体験記20-2

減量体験記20 助走失速

08.09.19(2008年09月19日)からはじめたレコーディングダイエットは、約2ヶ月で計測が疎らに。もちろん食べた物のメモなんて、残っているはずも無く。09年1月に至っては、一度も計測・記録なし。

御覧の通り、記録は嘘をつきません。

いたずらに自分を貶める気も、せっかく頂いた賛辞を否定するつもりも無いんですが……僕の意思なんて、この程度のものなんですよ(笑)

そして引用を。

 『ワシントン・ポスト』の調査によると、アメリカでは過去七〇年間で、二万六〇〇〇種のダイエット法が発表されたそうだ。それらのダイエット法で成功した人は、二〇〇人のうち一〇人。つまり成功率は五%。
 この場合の“成功”というのは、いちおう「目標体重に達した人」という意味だ。一〇〇人のうち九五人が目標体重に達する前に挫折する。理由は「ダイエットを続けられないから」。
 そして、わずか五%の「成功者」の中でも、その後も体重の維持に成功した人は、二〇〇人のうちでわずか一人。たった、〇・五%しかいない。
 ところが、どんなダイエット法であれ、最初の一~三週間に限れば、ほとんどの人が成功している。ダイエットとは、はじめるときは効果が出やすい。やがて数週間~二ヶ月程度で停滞期が訪れる。この期間中に九〇%以上の人がダイエットをやめてしまう。
 つまりダイエットの失敗というのは「やせないこと」ではなく、「続けられないこと」なのだ。いかに持続することが難しいかがわかる。

 (『いつまでもデブと思うなよ』 14頁)

言い訳のつもりはありませんが、「そりゃ挫折して当然だろうさ」と思いました。事実、自分も挫折しかかりましたから。否、このグラフを見れば、明らかに停滞・挫折しています。

数字を見れば、約二ヶ月で3kg「減っては」いますが、109kgが106kgになった所で、いわゆる「焼け石に水」。

今、その頃を振り返ると、意識が変わっていなかったな、と思います。それでも「ダイエットに取り掛かったこと」に関しては、過去の自分を評価したい。「よく一歩踏み出した」とほめてあげたい。そう思います。

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「2年で42kg減量」という結果を出してから書き始めた文章なので、最初に「すごい!」「頑張りましたね!」などのお言葉を頂きました。それをうけての、正直な気持ちです。
とはいえ、せっかくの賛辞を「そんなことないですよ」と謙遜の皮をかぶせて全面否定するのは、お相手に失礼。素直に頂戴し、結果を出した(出すまで続けた)自分は褒めてあげよう。認めてあげよう。今はそう思います。
一本の線グラフが、過去の自分を偽りなく伝えてくる。記録とは、ありがたく、おそろしいものです。 (記 2019/03/02)

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