見出し画像

ギリシャ旅行記01~島に逃げたい女達の逃避行~

「あの景色を見ずに死ぬことはできない」そう思う場所が1つだけある。

日本から飛行機を2回乗り継ぎ、移動だけで25時間以上かかる島、サントリーニ島。
始まりは私の一言だった。

「島に逃げたい。」

島に逃げたい。もう何もかも捨てて島に逃げたい。
そう友人に嘆いたところ、思いがけない返事が返ってきた。


「行こうか?」

「まじか。」

よし行こう、と決めた2ヶ月後に私たちはギリシャ行きの飛行機の中にいた。
ギリシャ語どころか英語も怪しい20歳の乙女2人が、初めての土地へ向かう。
なんて危険な旅行なんだ。しかも友人は初めての海外旅行。一緒に旅行する友人は中学の同級生。もう9年以上の付き合いになる。ほぼ毎年旅行に出かける仲だが、今回は初めての海外旅行とあって、友人は浮き足立っているようだ。そこが一番の心配なのだけれど。「でも、なんとかなるっしょ」という友人の頼りない言葉を胸に私たちは旅立った。

まず、日本から約11時間かけてドバイへ到着。切り替えが早すぎる掲示板に戸惑いながらも、次に乗る飛行機の搭乗ゲートを確認する。ドバイ国際空港は3つの建物があり、非常に広い。特にやりたいこともなく、"せっかくの旅行だというのに"友人があまりお金を使いたくないというので、食事を終えたらただひたすら椅子に座り、待つ。そして、待ち時間が長すぎてスマホの心理テストにはまり出す日本人2人。だいぶやばい。
長い待ち時間が終わり、次はギリシャの首都アテネへ。もうすでに体力の限界が近づいていた私たちだが、あと少し…。ドバイからアテネまでは約9時間。私は映画を観たり、本を読んだり、せっかく友達ときているのだから話でもしようかと横を見ると、ゲームに夢中になっている友人。何も話しかけるなオーラを読み取った私は静かに目を閉じた。

アテネに到着し、国内線に移動。ついに念願のサントリーニ島へ!

つづく

この記事が参加している募集

#わたしの旅行記

1,514件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?