普通の文系女子大生がデザイナーになるまで【読んだ本とやったこと】
今年4月からとあるITの事業会社に勤めることになった新卒UIデザイナーです。
いなげさんのこちらの記事を読んで、私も似たような道を辿ってここまできたなぁと思い、noteに残すことにしました。
美大とかデザイン系じゃない学生さんから「UIデザイナーになりたいんです。」と相談されることが少し増えたので、学生時代何をしてきたかとその時に勉強した本を時系列で少しまとめます。そういった人の数は多くないと思いますが少しでも参考になるといいかなぁ
でも書いていて思ったのが当時の自分色々ヤバイのでこれ全然参考にならないわ!ってことです。ご了承ください。
もくじ
1.デザインやりたいけど周りに誰もいない!(3冊)
2.コード書きたい!かも!
3.そうだ、休学しよう!(3冊)
4.スタートアップに拾ってもらい、UIを知る(5冊)
5.ひたすらトレース!
6.本だけじゃやっぱりダメだ
7.まとめ
【1.デザインやりたいけど周りに誰もいない!】
私は普通の文系大学生だったので同じ学部の周りの子は99%以上が総合職などでの就職を目指していました。なので、「デザイナーになりたいんです」なんて相談する先輩も当然いませんでした。
唯一、同じゼミでエンジニアを目指している友達がいて大学3年の頃「就職どうする、ヤバイ、技術書買わなきゃ」とか言いながら励まし合ってました。(今はお互い渋谷のIT企業で働いてます)
そんなこんなでどうにかデザインを知ってる人の話を聞かねば!と思い、デジハリと授業をかけもっていた教授についていってデジハリの授業を受けたり、同じ大学のデザイン工学部の授業スライド勝手に盗み見てたりしていました。
当時聞ける人がいない中では本が偉大な先生でした。最初は以下のような本を読んでいました。
特に「誰のためのデザイン?」はインターン先の先輩におすすめされて読んだ本で人間の認知とデザインの関係について初めて知り、デザインにのめりこむきっかけとなった本でした。今読んでもデザインへのモチベーションが上がる本で大好きです
【2.コード書きたい!かも!】
本を読んでデザインを勉強するうちに、当時アルバイトしていた飲食店のWebサイトが絶望的にダサいことに気づきました。「これ、私が作ったほうがイケてるものになりそうかも?」と調子に乗り、勝手にWebサイトを作ることにしました。
その時に手を付けたのがBootstrapでした。2013年ごろの話なので当時はBootstrap3が出たてで最先端っぽかったのとでレスポンシブも簡単につくれるし、デザインの型もある程度整っていて、デザインパーツも分かりやすく用意されています。これは手っ取り早く勉強できるぞ!と思ったのです。
この時は日本語リファレンスを見たり、Qiitaを調べたり、AllAboutのコーディング系記事を読んだり、あまり本には頼りませんでした。
Google先生に聞けば大抵の事はできるんだということを知りました。
【3.そうだ、休学しよう】
Webサイトを作れたことに味をしめた私はデザインやコーディングにどんどんはまっていきました。
本も読み漁りました。(一部のみ載せてます)
「最強のCSS設計」でSass(scss)の書き方なども含め、独学だったコードの書き方を見直しました。当時はやっぱりLIGの人が出す本ってなんかすごそうみたいなイメージもあって買った記憶があります。笑
あと、DTPの知識やググっても分からないことはスクー(Schoo)で勉強しました。プレミアム会員にもなってました。それくらい動画授業ってありがたかったです。
そのうち、クラウドワークスのコンペに出て仕事をもらったり、人のつてで仕事をもらったりするうちにはまりすぎて休学してしまいます。人生一回休みです。
【4.スタートアップに拾ってもらい、UIを知る】
一年間の休学期間を終えて復学したのですが、ベンチャーに元々興味があったのとスキルが伸びるかなと思い、大学と並行してスタートアップにジョインすることを決めました。
それに伴い、アプリUIとサービスの勉強をはじめます。
ここに紹介しているUI関連の本はもう結構古いのであまり参考にならないかもしれませんが基礎を学びたかったり、これまでのスマホアプリのUIの変遷を学ぶにはいいのではないかと思います。特に「UI GRAPHICS」は画像が多くて説明分の量も程よいです。実例が多いため、ある程度基礎知識がついてから読むとさらに楽しいかもしれません。
また、スタートアップでインターンするのは人数が少ない分勉強と実践の場がセットになるので成長速度が速く感じられるのでおすすめです。
【5.ひたすらトレース!】
インターン先でアプリのUIをやりたかったにも関わらず、最初はなかなかやらせてもらえませんでした。経験のあるWebのデザイン改修とコーディングが主な業務でした。アプリのUIをやらせてもらうにはまずは研究でしょ!ということで競合のトレースをはじめました。グルメ系スタートアップだったため、食べログ、Rettyは徹底的にやっていました。トレースは作り手の意図を汲み取ることができるし、「自分のサービスだったらここはこうデザインするなぁ〜」みたいな意見とアイデアが浮かんでくるので勉強になりました。
最近アプリのトレースが流行ってるのいいなぁ〜と思って色々記事読んでます。
【7.本だけじゃやっぱりダメだ】
ここまでがむしゃらにやってきましたが今まで私にはデザイナーの師匠が一人もいなかったことに気付きました。インターンしていたスタートアップにはデザイナーの社員がいなくて、いつもデザインで分からなくなったりすると近くにいるエンジニアさんに聞いたりググったりしてました。それもすごく勉強にはなりましたが、これからプロとしてデザイナーになるならデザイナーの師匠に直接教わらなければならないと思いました。
そしてお世話になったスタートアップに別れを告げて、就活を兼ねて主にIT系の事業会社でインターンシップをして修行することにしました。
それぞれの会社で素晴らしいデザイナーさんに出会えて、今の会社に就職を決めたのもここなら尊敬できるデザイナーさんのもとで働けると思ったからです。
以上が普通の文系女子大生がデザイナーになるまでの話です。
【8.まとめ】
・最初のうちは本を読んだりググって勉強するのである程度はイケる
・実際に仕事として手を動かせる環境を確保するとスキルが伸びてよい
・本気でデザイナーになるならデザイナーの師匠の存在はかなり重要
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