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「たまには帰っておいでよ」は身勝手過ぎる

悪気もない一言

私は19歳で地元鹿児島を離れ、21歳から24歳は、地元に戻り生活した以外は、他府県に住んでいました。

お盆、正月は帰郷するのが風習なところがありますが、私はお盆も正月も帰ったことはほとんどありません。

理由は、通常よりも交通費が高くなり、混雑する時期に帰る不都合を感じていたからです。

そういう帰郷の大変さを知らない帰郷と関係のない人たちからは「たまには帰っておいでよ」とよく言われてました。




カナダに遊びに来てくれた友人たち

私は、地元鹿児島以外に、福岡、愛知、長野、大阪、京都に住んでいました。
関西の生活が一番長く、心の底から感謝できる仲間とも呼べる友人がたくさんできました。

彼らの「帰って来うへんの?」「たまには帰っておいでや」は、とても嬉しく、帰ろうかなぁって気にさせてくれます。

でも、地元の友人の声は、身勝手に聞こえてしまいます(笑)

関西の友人たちは、私がバンクーバー在住中の過去10年間に他府県在住者も含め8人遊びに来てくれました。
大好きで感謝してる仲間だから来てくれて嬉しいというだけの理由ではなく、わざわざ高い旅費を出して、慣れない海外に来てくれることがとても嬉しいんです。



身勝手に聞こえる「帰っておいで」

この言葉を遠くに住んでる人へは、NGに近いのではないかなと思います。

カナダに遊びに来てくれた友達が「たまには帰っておいでよ」というのは、受け入れられます。

でも、地元の友人は、私が京都に5年住んでいた時ですら、遊びに来てくれたことは誰一人としていないです。

この記事を投稿した1日前に、地元の友人と連絡を取る機会があり、「たまには帰っておいでよ。同窓会もあるし」とメッセージを送ってきました。

彼らは、自分たちの場所を動かず、自分たちの都合で「故郷に帰る」を当たり前に思っているんでしょうね。
カナダをベースに生活している我々にとっての帰郷は、言い換えれば”海外旅行”にあたります。

みなさんは、年にどれくらい海外旅行に行かれますか?

高い旅費も出さない、めんどくさい空港での手続きも要らない、長時間狭い椅子に座ることもない、時差に悩まされることもない、ただ私が帰ってくるのを、いつもの生活をして待っているだけ。

感覚的には、一緒にご飯を食べに行って会計するのが決まって自分で、周りは払わないのに近いかな。
相手も出してくれるから、次は私が出したい気持ちになる、助けてくれたから、困った時には助けたくなる、だと思います。

だから、同等のことをしてくれない人の「たまには帰っておいで」は、悪気はなくても、捻くれ者の私には嫌に聞こえしまいます。

最初は私だけがそう感じていると思っていましたが、実際のところ、カナダに住む他の日本人も同じことを言う人が半数以上います。

私は10年間で3回日本に帰りました。

コロナが落ち着いて日本に帰ろうかなと思いましたが、閃きのように要らん見方が頭に入ってきました。

高い旅費出して、よく知ってる日本に何度も帰るなら、同じ大金使うなら、行ったことのない国に旅行しないともったいないと。

思い立ったら即行動!
2023年4月、トルコ、ギリシア、イタリア、スイス、フランスの一人旅してますw

知らない、分からない、不安、緊張、トラブル、その他諸々、たくさんの未経験に出会うことでの成長は、やっぱりいいです。

まだバンクーバーに来たことのない日本の友人たちも、いつかはバンクーバーに来て欲しいですね。

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