9月末の筑波実験植物園(国立科学博物館)【2023年】〜ワスレナグサなどなど
9月末に、国立科学博物館の筑波実験植物園へ行ってきました。筑波実験植物園へ行くのは今年は3回目。なぜそんなに行くのかと言えば、妻の実家があるからなのですが……今回は、息子を駅まで送っていき、クルマで駅まで迎えに来てくれた義父に託して、植物園へ行ってきました。
そして、植物園について。
着いたのが3時頃。午前中は東京国立博物館(トーハク)の人混みの中にいたので、植物園のガランとした雰囲気がとても愛おしいです。
わたしの好みの植物は、そのへんの道端に生えているような、いわゆる雑草のたぐい。わざわざ植物園へ行かずとも見られるものが好きなのですが……道端にうずくまって写真を撮っていると、通りかかる人の視線が気になります。その点、植物園であれば、そうしたことがお互い気にならないのが良いです。
ということで、以下は植物園で見たものを並べていきます。
その日の朝は家の近所で息子と一緒に、あちこちの植木鉢で咲いている彼岸花を探して回りましたが、植物園でも彼岸花の季節でした。彼岸花は、どうしてこんな形になったんだろうって、不思議だし、この真っ赤な色もすごいですよね。都心だと、こんな群生は……江戸城の内外だとあるかもしれませんが……なかなか見られないので、植物園で見られるとうれしいです。
咲き始めたばかりなのか、ぴっかぴかの赤色に染まっていました。
その彼岸花が咲いていた沼(?)の中に隔離されて育てられていたのが、下の羊草(ひつじぐさ)でした。スイレン科の多年生水草の一種で、学名は「Nymphaea tetragona」というらしいです。学名はなんて読むのか分かりませんが、後半は水草っぽい名前ですね。
植物園の解説パネルには、午後2時……未の刻に花を開くことから名付けられたと記されていました。ちなみに、写真を撮ったのは3時半頃で、ひとつだけ咲いていました(2時頃なら、もっと花びらが開いているの“かも”しれません)。
彼岸花よりも前に見つけていたのが、ハゼランです。たしか、爆ぜている蘭ということで命名されたのではなかったでしょうか。その名の通り、パチパチッと線香花火のように花が咲いています。ただ……ハゼランは、もっと9月中に咲いている花だと思っていたので、10月でもきれいに咲いているなぁと。日陰だからかなぁ……。
イロハモミジは、最近、カエデ科からムクロジ科へ引っ越しされたと、植物園の出入り口に記されていました。まだまだ紅葉しそうな気配はなく、春ほどではありませんが、きれいな緑色をしていました。このプロペラ形の種子は、いつ頃、飛び立つんですかね。
道端に咲いていた……名前分からずです。ナスやキュウリ、ヘチマやスイカなどのウリ科のような花ですけど…なんでしょうね。けっこう道端でも見かけますけど。
下はアザミでしょうが……ノアザミといった感じでしょうか。
このあたりの花の名前は、お手上げです。彼岸花が咲いていた沼の中に生えていたので、水生植物だと思われます。枝はなく、茎の葉の付け根に直接、花が咲いていたので、めずらしいな……と思いました。
上の植物の全体を写したのが下の写真です。
こちらは山地草原(低地性)のエリアに咲いていました。「茎に直接花が咲いていて珍しい」なんて前述しましたが、この花も直接茎についていますね……。
そのあたりには、下の水引も生えていました。もう日が陰り始めていて……近くから写真を何枚も撮りましたが、すべてブレッブレのブレまくりでした。まぁブラさずに撮れたとしても、きれいだなぁと思わせる写真を撮るのがかなり難しい植物の1つですね。
そして、これまで何度かしか見たことのない……もしかすると初めてかもしれない……だけど好きな花……ワスレナグサが咲いていました。なんで、初めて“かも”しれないかと言えば、今まで「これはワスレナグサだな」と思った花は、もっと大きかった気がするからです。それはネモフィラだったんじゃないかなと。今回は、しっかりと「ワスレナグサ」と記した看板が近くにあったので、間違いありません。
わたしの一番好きな花の1つに、キュウリソウがあるのですが、ワスレナグサは、色や形が似ているんです。しかもわたしの誕生花でもあります(誕生花って、ほかにもあるし、誰が決めた? って感じですけどね)。なので、こうしてはっきりと「これがワスレナグサだぜ」と分かって、うれしかったです。下の地図の中央広場で見られました。
同じく中央広場で咲いていたのが、下の白い花です。わたしは近視っていうこともあり、遠くから見た時には、牧野富太郎さんが命名したとも言われる「ハキダメギクが咲いている……ちょっと大きい気もするけど……」って思ったのでした。ハキダメギクは、近所でも特に珍しい花でもないのですが、それでネタ的に撮っておこうと。
でもレンズ越しに拡大してみた花は……これはハキダメギクではありませんね。よく見ると、花びらの枚数や形もまったく違います。なんでしょ?
植物園は17時閉園だとばかり思っていたのですが、16時になると「あと30分で閉園ですから、早めに出て言ってくださいね」的なアナウンスが園内に響いてきました。いつからなのかは分かりませんが、どうやら秋冬は16時半までのようです。
出口のある教育棟に入ると、入る時にもいたボランティアスタッフのような方々がいたので、花の名前を教えてもらおうかなと、一瞬思いましたがやめておきました。オジサンに聞かれてもうれしくないだろうなぁとw
というのはさておき、10月21日から29日までは、『きのこ展』が開催されるそうです。もしかすると毎年恒例っぽい展示会ですが……行って見たいのですが、その期間は難しそうだなぁ。まった詳しくないというか、食べるキノコ以外のキノコの名前を1つも知らないくらいに無知なのですが、一時期、キノコの写真を撮りまくっていたときがありました。とっても好きなんですよね……だからなおさら残念です。
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