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「陰陽の繰り返しによる継続的発展」

陰陽論

算命学の土台は陰陽論です
物事や現象には陰と陽という
両面性があります

陽は積極性や主体性を意味し
陰は消極性や客体性を意味しています
明暗や強弱や大小なども
陽と陰だと考えます

人間で言えば男性と女性です
当然ですが
男っぽい男性もいれば
女っぽい男性もいます
男性の中にも陰陽の兼ね合いの
幅があるのです
女性も同様です
男性と女性もその間には
グラデーションがあるのです

陰陽は固定的なものではありません

時間性から見る陰陽

一日を陰陽で言えば昼と夜ですが
朝から徐々に陽気が強くなって
昼には陽気は頂点という事になります
そこから徐々に陽気は弱くなり
日没とともに陰気の方が強まります

夏と冬も同様です
陽気と陰気が興隆と衰退を繰り返して
夏と冬という季節を生み出しています

「陰極まれば陽、陽極まれば陰」
と言われるのは
そういう事なのです
陰と陽は動的な概念なのです

陰が極まって陽となり
そのまま陽であり続ける
という事はありません
逆もまた然りです
必ず戻って来るのです
これが自然界の法則なのです

人の歩行は
右足と左足が交互に
陽となり陰となる事によって
前進が可能になるのです

この様に物事は
陰陽の繰り返しによって
運行されて行くのです
これが自然界の姿です

陰陽による継続性

つまり
物事が継続して行く為には
陰陽が交互に展開しなければならない
という事が言えるのです

逆に言えば
陰陽が交互に並ぶような仕組みになれば
継続性が出るという事です

という事は
陽(陰)ばかりが続けば
継続性が出て来ないという事になるわけです
つまり存続出来ないのです

家系の継続性

日干は陰占の中心になります
その人を象徴する干です
十干の中のどれか一つが
そこに現れるわけですが
十干にも陽干と陰干があります

 陽干:甲、丙、戊、庚、壬
 陰干:乙、丁、己、辛、癸

陽干は男性的で陰干は女性的と
言われますが
それは概念的な事です

男性は生まれただけで
男性的な気を有しています
女性は生まれただけで
女性的な気を有しています

なので
男性は日干が陽干であった方が
男性的な気を発揮しやすくなります
女性は日干が陰干であった方が
女性的な気を発揮しやすくなります

結婚する場合は
日干が陽干と陰干の結婚が
理想でしょう
しかし
日干が陽干同士あるいは
陰干同士で結婚する
という事もあります

陰陽交互の法則(私が勝手に命名)に
鑑みると
陽干同士あるいは陰干同士の
結婚が二代続くのは考えものです

算命学では
このような結婚が三代にわたって続くと
家系が終わりやすいと考えます
理由は明白です
世代が陰陽交互ではないので
継続性が生まれないという理屈です

※親子孫三代にわたって
 長兄が陽干であっても
 お嫁さんが陰干であればセーフと
 考えます

会社の発展

家系だけではなく
会社の発展という観点でも
この原則は応用できるでしょう

単純化して言えば
創業社長がイケイケで
会社を大きくし出店数を拡大したとすれば
二代目は
拡大路線ではなく
守りの経営の方が良いという事になります
そして三代目では
再び挑戦的な事業拡大を始めるのです
陽→陰→陽ですね

三代にわたって攻めの強気路線を続けると
破綻するという事になります
これは単純モデルですが
人生も同様です

人生の陰陽

人生を三区分して
初年期も中年期も大活躍した芸能人は
(つまり陽→陽)
晩年期には困難な状況になります
マイケルジャクソンや美空ひばりさんは
晩年期を全う出来ませんでした

私達一般人においても
陽の当る所ばかりを
順風満帆に歩めば
どこかで陰を歩むようになります

敢えて
陰を引き受ける生き方をするのは
時として賢い処世術ともなります

人はどうしても
生涯いつも日向を歩みたいと思いがちです
夫婦関係でも
最良の状況だけが継続する事を願い
頑張るでしょう

しかし算命学では
ラブラブ過ぎる夫婦は危ないと考えます
片方が持って行かれかねないと見ます
これも陰陽交互の法則です
夫婦も程良い山あり谷ありが
一つの風景なのです

人生に雨が降っても当たり前
風が吹いても当たり前
お天道様にも
チョット休んでもらいましょう
それくらいの心構えが良いかも知れません

また逆に
いつまでも陰の状態ということもありません
「明けない夜はない」と言われる通りです

「禍福あざなえる縄の如し」とは
良く言ったもので
それでこそ切れない丈夫な縄になるのです

当たり前ですが
勤労と休息
緊張と弛緩
ピンチとチャンス
成功と失敗
螺旋的に繰り返しながら
向上して行くのが自然の姿なのです

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最後まで読んで頂き
ありがとうございました

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