「納音という言葉を深掘り」
納音という言葉の意味に興味があって
あれこれと考えて来ましたが
チョット書いて見ようと思います
言葉は時代とともに変遷する事がありますし
場所や団体によって用い方も
違ってくることがあるでしょう
今回は算命学の技法としての納音は
解説しておりません
そのつもりでお読みください
算命学の用語(透干、干合)
算命学で使う用語の中には
他の占いでも使用されている言葉があります
たとえば
「透干」という用語は算命学で使われるだけではなく
四柱推命でも使用される用語です
しかし
使い方が少し違います
算命学では天干に出ている干の事を
透干していると言います
「月干に守護神の甲が透干している」というように
使います
四柱推命では地支の蔵干にある干と
同じものが大運や歳運(年運)の天干にあったり
宿命の天干に出ている場合に
透干していると言います
「干合」という用語も若干理解の仕方が違います
算命学は三柱で占うのですが
年月日どこにあっても干合すると見ます
細かく言えば日と年は離れているので
若干干合しにくいと見たりもしますが
実際にはあまり区別していないようです
四柱推命は四柱で占うのですが
隣同士の場合に干合すると考えます
離れていると干合しないと考えるようです
この様に同じ用語を使っていても
意味合いに差があったりします
今回は「納音」について考えてみましょう
納音(なっちん)占い
算命学に興味を持たれる方は
おそらく
占い全般にも関心を持たれているので
「納音占い」もご存じだと思います
六十花甲子を二つずつ組みにして
三十種類に分けます
それを更に五行に分類して
日干支を占うのです
例えば
甲子と乙丑は「海中金」と言います
五行ではなぜか金に分類されます
(この点は後述)
海の底の金ですね
人に見いだされて光る人で
協調性があるなどと占います
他にも「松柏木」「山頭火」などがあります
※納音占いの納音は算命学の納音とは
違う意味で使われています
「納音」の本来の意味
五行説は全ての物事を五つに分類します
音も五音(ごいん)といって
一オクターブを五つの音階で表現しています
つまり裏を返せば
音を五行に分類するという事は
五行にはそれぞれ固有の音が潜んでいる
という事にもなります
それが「納音」です
五行のそれぞれに固有の音が納められている
と考えたら良いでしょう
音は単独では出ませんね
ぶつかったり接触したりしてこそ
初めて音は具体的に生じすのです
なので単独で考えれば
音は潜在的なものなのです
※算命学の学校でも「納音」を
音に関連付けて説明していますが
ここでの私の説明は
算命学の立場での解説ではありません
五行を六十花甲子に拡大すれば
干にも支にも音があると考えて
干支の組合せは音の組合せと捉えられます
心地の良い組合せもあれば
耳障りな音の組合せもあるでしょう
更に
干支対干支の関係性も
音の組合せとして考える事が出来ますね
どんな音色やメロディーを奏でるのか?
人の宿命(命式)から音楽が聞こえてくる
となれば鑑定士としては
もう超一流ではないでしょうかね
人生は一つ楽曲の如くでしょう
算命学の「納音」
算命学での納音は
天干が同じもので地支が対冲(冲動)する
もののことを言いますね
宇宙盤で正反対の場所にあるもの同士です
番号で言えば30番違いの相手が納音です
なぜ天干が同じで地支が冲の関係を
算命学では納音と言っているのか?
私にはそこまでは分かりません
参考として書けば
六十花甲子を五行で分類する時に
つまり
甲子と乙丑を「海中金」と金性にする時に
十干と十二支に数字を割り振って
面倒な計算をして決めるのですが
十二支の冲になる十二支同士に
同じ数字を割り振っています
納音占いの根底には十二支の冲があります
***
今回は技法的な事には触れませんでした
技法としての算命学の「納音」は
いつか取り上げたいと思います
深掘りと言うほどではなかったですが
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました
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