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【アンケートまとめ】やってみたいけど「ハードルの高い料理」って何ですか?

心理的にハードルが高く、なかなかできない料理および料理まわりのことってありませんか? 
これ、世の中的にはどういうことが多いんだろう…とフト気になりました。ツイッターで以前アンケートを取ったところ、73名のかたが協力してくださいましたので、その回答をまとめてみます。

「やってみたいけどハードル高いと感じている料理に関すること」は何ですか? 
という質問で、複数回答可で自由にリプしていただきました。

1位 揚げもの 

26pt
そのうち天ぷらと明記されたのが3名、コロッケが2名でした。
主な理由:「料理のレパートリーがすごく増えそうだが、踏み出せない」「準備も後片付けも大変そう」「揚げ焼きはやるけど…」「何度か天ぷらはやったがどうしてもうまくできない」「から揚げ粉や天ぷら粉を使う場合はやるけど、無しだとやる気がしない」「外食や外で買った方が断然おいしいから」「春の山菜の時期だけはやる」「後片づけがおっくう」「油がもったいなく思える」「天ぷらは食材別の下処理がいろいろで面倒」「母の手伝いをしていて下準備から片づけまで見てて、なんて面倒なんだろうと思ったから」「うまくできる予感が一切しない」「コロッケはやるたび爆発する」

みんな揚げものに関しては理由がなんとも饒舌でした。やることもあるけど日常的にやる気はしないという声が多かったです。これ、分かるなあ。近所に揚げもののおいしい惣菜店があったら尚更やる気しなそう。料理好きからは「面倒なものもあるが、そうでないものも実は多くて、喜ばれ度も高い料理」という意見もよーく聞かれるんですけどね。

2位 魚をさばく・おろす 

19pt
主な理由:「さばいた後ニオイが残る」「生ごみが多く出る」「血と内蔵の処理が面倒」「出刃包丁、刺身包丁を持っていないから」「実家でやっていなかった。切り身しか使っていなかった」

これをやる人って、日本の自炊人口の中で現在何%ぐらいなんでしょうねえ。私の場合ですが、魚の下処理はほぼすぐ調理できる状態まで鮮魚売り場の人にお願いしてしまいます。が、夕方すぎるとそういうスタッフさんも帰っちゃいますね。頼みにくい、という人も多そうだ。「難しそうなのがイカ。トライする気になれない」と特記されたかたが2名ほど。

3位 お菓子づくり&ぬか漬け

7pt
お菓子づくり:「計量が苦手」「ボールやら泡立て器やらふるいやら、工程が多くて洗い物も多い」「買った方がだんぜんおいしいから」「原価がかかりすぎる」「子どもの誕生日だけやる」「ハンドミキサーがないから」「凝ったデコレーションケーキなど、パティシエにはかなわないから」「デコレーションケーキなど、素人がこれをやると『あちら側に行った』気がする」

最後の理由、笑ってしまいました。お菓子づくりって、ハマる人はストンとハマりますね。性格がもろに反映されるというか…私はズボラでいい加減もいいとこなので、計量とか温度を守るとか焼き時間をきっちりとか、もろもろそういうのが苦手過ぎて全然やりません。
「クッキーすら作ったことない」というコメントがあったんですが、そういえば私の中学時代(30年ちょい前)、クラスの女子全員がクッキー作って交換しあってて、「こんなにみんな作るものなのか」と驚きました。あれはなんかのブームだったんですかね。ちなみに和菓子づくりが1票、「おはぎ」が入っていたことも付記しておきます。

ぬか漬け:「温度の管理ができない」「旅行が多いので」
こちらは「やってみたいと思いつつ手が出せないまま」という人が多かったです。中学時代、母がぬか床をダメにして茫然自失…という感じで落ち込んでいたことを思い出しました。ショックだったんだろうなあ。彼女、二度とやりませんでした。

5位 だしをひく&寿司いろいろ

5pt
だしに関してはパック派が多かったです。特にコメントはなかったのですが、日々かつおぶし、だし昆布でやると費用もかかりますね。探せばお得で上質のだし昆布もありますが、かつおぶしは手間もかかるしなあ。私も基本パック派、だし昆布を時々でプラスしています。

寿司に関しては、ちらし寿司、いなり寿司などをまとめた数。「ちらし寿司は具材を一度すべて手作りでやってみましたがそれきり作っていません」「いなり寿司はお揚げを煮る、具を詰めるのが難しそう」「祭りのときにサバ寿司は父がよく作っていたが自分ではやったことない」「ちらし寿司の素を使ってしまう」「飯台がないので」「押し寿司を作ってみたいが手間と、一度にできる量にしり込みしてしまう」

6位以下

4pt
タケノコの下処理
カレーをルー無しで作る
ドレッシングづくり
圧力鍋を使った料理
3pt
梅干しづくり
ギョウザを皮からつくる
蕎麦を打つ
ラーメンをイチからつくる
おせちづくり
お赤飯づくり
炊飯器を使わないでごはんを炊く

印象的だった回答

「片栗粉でのとろみづけ」
分かりますねえ。これ、失敗するとけっこうショック。片栗粉と水の割合が適当だと失敗しやすいもの。
「煮魚」
これ、1票しかなかったのです。苦手な人が少ないというよりも、いかに煮魚が作られなくなっているか…ということのあらわれでないかと感じてしまいました。
「副菜をつくる」
主菜ひとつで終わり、ということでしょうか。「そこまでできないので買ってくる」という人も。何品かを同じ頃合いに作り終えて食事にする、というのがハードル高いという答えもありました。分かります。
「作ったものを食べ切る」
これもすごーくよく分かります。食べ切れないことに重さ、罪悪感を強く感じてしまう人もいますよね。大事にするのはもちろん大切なことだけど、重く受け止めすぎないでほしい…とも同時に願います。またキャベツ、白菜は使い切る自信がないという答えも寄せられました。カットバージョン、売ってない環境もあるかな。ひょっとしたら4分の1でも余ってしまうのかもしれませんね。
「盛りつけ」
きれいに盛れない、という回答が2票。人によってはこの件、かなりシリアスに悩まれている印象です。作ってもらっている人は気づいたときに盛りつけに関しても褒めるなりゼヒしてほしいと思います。味だけでなくてね。

そのほか
「卵黄、卵白のみ使う料理」
「フードプロセッサーを使う料理。買って15年そのまま」
「蒸し器を使う料理」
「鉄のフライパン類や中華鍋を使う料理」

特に印象的だったのが「年輩の料理研究家さんの料理。なんか……叱られている気になってしまう」というお答え。うーん、なるほど。「本当はこうやるんですよ」「昔ながらのやり方はこうなんですよ」的なコメント、ちょこちょこ入っていたりしますね。それが何か責められているように感じられる…というのは理解できます。「このひと手間がおいしくする」とか「手間を惜しまないでね」「ひと手間が愛情」とか、そういった文句はややもすれば重さになるもの。もちろんそういう研究家さんの個々のお考えは尊重したいし、伝えるべきことですが、なんとも勉強になるご意見でした。

#料理 #食 #コラム  

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