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梅雨の闇


俳句を作りました。🔰
詩を解説的に添えています。

俳句

梅雨の闇 傘広げ待つ 青い空

成長とは、
オトナとは、
なんだろう。

人に傷ついて、
自分が嫌いになって、
誰も信じられなくなる。

言葉を選んで、
踏まれたくないところを
避けるように歩いていたら、

周りに誰もいなかった。

それから、
僕はまだ彷徨っている。

けれど、
わかったこともある。

本質は何もかわらない。
成長とは少し違う。

子どもの頃にもっていた
大切な何かを、

僕は成長という儀式の途中で
どこかに落としてしまった。

僕は僕だけで満足していた。

僕は僕だけで世界に生きてた。

僕の世界に
誰かが必要だと思った時、

混乱した僕は、
自分を見失った。

もうそんな必要ないんだ。
裸の僕を受け止めるんだ。

僕には君が必要なんだ。
受け入れてほしいんだ。
僕の心を取りもどすんだ。

残りの時間を見つめながら、
心のありかを見つめる。

真っすぐ前だけを見て、
うっすらと見えてくる
ゴール目指し僕は進む。

君が僕の後ろについて
来てくれてることを、
叶わない願いを、

想いながら。

梅雨の闇
五月雨の降るころの厚い雲に覆われた
暗さをいう。昼なお暗く、夜は月も出ぬ
漆黒の闇となる。

角川文庫 俳句歳時記 夏


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