見出し画像

私なりの野菜の3つの食べ方

先日『クロワッサン』誌に「あの人の野菜の摂り方」というテーマで取材をしていただきました。ありがたいことです。

画像1

で、そのときうまく話せなかったことがあり、ちょっと心に引っ掛かっていたので、noteに補足がてら書いてみようと思った次第。

日常、野菜は3つの状態で食べることを意識しています。といっても大したことではなく、

・生で食べる
・加熱したものを食べる
・発酵している状態のものを食べる

この3パターン。

画像2

① 生野菜 香りと食感
生の葉野菜って、ムシャムシャ食べたくなるときがあります。あるいは大根やカブ、トマトのみずみずしいところにかぶりつきたくなることも。

このいうの、私にとっては爽快感を得るための行為。リフレッシュや気分転換になるんです。アロマテラピーじゃないけど、ちょっとそれに近い感覚。

寝ぼけた朝はミニトマト1個でもあると嬉しいし、なんか気持ちが晴れないとき、胸やけがするときなど、ハーブのひと葉でも噛むとスッキリすることも(私は二日酔いのときよくミントの生葉を数枚かじります)。

生野菜を齧った瞬間の香り立ちを存分に感じる。あるいは噛んだ瞬間に口に流れくる野菜の汁を味わう、歯ざわりの響きを感じる。そういったもろもろの愉(たの)しさは、生独特のものです。


画像3

②加熱した野菜 栄養を満たすもの
やっぱり量的には、加熱しないとですね。別に特別なこともしませんが、炒めもの、おひたし、ゴマなどのナッツ和え、ナムルで消化することが多い。使い切れないときは味噌汁か、何かしらのスープに。加熱して量を摂って、日々の栄養の帳尻合わせをしている感じ。

常備してないと不安になるのは、青菜類です。買うことが多いのはチンゲン菜と小松菜、どちらもアクが少なくいろんな料理に足しやすい。小松菜はカルシウムも豊富ですよ。「ちょっと野菜足りてないな」と思うとき、たっぷり刻んで汁ものによく加えます。インスタントラーメンにも! あと、最近は豆苗もよーく使います。豆苗は生でサラダもいいですね。

また、香りのはっきりした野菜が好きなんです。セロリ、ニラ、ニンニク、あるいはセリ、パクチー、パセリ、ミョウガ。肉や魚介とペアにすると、個性がぶつかり合って面白い。もちろん組み合わせと調理法にもよりますが。

あくまで個人的な感覚ですけど、私の場合は野菜をしっかり摂っていると体調がいいです。やっぱり。

そして、野菜の一種として海藻も我が家の大事な定番食材。そのままでおかずになる海苔、汁ものの具に便利なワカメやフノリはもっと広く活用されてほしい。ミネラルや食物繊維も補ってくれます。保存もきくし。

フノリ 味噌汁

フノリの味噌汁。磯の香りがして、いいもんですよ。

キムチ 盛り合わせ

③発酵しているもの アクセントであり、調味料であり
腸内環境がどうこう……というより、好きなんですねキムチが(笑)。ほかに納豆、そしてぬか漬けが我が家では定番です。

発酵しているもの独特の奥深い味、酸味、玄妙な味わい。特にキムチは、炒めものや鍋もの、煮ものに入れるとコク深くなって実においしい。冷麺に入れるのもいいですよねえ。食欲のないときにも重宝します。具材でありつつ、オンリーワンな調味料としての存在感。

近所に韓国食材店があり、そこのオモニが作るキムチが見事な出来なんですよ。フレッシュ感を楽しむ浅漬けと、発酵の進んだ酸っぱさがたまらない古漬けの2種を常備しています。後者は料理に使うと最高なんだ、これが。

納豆もそれだけで副菜になり、またチャーハンや納豆汁、和えものにするときは調味料的な存在にもなりますね。ぬか漬けは脂の多めな主菜に添えるといい。口内調味の際にすばらしい引き立てを見せてくれるし、食後もさっぱり。

以上の「生・加熱・発酵」ものが、1日の食卓のどこかであるような構成を心がけています。頑張ってやっているというより、気づいたらそうなっていた、という感じ。この3パターンで野菜を取り入れるほうが、私には体調も気分も総合的によく居られる。根拠はないんですけど、45年生きてきて得たひとつの自分実感なのであります。

画像6


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?