減量体験記22 恒常性

08年6月~9月の間、身体を動かす仕事をして体重が11kg減りました。09年2月~5月の間も同じ仕事をしていましたが、減った体重は1kg。

この違いは、何故おこったのでしょう?

恒常性(こうじょうせい)とは、生物において、その内部環境を一定の状態に保つ働きのこと。

 恒常性、ホメオスタシス(ホメオステイシス)は、生物のもつ重要な性質のひとつで生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態を指す。生物が生物である要件のひとつであるほか、健康を定義する重要な要素でもある。生体恒常性とも言われる。

 19世紀のクロード・ベルナールは生体の組織液を内部環境とし、20世紀初頭にアメリカ合衆国の生理学者ウォルター・B・キャノンが「ホメオスタシス」(同一の(homeo)状態(stasis)を意味するギリシア語から造語)と命名した。

 恒常性の保たれる範囲は、体温や血圧、体液の浸透圧やpHなどをはじめ病原微生物やウイルスといった異物(非自己)の排除、創傷の修復など生体機能全般に及ぶ。

 恒常性が保たれるためにはこれらが変化したとき、それを元に戻そうとする作用、すなわち生じた変化を打ち消す向きの変化を生む働きが存在しなければならない。これは、負のフィードバック作用と呼ばれる。この作用を主に司っているのが間脳視床下部であり、その指令の伝達網の役割を、自律神経系や内分泌系(ホルモン分泌)が担っている。

 例に出されることの多いのが、体温調節である。鳥類や哺乳動物は活動時の最適温は40℃付近(種や生理状態でこの温度は異なる)である。これより体温が高い場合は発汗、皮膚血管の拡張で体温を下げようとし体温が低い場合はふるえ(悪寒戦慄)や非ふるえ熱産生(代謝の亢進による発熱)によって体温を上げようとする。反射ではない。

 (wikipedia - 恒常性 ※文章は引用した当時のものです)

簡単に言うと、夏でも冬でも体温を一定に保とうとする働きです。それが無ければ、ちょっと寒くなった位で変温動物のように動けなくなるし、暑い日が来たら身体が溶け出す?かもしれません。

食事にしてもそう。
一日食べ過ぎた位で別人のようには太らないし、逆に一日食べなかった位で骸骨のように痩せたりはしません。

この、自身を一定に保とうとする働き──生命維持システムとも言えるでしょう──が、 減量の時には障害となります。いわゆる「停滞期」という形で。(ただ、今回の体重が減らなかった期間は、単にダイエットのことが脳からスッポリ抜け落ちていただけで、停滞期とは違うのでは、と考えています。)

恒常性を念頭に置けば、「2週間で10kgやせた!」みたいな広告が、いかに誇張されたものであるか、誇張でないにしろ、それが「いかに肉体に負担をかける行為であるか」が、予想して貰えると思います。

減量するのは簡単です。

手段を選ばなければ。

けれど、大切なのは「減った体重を維持すること」ではないでしょうか?

格闘家のように「決まった日に行われる体重計量をパスすること」が目的でないのなら、短期間で効果を出すことを狙った減量に手を出すのは危険、とすら思います。とはいえ、肉体に負担をかける減量を行い、リバウンドと体調不良を味わうことも一つの経験かもしれません。

***

掘り下げが足りないというか、真意が書ききれていないというか。自分で読んでも、そんな印象を受けます。
「停滞期が訪れる理由の1つに恒常性(自分ではコントロールできない領域)があると考えられる。だから、停滞期で諦めたり、自暴自棄になっちゃもったいないですよ。」
せめてここまでは書かないと。
今は「減量パターンAで脂肪が減らなくなったら、新たな減量パターンBに挑戦する時期が来たと解釈しよう。飽きなくていいし」
そのくらいの軽さでいいと思っています。 (記 2019/03/04)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?