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「誕生日が同じ人は同じ人生を歩むのか?」


よく質問されるのは
誕生日が全く同じ人(命式が同じ)が
同じ人生を歩むはずがないだろ?
という事です
これはアレコレ言うまでもなく
その通りです

あちこちのブログなどでも
よく語られているので
今更感はありますが
今回は宿命と運命と生き方について
考えてみたいと思います

宿命

人は生まれた瞬間に
干支で表される命式が決定します
これを狭い意味で「宿命」と言います
この宿命は
生涯変わることがありません

また
生まれた瞬間に
その後定期的に回ってくる後天運も
決定してしまいます
つまり
毎年巡る年運と
10年単位で巡る大運が定まるのです

自分が一生涯背負って行く宿命と
その後の後天運が固定化されるというわけです
つまり
生まれると同時に
ひとつの枠が準備されるとも言えるでしょう

環境

宿命(後天運も含めて)は自分の力では
変えることは出来ず
受け入れる以外にありません

ここでもうひとつ
受け入れざるを得ないものがあります
それは(後天的環境ではなく)所与の環境です
社会的環境と時代的環境があります

①社会的環境
どんな親の元に生まれのか?
(親の職業や経済力など)
何番目に生まれたのか?
(跡取りかどうかや何人兄弟かなど)
つまり
どのような人間関係の中に生まれるのかは
自分で選択ができません
受け入れるしかありません

更に言えば
どの国に生まれるかも自分では選べません
先進国に生まれるのか
後進国に生まれるのか
はたまた独裁的な国に生まれるのか
弱小国に生まれるのか

どんな社会(家庭)的環境に生まれるのかは
自分の力の及ばないところの話です

②時代的環境
どんな時代に生まれるかも
自分の力が及ばないところです

戦国時代に生まれるか
平和な時代に生まれるか
あるいは
未開な古代に生まれるか
高度に発展した現代に生まれるか
これらは選ぶ事は出来ませんね

以上のように
人間は宿命と所与の環境を大前提として
人生を生きて行かなければなりません

※当然の事ですが後天的環境は
 人によりバラバラですから
 後天的環境の影響が様々な人生を生み出します
 ここでは所与の環境について述べました
 以下に述べる様に
 後天的環境は自分の意志で消化して行きます

運命

人間は自由意志を持っています
自分なりの欲望も持っており
目の前の選択肢に対して
知性も働かせ
時には感情にも突き動かされ
その時々の判断をして
自由に行動をする存在です

どの企業に就職するのか?
誰といつ結婚するのか?
何処に住むのか?
等々
自分で自分の人生を
形作って行く事が出来ます

つまり宿命・所与の環境という
変える事が出来ないものを
背負いながらも
目の前の自分の道を自分で選び
自分の責任において
人生を変えて行く事が出来るのです
自分の選択で
自分の運命を切り開く事が出来るのです

宿命は変えられませんが
運命は変えられるというわけです

(宿命+所与環境)× 自己の選択 = 運命

鑑定

これらの事から言えるのは
誕生日から得る宿命(命式)を
分析するだけでは
その人の人生は見えてこないということです
同じ生年月日の人は
命式上は同じ結果しか出ません

ご本人からさまざまな話を聞いてこそ
宿命(命式)を読み解けるのです

例えば
宿命に子供を表す干が二つあったとします
(日干甲の女性の宿命に火性の五行が二つ)
しかし
その女性に二人の子供が生まれる
とは決まってはいません
もし
「あなたには二人の子供が生まれるでしょう」
などと占ったら間違いですね
たまたま当たる事はあるでしょうけれど…

算命学ではこの場合
二人生まれるのが基準であって
一人であればその子はどんな子か
どう育てれば良いかを教えています
三人生まれればその子らはどんな子か
どう育てれば良いかを教えています

算命学は未来を当てる事が目的ではなく
どよのうな生き方(選択)をしたら
どうなるかを教えてくれます
上の例で言えば
何人子供を産むかは本人の判断であり
人生の計画(生き方)なので
どの選択をしたらどうなるかを
占う事になります

また同じ宿命でも
守護神を生かすような生き方をした人と
守護神を生かさないような生き方をした人は
後々後天運で守護神が回って来た時に
結果が違って来るのです
違う答えが出るのです

宿命と生き方の比率

「先天的な宿命・環境」と
「後天的な生き方」の
人生に対する影響力の割合はどうなのか?
これは今の私には答えようがありません

一つの考え方として
先天的な宿命
初年期(受け身の時期)の
親からの気の受容(運勢的影響)などが
その後の人生に対して
半分以上(60%)の影響力はあるでしょう

なので成人してから
自分の人生を
自分で決めて行く選択肢の範囲が
広がったとしても
それは限定的と言えるかも知れません

親としての生き方の重要性

観点を変えれば
自分が親として
子供に対してどんな気の影響を
与えるのかに対して
真摯に向き合う重要性を痛感します

自分の生き方が
将来生まれて来る子供が
どんな宿命(命式)になるかを
決めますし
生まれた後の子供の環境を作るのも
親としての自分の生き方なのです

※自分の生き方と
 生まれて来る子供の命式には
 因果関係があります

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