新井白石 『古史通』 読法1 文字にこだわるべきではない
昭和44年発行の中央公論社 日本の名著シリーズの第15巻 新井白石(桑原武夫編集)より、『古史通(こしつう)』(上田正昭訳)を、私個人の主観的な意見を極力排除しながら超スロー・リーディングで読んでいます。
わが国の上古のことを記した書物を読むさいには、そこに書かれてあることの意味をことばのあいだに求め、記されている文字にこだわるべきではない。(p253)
白石が最も強調したかったポイントであろうと思われる「文字にこだわるべきではない」という文は、この[読法]のなかに何度も現れます。
上古(じょうこ): ”日本史・日本神話では一般的に、神武天皇即位から大化の改新(乙巳の変が645年)まで、あるいは大和時代(古墳時代・飛鳥時代)を指す。 他に歴史時代の最初期を意味する語に古代や上代があるが、それらより範囲が狭いとされる。 これに先立つ、天地開闢から神武天皇即位までの時代は、神代(かみよ)と呼ばれる。(wiki) ”
上古の世には、いまの文字(漢字)というものはなかった。 先の世から言いつぎ語りついだことを、のちの人もまた、言いつぎ語りついだだけである。(p253)
今回、初めてのnote投稿で、試験的に記事を短くしました。 これから、ゆっくりと深く考えながら読んでいきたいと思います。
メモ、ウィキペディアのリンクなど
古史通の成立は、いまから304年前の1716年(享保元年)
新井白石(ウィキペディア)
下の画像は国立国会図書館デジタルコレクションの古史通にリンクしています、古語に詳しい方は全文読むことができます。
本日はこれまで、どうもありがとうございました。
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