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お客様目線を持つために

私たちは「お客様目線で考えよう」というテーマを持って、それぞれの部門で日々議論が行っています。

ただ、お客様目線というのも、当たり前のことのようで、実際には難しい面があります。

私たちは、品質の良いものを作っている自信はあります。
技術もかなり磨いてきました。

一つひとつ丁寧に作っていますので、すべての商品に想いがつまっています。すべてが大事な商品だから、客観的な視線で見るということが難しくなります。親バカのような心理かもしれませんが、すべての商品が愛おしいのです。

ですから、社長としては、努めて何も知らないふりをしなければなりません。それぞれの部署で話をするとき、また社員から報告を受けるときには、あえて外部の人間であるかのように仮想して対応することがあります。

商品の価格、デザイン、材料など、それぞれの商品に事情があることも理解しています。企画をした人、製造工程をくみ上げた人、一つずつ丁寧に仕上げてくれた人、それぞれの人たちの思いが、そこにあることも痛いほど知っています。

ですが、あえてそれらを無視する視点も大切です。「こんなに苦労して作りました」という私たちの事情は、お客様には関係ないことだからです。

自分たちの大切な商品を、ドライに客観的な視点でみる。
それは簡単なことではありませんが、結果としてはお客様にとっても、その商品にとってもプラスになるものと思っています。

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