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リニューアルした静嘉堂@丸の内で、曜変天目を見て感動してきました
先日、静嘉堂@丸の内へ行く機会がありました。美術が好きなかたは知っていると思いますが、この10月に静嘉堂文庫美術館が世田谷から丸の内にお引っ越ししたんです。
そして今は、同館所蔵の国宝7件を含む、秀作を一堂に会した企画展『響きあう名宝 ―曜変・琳派のかがやき―』が開催されています。
特に琳派の祖と言われる俵屋宗達の『源氏物語関屋澪標図屛風』をはじめ、江戸琳派の祖と言われる酒井抱一の『絵手鑑』は素晴らしかったです。中でも、持ち運んで手軽にページをめくって楽しめそうな『絵手鑑(えてかがみ)』は、美術館にいる時間に、見ては離れてまた見ては離れてということを何度か繰り返してしまうほど、じっくりと鑑賞しました。
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静嘉堂@丸の内の特徴は、ほどよく小さいことです。受付から博物館スペースへ入ると、まずは外光が差し込む高い天井のホワイエという四角く解放的な部屋があります。そこには腰掛けられるソファがいくつかあり、ボ〜っと座っていられるんです。
そのホワイエを取り囲むように、小さな4つの展示室が配置されています。一つの展示室を除いては、どの展示室もホワイエへ繋がっているので、少し疲れたなと感じたら、ホワイエへ行って休憩しやすいです。
建物自体が重要文化財というのがウリの一つだけあって、その空間にいるだけで、美術しているなぁという満足感に浸れます(笑)
そういえば、わたしは博物館が好きで、美術館はちょっと苦手です。みんなが綺麗なカッコをしていて、平日の昼間などに行くと、セレブな人たちが多くて、なにか場違いな場所にいるような気がして、落ち着かなくなるんです。そもそも美術って、よく分からないですしね。
静嘉堂@丸の内は、そういう雰囲気を漂わせる最たるところと言っても過言ではないでしょうけど、ホワイエの雰囲気に身を委ねて、徐々に慣れてくると、高尚なことをしているような気になって、気持ちが良かったです。
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そろそろ美術の……展示品の話に戻りましょうか。
もちろん『曜変天目(稲葉天目)』にも心を奪われました。曜変とは、もともと窯変という字を当てていたようです。偶然に、窯のいたずらでできた耀きといったような意味だったために、“窯”という字から、じょじょに曜くという字に変わっていったのかもしれません。また天目は、黒くなる釉薬を使ったお椀…つまり黒っぽい椀のことを指すそうです。
つまり「曜変天目」とは、外側が黒っぽくて、内側が青紫色にきらめく茶碗です。
![](https://assets.st-note.com/img/1665154212357-VFJu4u01Uu.png?width=1200)
静嘉堂@丸の内の中は、撮影できないので、曜変天目の写真も、書籍の表紙を借りて載せておきます。
どれくらい綺麗かといえば、ネットで見つけたどんな曜変天目の写真よりも、自分の目で見た時の方が綺麗に感じました。よく絶景ポイントなどへ行って、うわぁ〜って感動して、帰ってきて撮った写真を見ると「なぁ〜んか、あの時に感じたのと違うなぁ」って思うことがあると思いますが、曜変天目も、そんな感じです。空気感だったり輝き方だったりを、写真や動画で記録するっていうのは、そうとうに難しいんでしょうね。
曜変天目(稲葉天目)を、狭い展示室で見た時は「うわぁ〜」ってなりました。噂に聞く曜変天目って、こんなにも綺麗な輝きだったんだぁ〜って。
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ほかにも見どころは多かったです。静嘉堂@丸の内のリニューアル記念展ということで、気合も入っているんだと思います。
詳細は下記サイトに書く機会をいただいたので、もっと知りたいという方は、読んでみてください。こちらには、撮ってきた写真がふんだんに掲載されています。
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