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エッセイ 映画「ジャッキー」

ジャッキー。

アメリカ合衆国第35代大統領、
ジョン・F・ケネディのファーストレディ、
ジャクリーン・ケネディの愛称である。
映画の副題は「ファーストレディ 最後
の使命」。

今は、わざわざレンタルDVDなど借りに
行かなくても、
自宅で見たい映画を観る事が出来る。
何か観たい映画を検索すれば、
すぐに見れるのだ。

けれど、特に見たい映画がないときには、
でも、映画を観たいときには、どうすれば
いいのだろう。

レンタルビデオ(今はDVD)を借りに
行っていたときには、
観たい映画がなくても、ブラブラと借りに
いき、パッケージを眺めながら、半ば、
勘を働かせて一本借りて、
ワクワクしながら、家に帰ってみたものだ。

はずれを引くこともあるけれど、
選んでいるときの楽しさは、
実際に映画をみるよりも、楽しいかも
しれない。

そんな僕は、今もときどきレンタルDVD
を借りに行く。

レンタルDVD屋さんには、いわゆる
「レンタル落ち」と呼ばれる安売りの
DVDが置いてある。
お気に入りの映画のブルーレイ版が、
ワンコイン価格で売ってたりする。

わかっている、わかってるんだ。
買っても大事に本棚かなにかにしまって、
観ないことを。
買って満足してしまうことを。

けれども、もう二度と出会えないかも
しれないと思うと、ついつい買ってしまう。

大分、話しが逸れまくりで、
「ジャッキー」の話しが全然でなくて
申し訳ない。

つまり、こういうことだ。

レンタルDVDを借りに行って、
安売りのDVDがあったから眺めていたら、
その中に「ジャッキー」があった。

主演はナタリー・ポートマン。
ケネディ暗殺後のジャクリーンの苦悩の
日々が描かれる。
2016年公開というから、8年前だ。

当時、観たいと思わなかった映画が、
なぜ今になって気になるのか。
でも、なぜかとても気になった。

映画の筋そのものは、ここでは触れない。
僕が紹介したいのは映画の筋ではないから。

あるいは、この映画が一番伝えたい部分
かもしれない。

だから、これから映画を観る人には、
ネタバレよりも酷いかもしれないので、
一応、お断りしておく。

ジャッキーが神父様に告解をするシーンが
ある。

愛する夫ケネディーとの間に4人の子を
授かるも、幼くして2人の子を亡くし、
夫を目の前で亡くし、
遺された2人の子を抱えていた。

ジャッキーは慰めをもとめて、
神父様に会う。

そのときに、
神父様がジャッキーを諭した言葉である。

(神父様の言葉)
私は祝福された人生を送ってきた。

それなのに
毎晩ベッドにもぐり
明かりを消し
暗闇を見つめながら
ふと迷う。

”それだけのことなのか?”

命あるものは皆 迷う。
だが 朝には目覚めて
コーヒーをいれる。

神は
無限の叡智によって
教えてくださっている

”それでよいのだ” と。

映画「ジャッキー」から抜粋。

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