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勉強に日本語はいらない!

はじめに

こんにちは。医師国家試験に無事合格しました。
いまは、残りの余暇を余すことなくAIに注いでいます。
熱中しすぎて、医師国家試験の合格発表の日を忘れていましたσ(^◇^;)

※AIに必要な知識は多岐にわたります。以下は一例です
(1)プログラミング
(2)数学
(3)統計

また過激なタイトルになりましたが、案外本当のことです。
でも「白い嘘」にならないように、前提は示します。

※「白い嘘」について知りたい方はコチラ

――わたし自身今まで諦めていたPythonやAI、なにより大学数学を英語で学ぶことによってたった1ヶ月で大きく成長できたことに強く感動しています。

もともとわたしは知的好奇心があるほうだと思っています。だから、

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こんなのが読めるようになったときには書き表せないほどの快感でした。
(引用:https://math.vanderbilt.edu/rolenl/LinearAlgebraNotes13.pdf

※ ⊕という記号は機械学習の論文で結構よく見たりします

その感動をフレッシュな間に共有したいと思い、こんな記事を書きました。

荒削りの文章に加えてタイトルも過激です。

もちろん日本語だって素晴らしい言語です。

英語で学ぶ傍ら、日本語は日本語として深めたいと思っています。

なので、日本語と英語に言語としての優劣をつけるつもりはありません。
ですが、言語をツールとして見たら残念ながら英語に軍配が上がるのです。
そのあたりを説明できたらいいと思っています。

★★★★★ここからのまとめ★★★★★

長くなってしまったので、先にいいたいことをまとめます。
それ以降は興味があればよんでみてください。
ここから先でいいたいことです。

1.世界共通の学問を学ぶには日本語は不要です。
2.英語のコースの需要と供給は圧倒的です。選択の幅が広がります
3.英語であればその分野のプロとも簡単に交流できます。
4.英語ルーツの学問をを日本語で勉強すると訳者のバイアスを受けます。

A.英語力はあんまり関係ありません。まず始めてみましょう。
B.英語を英語として受け止めることが出来ればOKです。

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■英語で勉強した方がいい人

<英語力の目安>

ある程度を越えたら英語力はあんまり関係ないです。
あえてラインを決めるとすれば、英検2級でしょうか。
もちろん、それに達していなくても英語で勉強していいです。

英語力よりも、下の2つの方が重要です。

  1. 英語 ⇒ 英語

流れてきた英語をそのまま受け取れて、日本語が入ってこない
※完璧じゃなくていいです。
「なるほど」「そういうことか!」など反応は日本語でOK♪

  2. 英語 | 日本語

出てきた用語の日本語訳が気にならない
※たぶん、一つ一つ日本語を調べていたら相当効率が落ちます。

Deep learning (also known as deep structured learning) is part of a broader family of machine learning methods based on artificial neural networks with representation learning. Learning can be supervised, semi-supervised or unsupervised.
source: wikipedia

コレを読んで、supervised, semi-supervised, unsuprervisedの意味を日本語で調べるくらいなら、最初から日本語で勉強して下さい。

これは英語力の問題ではありません。

たとえ英単語のsupervisedやunsupervisedを知っていても日本語には訳さない方がいいです。さっきの例なら、deep learningにはunsupervisedとsupervisedとsemi-supervisedがあるんだ、と理解してください。

unsupervisedとsupervisedを日本語に訳そうとするとそれぞれ「監督がいない」「監督されている」あたりになると思います。

supervised learningを「監督されている」学習と訳す意味はないですよね?かといって、supervisedは「教師あり」と覚える意味もないと思います。

※確かsupervisedは教師あり学習、unsupervisedは教師なし学習です

英語で勉強するというのは、英語で知識を積み上げていくということです。
なので、基本的に日本語が入ってくることはありません。


■英語で勉強しないほうがいい人

さっきの逆です。「一つ一つの用語の日本語訳が気になる」だとか、「流れてきた英語を一旦日本語に翻訳してから頭に入れる」という状態の人です。日本のことを勉強したいときも、英語はあんまり使わない方がいいです。もちろん、世界からみた日本について知りたいのであれば英語は最適です。

強調しますが、これは英語力の問題ではありません。
英語の用語を英語のまま受け入れることができれば十分です。

――1ヶ月でAI初心者を卒業!

国家試験が終了してからスタートしたので今ちょうど1ヶ月です。

たった1ヶ月ですけど、
それなりの機械学習とディープラーニングはできるようになりました。

※1ヶ月: プログラミングの勉強時間としては150時間程度です。

ここで強調したいことは、基本的に勉強は全て英語です。

いまは1日10時間くらいをAIの勉強にあてています。
好きなことは何時間やっても疲れないです!

□英語で勉強してよかったこと

  1-1.豊富な選択肢、キャリアデザイン(1)

日本の先生方でも分かりやすい説明をする人は多いと思います。それはそうです。ですが、どの分野でも人材が不足していると思います。基本中の基本をなぞるだけのコースならたくさんあります。

たとえば、エスペラント語を勉強したいと思ってUdemyを開いたとします。

まず日本語での検索結果です。

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残念! エスペラント語を日本語で教えているコースがありません…。

エスペラント語勉強したいのになあ…。

でも、英語なら??

