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新しい雇用形態「アドバンス社員」の導入について

箔一ではアドバンス社員という人事制度を設けました。
この7月に9名の方がアドバンス社員となり、辞令をお渡しすることができました。

この制度は、正社員とパート社員の中間のような雇用形態です。
登用されるのはパートの方を前提としており、これまでの仕事を継続しつつ、給与は時給ではなく月給で支払われます。無期雇用となるため、より安定した立場を得られます。福利厚生など含め正社員と遜色のない待遇です。

私は、もともと箔一に勤めるスタッフは、みな同じ仲間だと考えています。
雇用形態に違いがあっても、有給や産休はもとより、結婚祝いや出産祝い、社員旅行や忘年会といった福利厚生面では、正社員も非正規も差はありません。それは、同じ仲間だからです。

特に私たちの会社には長く勤めていただくパートの方が多くいます。
10年、20年にわたるキャリアを持ち、パート社員という立場ながら会社に欠かせない存在となる人がいます。職人として高い技量を身に着けた人、全体の作業に目を光らせてくれる人、箔一の基本的な考え方を誰よりもよく理解してくれる人。そうしたスタッフこそが、箔一の財産であり、強みとなっています。

ただ、こうした人たちにも、それぞれの事情があります。
また、独身時代、結婚、子育て、介護などライフステージによっても、仕事と家庭のバランスも変化するでしょう。そう考えると、長く会社に勤めてほしいと願うならば、多様な働き方を選択できることが必要です。子供が小さいうちはパートとして仕事をし、中学生や高校生になったらアドバンス社員となり、やがて子供が独立して手を離れたら正社員となることもできます。

また、当社のパート社員は、とても優秀な方が多いといいつつも、その声が十分に届いていないのではないかという懸念もありました。「もっとこうしたい」という要望があったとしても、パート社員という立場では、声を上げるのに限界があるのも、仕方ありません。

アドバンス社員というのは、「あなたが箔一にとって欠かせない存在だ」ということを、明確に伝えるためのものでもあります。そこには、志を共にする仲間として、会社をより良くするために積極的に発言してもらいたいという願いも込めています。そうした声を経営に十分に反映させられれば、すべての立場の人にとってより良い企業へとなっていく大きな助けになるでしょう。

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