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教育が可能性に蓋をする

現実を見なさい

「できない」大人が自分の少ない経験から子供達に「できない」を刷り込んでいく。
「できない」大人もまた、同様に育てられ、「現実」を言い訳にする、ように感じます。
設けられた柵内でしか夢を追ってない、と感じたのは19歳の時でした。

ここでいう「できない」は、決して身体的不可能であったり、知能的不可能であったらではありません。言い換えるなら「行動を起こそうともしない」ということです。
自分が知らないこと、経験したことないことを、知ろうともせず、経験しようともせず、子供達に「無理」を伝える。
例えるなら、海外に行ったことのない人が「海外は危ないから行ったらダメだよ」って先入観だけで、言うようなもの。

同様に先入観で、肯定するパターンもあります。“一般的に”認められてる仕事だったり叶えられそうな夢だったり、よく聞くよく見る存在や肩書きに安心感を持ち、中身を知りもせず、子供にOKサインを出す。

大手に入る安心感
2010年あたり、大手と言われていた会社が次々に数千人単位で解雇したことを覚えています。私の従兄弟もその解雇された一人でした。
決して名が通っているからと言って将来安泰ではないということです。

良い大学に入ることが安定の道
日本では、いまだに訳の分からない、無意味な就職活動と度重なる面接を通して、世の中を知らない新卒者を採用する会社があると思います。
日本以上に進学率の高いアメリカでは日本よりも社会経験の多い大学卒業生ですら価値を感じなくなってる企業が増えているようです。それを知ってか、大学進学をする子たちも減っているようです。大学で学んでこぞって同じ答えを出す人材は、目まぐるしく変化し続ける今の時代には、すでに生きた化石化しつつあり、決まった答えや解決策を持っている人材(大学卒業生)は必要とされていません。
それよりも、いろんな経験を積んで、先に起こり得るであろう“問題の想像•予測と解決策”を持ち、臨機応変に対応していける人材が求められるようになっているみたいです。

私の住むカナダでも就職においては経験者が優遇されます。そのため、大学生はインターンなりを通して、少しでも経験を積んでおく必要があります。

肩書や知名度を頼りに安心している(何も知らない)大人の意見は、なんの役にも立ちません。



義務教育と洗脳

「できない」大人たちも最初からできなかった、やらなかったわけではないはずです。
小さい時は、戦隊モノに憧れたり、お姫様に憧れたり、宇宙飛行士なるだの、芸能人なるだの、何の疑いもなく本気で思っていたことだと思います。

今の教育は知りませんが、私の義務教育時代は、学校の教育を通して、共通認識を植え付けられ、はみ出すことが許されませんでした。
知識や経験の少ない大人たちから教わった子どもたちは、数少ない情報(しかも悲観的な)から、自分の道を選ばざるを得ず、無理がいっぱい詰まった情報に洗脳され、子供の時に抱いた情熱を失っているように思えます。

そんな中でも子供達の夢を応援できる大人たちもいますが、それが無責任だとタレントで元陸上競技の記録保持者、武井壮は言っています。
彼が学生にレクチャーしている「大人の育て方」という講義動画がありますが、ぜひたくさんの人に見て頂きたいと思います。

ほとんどの人が一回で成功する、間違いを冒さないために、石橋を叩きすぎて、恐れて進むことすらしません。
でも、実際は上手くいかないことの連続で、そこから学んで上手くいくものだも思ってます。
日本人がよく嫌う「失敗」は、そこで止めてしまうから、失敗になるのであって、成功するまで、上手くいくまで続ければ、失敗なんて存在しません。

それに、何度も挑戦し続ける人は、一つのことに尽力して上手くいかなかったとしても、始めたことを後悔したりしません。なぜなら、次の挑戦で絶対力になるのを知っているし、そういうものだと凹んだりもしません。

可能性は、教科書通りの成功法ではなく、「上手くいかない」をたくさん知ることによって広がっていきます。

むしろ、それができないと、慣れていないと、この先の時代についていけることはできないと確信しています。

子供達のことが心配になる気持ちは分からなくもないですが、蓋をしてしまえば、彼らは空の広さに気づくことはありません。
各々がこれから先生きていける力を身につけるためには、たくさん挑戦して、上手くいかないを経験して、慣れ、対応力をつけていく必要があると本気で思っています。

自分がやりたい事があり、周りがどう思うか気にせず言葉にでき、また、お互いの夢に本気で応援し合える人付き合いから、たくさんの人が可能性を広げていけたらいいなと、本気で思います。

自分の夢をワクワクして話せる人にたくさん出会いたいものです。



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