているかな。
昔もプロジェクトを進行する上で理不尽だと思うこともたくさんあったけど、どんなときでも何かしら学べることはあると考えるようにしていた。頼まれたら、基本的に受けようと思っていて。

竹内)自分は今4年目なんですが、亮介さんがターニングポイントで自ら動いていったようにできるかなと考えて聞いていました。

鈴木)やりたいことに手をあげていけば、かなえられる環境が博展にはあると思うよ。

5.今後やってみたいことについて

三宝)今後やりたいことは、何でしょうか?

鈴木)1つはサステナビリティ。クリエイティブでそこまで知見がある人もいないので。
もう1つは、UNIT2のクリエイティブを強くすること。いいアウトプットを生み出せるような環境をつくっていきたいです。個人がそれぞれ成長できて、個性の掛け合わせでいいクリエイティブを生み出せるうえで、メンバーの満足度・幸福度が高い状態。基本的にみんなが笑顔で、活発な環境をつくりたいな。
自分のクリエイティビティの発揮しどころはそこかと思っています。サステナビリティと組織デザインを手掛けていきたいです。

三宝)組織デザインって観点、いいですね。

鈴木)自分がつくったものでなくても、UNIT2のメンバーからいいものが出てくると嬉しい。メンバーが活躍していることに喜びを覚えます。
あとは、クリエイティブ局の中に閉じられている状態ではなく、クリエイターとしての個を立たせていけるようにしていきたいとも思っていて。今期、実はクリエイティブメンバー起点の案件が多く生まれていたりもします。クリエイターが顧客を開拓したり、先方から指名で依頼がきたり。そういう方がそれぞれの個性あるクリエイティビティが発揮しやすいと思うんだよね。

竹内)サステナブルの観点は広いですが、この分野というところはありますか?

鈴木)HAKUTEN CREATIVEがどれだけ前に出られるかという観点で考えています。自分の役割はサステナビリティとクリエイティブとの接続だと思っていて。T-CELLもそうだし。
クリエイティブが博展の価値だと思っているので、博展独自の視点をサステナビリティに組み込んでいかないと、市場でも埋もれていってしまうとも思う。
 
三宝)T-CELLで一緒に企画していて、そういう想いをとても感じます。サステナビリティに関しても何か勉強しているんですか?

鈴木)サステナビリティ・アンバサダーの定例会で実施した、カードゲーム「2030 SDGs」のファシリテーターの資格を取得しようとしていて、そのための研修に4日ほど通う予定です(現在取得済み)。来期、社内勉強プログラムの「 COMMUNICATION DESIGN ACADEMIA(CDA) 」にも講座として接続する予定。

三宝)自発的に色々アクションをされているんですね!意思を持って、楽しんでやられているのが印象的です。

鈴木)キャリアを切り拓いているとは思っていなくて、切り拓くためにがんばりつづけているだけかも。

三宝)なるほど。ちなみにメンバーとはキャリアについて、どのようにコミュニケーションを取っているんですか?

鈴木)明確に3年、5年、10年スパンのビジョンがある人の方がやりやすいと思うけど、全ての人が持てるわけではないと思っていて。ビジョンがふわっとしていたとしても、今やりたいことと紐づけて、目の前のことに真剣に取り組んでいけばいいという話はしているかな。
自分のやりたいことと、会社のベクトルを掛け合わせれば、自分の成長にも、会社の成長にもつながると思っている。

竹内)今日はありがとうございました!

6.あとがき

三宝)
興味があることや今の自分に必要なことを、自ら行動して経験値をためていく姿が印象的でした。インタビューを通して、亮介さんと日々お仕事していて感じる”引き出しの広さ”がどのようなマインドによって生み出されているのか理解できました。
自身のキャリアの参考にさせていただきます!ありがとうございました!

竹内)
今やりたいことや、興味を紐づけて仕事をしているといったところが、インタビューをしていて特に聞き入ってしまいました。
目の前の作業に没頭しがちなので、案件ごとにそういった点を探しさらに成長していきたいと思います!ありがとうございました!

Special Thanks(タイトル画像編集):松本哲弥さん

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