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あ・り・ま・し・た!! 2つだけですが…。

英語で勉強する、という選択をとることで、勉強の幅が大きく広がります。

  1-2.豊富な選択肢、キャリアデザイン(2)

世界の多くの大学の講義はYouTubeなどで公開されています。

単位が取れないこと以外は、当然full-fledgedです。

英語さえ受け入れれば、勉強しようと思ったことは大抵なんでも勉強出来る環境です。たとえば今私が勉強している数学はイスラエルのTechnionという大学の講義です。

日本語だと、さっきのエスペラント語みたいにマイナー過ぎるトピックは需要がないので供給もないです。残念ながら大学数学ですら選択の幅は狭いです。でも、英語だったらもう何でもアリです。

同じトピックに対して、いろいろな人の講義を聴くこともできます。それを自分の中でいい感じにまとめていけば理解が捗ります。でも、教えている人がほとんどいなかったら?

――その人が言うことを信じるしかないと思いませんか?

  2.幅広い交流

日本のMOOCでは(0)常に多くの人が交流しているコミュニティの中で(1)分からないことを人に教える(2)教えてもらう(3)学んだことを自分でできるか確認する(4)学び方を学ぶが揃ったインテンシブなコースは基本的にありません。(あったらゴメンナサイ)
※MOOC: 簡単に言うとオンライン講義のこと

(1)から(4)を満たすものとしては、medu4なんか良い例です。フォーラムで多くの人が交流していて、質問することもできますし、逆に他の人を助けてあげることもできます。何より、授業の中で先生が医師国家試験に限らない「学ぶための学び」を教えて下さいます。人に説明することが出来れば自分が理解したことになります。
※medu4: 医師国家試験試験の予備校

――話を英語に戻します。

英語は疑いの余地なく世界共通語です。私たちのような英語圏以外の国の人たちは、基本的に第二外国語として英語を勉強しています。

英語のすごいところは、英語圏以外のひと同士であっても英語を使うことです。例えば私たちが中国やフィリピンの人とコミュニケーションを行いたいときに、英語を使えばOKです。

※フィリピンは幼少期からの英語教育がさかんで、タガログ語だけでなく英語も公用語となっています。若者はだいたいバイリンガルです。

  3. プロと直接、密なdiscussionができる

わたしはプログラミングをZero To Masteryという場所で学んでいます。

わたしがとっているコースのメインの講師はDaniel Bourke先生です(以下敬称略)。DanielといえばAppleを退職した後独学でAIを勉強してTensorFlowの技術者認定を取得し、いまも現役のエンジニアとして第一線で活躍されている方です。以下は一読の価値があります。

日本のGoogleで検索しても、こんなサイトがヒットしましたが…。このサイトがどんなところかは知らないですけど、是非原文を読んでください。少なくとも目を通した限り、残念ながら

Danielのテイストは全く反映されていません。

でも、それは仕方ないことだと思います。

翻訳というのは、翻訳した人の恣意性が必ず入ります。排除できません。
恣意性が、意図的であれ偶然であれ誤解を生むことは容易に想像できます。

ZTMにはDiscordサーバーがあります。Danielは毎日頻繁に質問に答えたりdiscussionに参加したりしています。わたしも何回かやりとりしました。どんな些細な質問でも親身に答えてくれます。それ以外にも現役でFAANGに勤めているZTMの卒業生などもサポートしてくれます。

こんな環境を手に入れようと思ったら、最低でも数十万円はかかるでしょう。でも、英語で勉強するという選択をした瞬間いとも簡単に手が届くんです!

  4-1.英語ベースの世界(1)プログラミング

これは反論の余地がありません。たとえばPythonでコードを書くと

for i in range(10):
  print(i)

とか

import pandas as pd
df = pd.read_csv(file_path)
df.describe()

とかだったりします。
Pythonを知らなくても英語が分かれば何となく読めると思います。

  4-2.英語ベースの世界(2)数学

数学でも同じです。
abelian groupという用語を日本語と英語で調べてみましょう。(wikipedia)
※linear algebraの一番最初で勉強する概念です

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😮 何を言っているのかさっぱりわかりません。

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😍 これならちゃんと意味がわかります!!

線形代数って高校数学しか知らない人が独学で勉強するの無理だと思ってました。実際、これまで何回も挫折してきました。

大学の数学が難しそうな理由は、たぶん英語を無理矢理日本語にしているからなのでしょう。英語のWikipediaを見たら分かると思うんですけど、

別にわざわざ日本語で∀とか∃とか使う必要ないですよね?
英語のWikipediaですら記号なしで分かりやすく書かれているんですよ?

□英語ベースの学問を日本語で勉強する危険性

翻訳には必ず訳者の恣意性が入るという話をしたと思います。

それは学問も同じ話です。日本語の数学用語だって、もともと日本にあったわけではないでしょう。それを訳した人が必ずいます。

訳す人がもし誤解していたら、どうなりますか?

その学問をみんなが誤って理解してしまうかもしれませんね。

すべてを英語で勉強する気力はない、と言う人でも、その用語の使い方は世界的に正しいのか?と考える場合は英語で検索する習慣を付けた方がいいと思います。

おわりに

ここまで読んでもらった方は本当にありがとうございます。

英語という道具のパワフルなところが分かってもらえたら嬉しいです。

気になったことがあれば何でもコメントください!
(わたしのできる範囲で)お答えします(^○^)


2022/03/19 初版 (若干校正甘め)



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